2月に入り、やっと連休がとれた。久しぶりの冬山はどこにしようか。
アクセスも良く、この時期ならではの雪山を楽しめる山は・・・と当日の朝まで悩む。
このところ、全国的な降雪続きの中先週の気温上昇による雪崩の危険を考慮して、
愛媛県の石鎚山が一番最適だと意見一致、急いで出発した。
神戸からはとてもアクセスが良い。
新神戸駅から新幹線に乗車、35分で岡山到着後、下車。
乗換えて、特急しおかぜで愛媛県・伊予西条駅まで90分。
駅からは、登山口までバスに揺られること50分。
そして石鎚ロープウェイで一気に標高1280mの山頂成就駅まで上る。
自宅から5時間で、白銀の世界へ行くことが出来たのだからスゴイ。
平日の夕方とあって、これから山に入ろうなんて人は私たちぐらいだ。静かでよろしい。
早速、ザックを担いで歩き始める。
厳冬期らしく、静まり返っている成就の旅館。夏とかだったら、すごい人なんだろうと思う。
山頂駅から成就までの参道は雪が踏み固められて歩きやすかった。
山門を越えると樹林帯に入り、ようやく雪山気分になった。
あいにくの曇り空だが、風がなくそれほど寒さは感じない。
八丁坂まで一旦下り、ここから前社ヶ森まで約300mの急登があったが、
12本爪アイゼンが気持ちよく効いて歩きやすかった。
17時、この日の行動を終えて風当りの少なそうな場所を探してビバーク。
雪かきに結構時間が掛かり、かなり身体が冷えてしまった。
冬山で17時まで行動するのはよくないと反省。ホットウイスキーとうどん鍋で
身体を休めて、20時就寝する。
翌朝5時起床して、あれこれ準備してテント撤収してたら7時出発予定のはずが45分も遅れた。
太陽が昇ってきて辺りを赤く染め、青空が広がり始めた。今日は快晴だ!
気温氷点下14℃、寒さに負けずに頑張るぞ!と気合いを入れる。
朝一番は、新雪に苦しむ・・・トレースがなくなっているので、ズボ足で進むため体力が結構要る。
でも、踏跡のない雪道を行くのは登り甲斐もある。
夜明峠から歩いてきた道を振り返る。この日は、瀬戸内海までよく見渡せた。
思っていたよりも時間が掛かったが、順調に高度を上げていき樹林帯を抜ける。
この時期、鉄梯子はほとんどが雪で覆われて埋没していたので、そこは通らずに雪壁を直登した。
何とか通れる梯子や鉄板も、雪深く凍結していたので慎重に通過。
ちなみにこの部分の下りは懸垂下降しました。
10時半、ようやく弥山頂上に着いた。ヤッター!一番乗りだ。
素晴しい好天で、気分は最高。せっかくなので、前方に見える石鎚山最高峰の天狗岳も登る。
大展望に感動するワタシ。晴れた雪山ほど感動させられるものはない。
景色を存分に堪能して、来た道を下山した。
あまりにも晴れていたため、下山後は雪目になってしまった。
必ずサングラスを付けようと、また反省・・・
さぁ、なんか調子に乗ってきたぞ。次回の雪山は、さらにパワーアップだ。
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