9月後半、以前からずっと気になっていた群馬県・赤城山に向かう。
天気予報ではあいにくの雨模様であるが、山の天気は行ってみないと分からない。
雨降り予報の多い週末だが、行くと決めたら行く!そう思い出発。
都内から在来線を乗り継ぎ、前橋駅からバスに乗車、ようやく目的地にたどり着いた。
しかし、辺りは霧で真っ白。大沼はおろか、周辺の景色も何も見えない…。
明日、天候の回復を祈るばかりだ。
とりあえず、今宵のテント場となる県営赤城キャンプ場を目指す。
途中、赤城神社に立ち寄り、明日の山行が無事であることを祈願する。
こんな悪天候にも関わらず、意外とテントが沢山張っている。
このキャンプ場は無料で利用出来るうえに炊事場・トイレ完備と快適である。
それがこのキャンプ場の魅力で、こんなに人気があるのだろうか?
答えは、明日…。
我々は、少し高台の場所を選びテントを設営する。
翌朝5時。目を覚ますと、雨はすっかり収まっている。
外に出た途端! ワァーすごい見える! と、一気に登山意欲がわいてくる。
やはり来てみないと分からないものだ、山のお天気。
さぁこれ以上テントの中にいるのはモッタイナイ、と言わんばかりにリーダーを起こす。
周りが明るくなるにつれて、どんどん景色が鮮明になってくる。
なるほどなるほど。このキャンプ場が人気である理由が分かったぞ。
目の前には大沼あり、後ろは山あり、こんなに居心地の良いキャンプ場なら泊まりたくなる!
さて、我々は天候が良いうちに早く出発しなくては、と準備に取り掛かる。
テントを撤収して、キャンプ場から黒檜山登山口へ移動する。
車道を15分程歩いたところに標識がある。
登山道に入るや否や、一息つく間もない急登が続く。
大沼を見下ろしながらグングン登っていくと、遠くに富士山を望むことが出来る。
富士山が見えると、いつものことながら嬉しくて「ワァ-見えた-!」と大きな声がでてしまう。
そしてまだか、まだかと登り続けて1時間20分・・・
赤城山最高峰・黒檜山(くろびさん)1,828mに登頂。
上信越・日光山々が見渡せるのだが、このあたりの山は少々疎い…
もう少し下調べをしておくべきだったなぁと思う。
この先徒歩2分の展望台で景色を堪能してから山頂で昼食休憩。
黄色めの美しいアゲハ蝶が、ずっとヒラヒラ周囲を飛び続けている。
他の蝶が来ると威嚇するが、人には懐っこい蝶なんて、いるものだ。
駒ヶ岳は小沼方面の展望がよい。
記念写真を撮りそのまま下山する。
気持ち良い尾根の道を下り、樹林帯に入ってからもう少し頑張れば駒ヶ岳登山口に到着する。
帰りのバス時刻までまだ余裕があるので、覚満淵を周遊する。
1週45分程度で、尾瀬のような場所だ。
散策するにはちょうど良い場所だろう。
その後、前橋駅行き直通バスに乗車して帰路につく。
予想外にも好天に恵まれた今回の赤城山登山。
思い切って来てみて良かった。
もちろん、1,828mという標高がある山であるから天候が悪ければ中止もある。
山の天気は、現地に来てみないと本当に分からないものだとつくづく感じさせられた。
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