10月の連休は剱岳への遠征を前から考えていた。
是非一度、この山域の紅葉を見てみたかったからだ。
しかし、昨年9月に八ッ峰主稜すべてを縦走している為どのルートを行くべきか悩む。
北方稜線案も出たが落石の多いルートにイマイチ気乗りがしない。
そして思い浮かんだのがチンネ左稜線。これこそ、いつかきっと・・・と思っていたものだ。
今回は、いつも山指導でお世話になっているK氏と共にチンネ成功に向けて出発する。
10/5 立山駅にて、K氏と富山在住のH氏と合流。その後、室堂に移動して13時前に到着する。
平日だったおかげで、紅葉シーズンでもそれ程混んではいなかった。
ここで明日に備えて、長次郎谷の様子を聞くとかなり悪いという情報。
どうしたものかと思案しつつも、とりあえず剱沢のテント場へ向う。
素晴しい紅葉の景色に見惚れながら、重いザックを担いでザクザク歩く。
今回は、登攀用具に冬山装備も重なって非常に重い・・・
16時過ぎに剱御前小舎に到着する。雲海が眼下に広がり幻想的な景色を見ることが出来た。
剱沢のテント場に向かう途中で、夕陽に輝く剱岳本峰が段々大きく見えてくる。
この山を目の前にすると、何か簡単には登らせてもらえないような威圧感を感じる。
16時45分、テント場に到着。すぐにテントを設営して、明日からの成功を願って宴会スタート。
自家製味噌とコチュジャンをたっぷり入れたチゲ鍋を食べて20時就寝。
10/6 4時55分テント場を出発する。
昨夜、剱澤小屋で再度長次郎谷の様子を確認したがやはり雪渓が大きく切れて入れない可能性があるとのこと。
その為、本峰経由でチンネ左稜線取付きへ向かうルートに変更する。
カニのタテバイ直下を登るK氏とワタシ。
ザックが重過ぎて身体が思うように言うことを効かない。
ここの登りでも身体を持ち上げるのに苦労させられ、ワタシは少し落ち込む。
もっと鍛えないとダメだな・・・
9時20分に剱岳山頂に到着。まだまだ先があるのに、すでに一日の一仕事を終えた気分のワタシ。
たっぷり休憩を取ってから、ここからは北方稜線を進む。
H氏は写真撮影のため、ここでひとまず別行動となる。
長次郎のコルから左俣を下るが、かなりザレている。落石多発で、何度も冷や汗をかく。
飲料水を確保できる雪渓が残っているところでビバーク。
ポタポタ落ちる水滴をコッフェルで地道に溜まるのを待ってはプラティパスに入れるこの作業。
6ℓ溜まるまで、かなりの時間を要した。
この日は本来ならば八ッ峰6峰Cフェースを登攀する計画だった。
しかし、予定外の本峰越えと左俣の急下降でパワーを使い切ったワタシ。
登攀意欲はまったく沸いてこない。「あれっ、登らないの?」とまだまだ元気ならいちょうリーダー。
明日のチンネに備えて、この日はこれにて行動終了となる。
さぁ、いよいよ明日はあの憧れのチンネ登攀である。
あ~素敵すぎる紅葉・・・
昨日、いい旅夢気分(←テレビ番組)で見たけど、
らいちょうさんの写真の方が綺麗♪
剱岳って確かに威圧感ありますよね。
まあ、私は普通の登山道ですら登った事はないのですが^^;
続きのブログも楽しみにしてます~
来年、もう一度行ってみて~(混雑覚悟で・・・)
剱岳前半は一般ルートの別山尾根を登ったんですが、
10年前に来たときよりしんどかった。
やっぱ年かな・・・
後半編もヨロシクです~
私も10/6-8で6峰Cフェース八ツ峰に行って来ました。
どうやらニアミスのようですね。
長次郎谷は状況よく見れば行けます。
10/6に下見して、10/7に剱沢から長次郎谷-Cフェース-八ツ峰-本峰-剱沢へと抜けました。
本峰の下りで遭難者を発見!(転んで怪我した模様)
救助隊来るまで付き合ったので帰りはヘッデンになってしまいました。