勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

片手落ちも何なんで

2006-09-10 | TVや舞台やスポーツのお喋り
先日「シャルウィダンス?」に出演した庄司さんの批判をした。
庄司さんは前回の出来に「納得できなかった」らしい。
それは単純にダンスだけのことだったんだろうか。

多分そうではないと思う。
或いは前回は芸人であることを強調して、今回は気合を入れ直したところを見せると言う演出だったのかもしれないが、そこまで穿った見方はしたくない。
今回は本気でダンスに取り組んでいたし、それが態度にも表情にも表れていたと思う。

庄司さんがコントでホストのような役を演じる時、時折違和感を感じる。
役なのだからそれでいいのだろうが、表情まで変わって見えて、それがよく思えない。
社交ダンスということで、前回は衣装をそれらしく(ホストっぽい)したのが、さらに不快だったのかもしれない。
今回は白T(スパンコール入りだけど)にダメージジーンズで、この衣装が良かった。

また前回は自らが目立つことのみを考えて踊っていたように感じられたが、今回はパートナーとのシンクロナイズをより重要に考えていたように思える。
息のあったステップ、お互いの顔を見合わせるシーンが良かった。
何より相方との息を大切にしなければ成り立たない漫才師と言う職業についているんだから、パートナーを無視しちゃね・・・。

ダンス自体は、前回もきちんとステップを踏めていたと思う。
審査員の評価が軒並み上がったのは、取り組む姿勢に対する評価だったような気がする。
もちろん素人なので、よくはわからないが。

今回は良かった。
それ以外書くことはないのだが、前回批判してしまった手前、今回は良かったと書かないと片手落ちなような気がしたので、これをエントリーしてみた。

「僕は真面目なコメントは一切出来ません」

もちろん私だって、感動を押しつけるような台詞は期待していない。
何よりダンスを踊っているときの真剣な目が、すべてを語っていた。
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役に立たなくてもいい

2006-09-09 | TVや舞台やスポーツのお喋り
役に立つ職業って何だろうって考えたら、やっぱり真っ先にお米や野菜を作ってくれる人のことが思い浮かぶ。
電力を供給する人や、生活用品を作ってくれる人のことも。

で、役に立たない職業の筆頭に思い浮かぶのが、やっぱり芸術関係だ。
人の目を楽しませたり、感動させることが出来る。
それは大いに結構だ。
だが究極に選択していけば、別になくたっていいじゃないと言うことになる。

私は小さい時から、その役に立たない職業ばかり夢見て来た。
演劇は高校生の時に断念した。
だが戯曲は書き続けたし、それはやがて小説に代わった。

職業自体役に立たないかはさておき、売れないと生活的にもまったく役に立たない。
で、自然と他に人には小説なんかを書いてますなんて言えなくなる。
言えないと、何となくそこに溝が出来て、わかりづらい人だなんて思われる。

自分が役に立たないことをしていると言うのは、私のコンプレックスになっているのかもしれない。

「下北サンデーズ」最終回を見て、私はそんな自分のことを思い出していた。
低視聴率で打ち切りになったドラマだ。
それでも上戸さんは最後まで精一杯里中ゆいかを演じていたし、私をたくさん笑わせてくれた。
ウエディングドレスの捲り上げ方なんか、もう普通じゃなかったし、きっとたくさんのものを得たんだと思う。

そして、このドラマでヒロインはこう言った。

 誰もわかってくれないかもしれないし、理解してもらおうとも思わないが、
 そんなことに自分の人生のすべてをかけている人もいる。

自分の人生のすべてをかけてやっていることに、私はもっと誇りを持たなければいけない。
Comments (4)
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「笑われる」芸人

2006-09-06 | TVや舞台やスポーツのお喋り
先日土曜日にNTVで「シャル・ウィ・ダンス」と言う番組が放映された。
芸能人が社交ダンスを披露する番組なんて、普段だったらまず見ない。
(ちなみに映画の方もまるで興味がなかった)

だがこの番組に庄司智春さんがピンで出演すると聞いて、無論見ることにした。
実際ちょっと楽しみだった。
庄司さんはクイズ番組では・・・だが、体を動かす主旨の番組だと、その面白さを十分発揮する。
言うまでもなく『平成のぱぴぷぺぽ』がその代表。

