勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

空中戦はよかったけど

2006-05-25 | 映画のお喋り
 『ステルス』 2005年・アメリカ
   監督:ロブ・コーエン
   主演:ジョシュ・ルーカス、ジェシカ・ビール、ジェレミー・フォックス

STEALTHを直訳すると「秘密」だが、映画は空中戦を描いているので、多分stealth bomber(ステルス爆撃機)のことだろうと思う。
だが肝心な時にstealth(レーダーに捕捉されない機能)が働かないので、上層部が事件を隠蔽しようとする部分と引っ掛けたようにも思える。

ストーリーは単純明快で、A.I.を搭載した無人戦闘機EDI(エディ)が、雷に打たれたのを切っ掛けに暴走。
それを阻止しようとする人間と戦いになり、やがて・・・と言う感じ。

売りのCGは見事で、戦闘機が飛んでるだけなのに、一緒にスピード感を味わえて楽しめる。
頭ばっかり良くて、経験値の少ないエディくんは暴走するだけすると、途中から突然性格が変わってしまう。
大勢の人に迷惑をかけた上、大量虐殺になりかねないことをしたのに、そんないい子になられても・・・。
だがラストで自分たちのことにしか興味がない感じになってしまった主人公とヒロインより、感情移入出来ちゃうのは何故だろう。
「ありがとう、エディ」くらい言ってやれよ、まったく。

それにしてもこの映画、生まれるのがかなり遅かった気がする。
折りしもブッシュアメリカ大統領の支持率が大幅ダウンのニュース。
アメリカ人だって「世界の警察」になるのは疲れたのだ。
その時代に、世界中の空を飛び回り、狂った戦闘機のせいで無関係な人間(外国人)を殺しまくる映画とは。

今度は「ナイトライダー」みたいに、正義の味方の戦闘機に生まれ変われたらいいね、エディくん。
Comments (2)
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