裏の番組とかぶっていたが、録画したものを後で見ることにした。
そして見た後の感想は・・・。
正直、がっかりしたとしか言いようがない。

何故なのだろうと考えてみた。
まずこれはバラエティ番組ではあるが、笑わせることを目的には作っていない。
芸能人がプロのダンサーの方と組んで、真剣に社交ダンスに取り組む姿を見せる番組だ。
それなのに庄司さんは、ダンスに取り組んでいるというより、自分の鍛え上げた筋肉を見せることを中心にしていた。
挙句の果てに、南原さんと話をしている最中にまで、鏡に写る自らの肉体に酔い痴れている。
失礼な態度としか言いようがない。

もしもこの態度がすべて庄司さんの計算で、芸人として求められているものを出しただけだというのなら、何かを履き違えていると思う。
たとえば同じ筋肉芸人のワッキーが、モンスターボックスを前にして芝刈り機のギャグでふざけていたら、やっぱり私は不快になると思う。
芸人でも、真面目に取り組む姿勢を見せなければならない時もあるんじゃないだろうか。

CXの26時間TVの深夜、庄司さんとワッキーが上半身裸でずっと踊っていた。
MC中居さんは、彼らが必死に踊る姿をカメラに写してあげようと、幾度もそれについてのコメントをしてくれた。
カメラはことあるごとに彼らを写し、私は深夜に笑い転げていた。
だが「シャル・ウィ・ダンス」を見ながら、私は一度も笑えなかった。

番組の主旨がスポーツ、あるいは競技会である限り、オファーを受けた出演者は、真剣に取り組む姿を見せるべきだ。
たとえ照れがあろうと、やや偽善的であろうと、求められているものを見せられなかったら、出演させてくれた番組側に失礼だ。
(番組の主旨が不快な場合は別)

と、このエントリーを書き終えた時、SSDBの管理人さんのブログで、同じような意見(ここまで厳しくないが)を見たので、くどくなるかと思ってお蔵入りにした。
ところがこのブログがちょっとした問題になっている。
騒ぎを大きくするのがいいこととは思えないが、この管理人さんを個人的に知っている私としては、どうしても黙ってはいられなかった。
彼女はどちらも贔屓していていない。(そのことはよく知っている)
見たものの感想を正直につづっただけだ。

庄司さんは確かに一生懸命練習をした。
実は先日行った日産ギャラリーで、出番を待っている時にも、ステップの練習をしていたのだ。
多分他の番組の楽屋でも、ずっと練習していたのではないだろうか。
そのことを知っていて、あえて私はこの意見を曲げない。

TVはそこに映し出されたものがすべてなのだ。
庄司さんは人一倍真面目で、努力家だ。
だからこそ努力した結果が見ている側に伝わるようなダンスを踊って欲しかった。
ほんの少しの間だけでいい。
筋肉キャラで売っているお笑い芸人だということを忘れ、照れを捨て、必死に努力したダンスを見せて欲しかった。

そうでなければいっそ、「笑わせる」芸人に徹して欲しかった。
Comments (4)
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いわし雲が泳いでた

2006-09-03 | Pluviaの窓(写真のお喋り)
今日の昼下がり、空にいわしが泳いでいた。
長い長い帯状の雲が川のように流れていく。
そのひとつひとつが細かく分かれ、まるで魚のうろこのように見える。
それがいわし雲。あるいはうろこ雲だ。

残念なことに、雲が現れたのは傾きかけた日の方向。
明らかに逆光だ。
街中の狭い視界の中、逆光を避ける場所移動の方法はない。
モニターが眩しくてよく見えないが、とりあえず何枚か撮ってみる。

家に戻ってPCに取り込んでみたら、やっぱりほとんど白いだけ。
せっかくの『うろこ』がきれいに写っていない。
左側の部分の細かいうろこが、右側もその先も、延々続いている様子を想像していただくしかない。

いわし雲は秋の季語になっている。
雨の前兆と言われ、いわしが大漁になる前触れとも言われる。
少し前まで空には入道雲。
そして季節は移り変わり、いわしが泳ぐようになった。

空を見て、季節の移り変わりを感じていると、ちょっと贅沢な気分になれる。
自然が味あわせてくれる心の贅沢だ。

Comments (2)
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