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DAZN観戦 2021年J1リーグ第30節 横浜FCvs横浜F・マリノス

2021-09-30 15:33:25 | サッカー視聴記(2021年J1)

<横浜FCスタメン> 3-4-2-1
GK スベンド・ブローダーセン
RCB 岩武 CCB 高橋 LCB 袴田
RWB マギーニョ DH アルトゥール・シルバ DH 安永 LWB 武田
IH 瀬古 IH 松尾
FW サウロ・ミネイロ
<横浜Mスタメン> 4-2-1-3
GK 高丘
RSB 小池 CB チアゴ・マルチンス CB 岩田 LSB ティーラトン
DH 渡辺皓太 DH 扇原
IH マルコス・ジュニオール
RWG エウベル CF レオ・セアラ LWG 前田

夏の移籍期間で、助っ人を総勢5名も獲得。
そのうちガブリエウは前節(FC東京戦・0-4)で負傷退場してしまったものの、この日も3人がスタメン入り(フェリペ・ヴィゼウはベンチ)と、「助っ人に残留を託す」スタイルへと舵をきった感のある横浜FC。

5人のうちシルバのみがJリーグ経験者(FC東京からレンタル)で、後は海外のクラブから獲得。
全員が24~26歳と若めですが、それでも直ぐに戦力となっている辺りクラブのネットワーク力は侮れないものがあり。
しかし逆に言うならば、即戦力になれるような状態を招いてしまったのは、やはり編成の失敗に因る所が大きいと思われ。
「それを開幕前にやってくれていれば今頃は……」という揶揄の声が聞かれそうでもあります。まあ海外は秋春制のリーグが多いので新規助っ人は難しいですが

途中加入の助っ人のマンパワーによる残留といえば、2001年のヴェルディが思い浮かぶでしょうか。
残り5試合というタイミングで、元セレソンのエジムンドを獲得。
フリーになっていたという運もあり、その後はエジムンドのボールキープ力をふんだんに生かしたサッカーで、逆転して何とか降格圏を脱出したヴェルディ。
しかし当時よりも遥かに進化を遂げている日本のサッカー、チームを変えるには1人では足りなすぎるものがあり。
そのため今季の横浜FCは5人もの選手を獲得したのでしょうが、補強による既存選手の力の呼び起こしも期待したい所。

横浜FCのホームで行われた「横浜ダービー」、相手のマリノスも、一度は首位・川崎に迫りながらも再度突き放されているというチーム状況。
ともに絶対負けられない立場であり、スタジアムの雰囲気も(声は出せないですが)最初から高揚していたかのようでした。

そしてサッカー自体も、テンションの高い入りを見せた横浜FC。
果敢にプレッシングを掛け、高い位置でのボール奪取を目指し。
その効果はてきめんで、前半1分に早くも左サイドでの松尾のカットから、瀬古がシュート。(ブロック)
続く3分にも、袴田のボールカットから、拾った安永がすかさず遠目からループシュート(ゴール上へ外れる)と、ショートカウンターで即フィニッシュに繋げます。

対するマリノスは、後方でパスを繋ぎつつ、両サイドバックのポジションチェンジにより好機を伺う立ち上がり。
横浜FCのプレッシングをかわしつつ、前に引き込んで一本のロングパスを通さんとするシーンも見受けられました。

いきなりの横浜FCの攻勢に脅かされつつも、マリノスの攻撃機会が増えていくという実力の差が徐々に現れる試合展開に。
横浜FCは深めでマリノスの攻撃を凌いでも、アバウトなロングボールが中心で中々形にならず。
ショートカウンターによる好機を欲しているのは明白で、ボールを奪うという意思の強さは球際の激しさにも繋がり。
ただしマリノスサイドもそれに呼応していた節があり、14分には安永を後ろから倒してしまった渡辺皓に対して警告が出されます。

17分に最終ラインから組み立てる攻撃を見せた横浜FC(シュートまでは繋がらず)でしたが、以降はマリノスのプレッシングも厳しくなり。
20分にはGKブローダーセンのフィードを前田がブロックする(直接ゴールラインを割る)シーンも見られます。
その後もマリノスの攻撃シーンが目立つ中、23分にマリノスのパスミスを拾って再度カウンター。
瀬古のスルーパスを右サイドでサウロが受け、切り返してエリア内へ流れシュートするもニアサイドでGK高丘がセーブ。
これでボール奪取からの攻撃が肝だな、と確信した感のある横浜FCでしたが、25分にはマリノスが所謂「疑似カウンター」で脅かし。
プレスを惹き込んだのち、GK高丘のロングフィードが直接エリア内を突き、前田が走り込み収めて右からクロス(ブロック)と冷水を浴びせます。
横浜FCの狙いに、マリノスが上を行かんとする立ち回りが見られたところで飲水タイムに突入。

明けた際暫くして、最初のアクシデントが。
35分に横浜FC・シルバが腰(?)を痛め、続行不可能となってしまいます。
倒れる以前にも患部を抑える仕草をしていましたが、無理をしてしまったのか。
ともかくこのタイミングで交代となり、ジャーメイン良を投入。(瀬古がボランチに回る)

しかし投入されたジャーメインが、その暗雲を払拭する活躍を魅せます。
38分、右サイドへの展開でマギーニョがボールを持ち、中へのパスを瀬古がダイレクトでエリア内右へ浮き球を送り。
そのボールに走り込むジャーメイン、マイナスのクロスを入れると、ニアサイドでサウロが合わせシュート。
しっかりと崩しての攻撃を炸裂させ、先制点を奪った横浜FC。

一方ビハインドとなり、屈辱を糧に(?)反撃を仕掛けるマリノス。
試合もヒートアップし、40分にはレオ・セアラを後ろから倒した横浜FC・高橋に対して反則・警告。
42分にはマルコスのクロスがクリアされるも中央で拾い、渡辺晧のロビングをエリア内でトラップしたレオ・セアラ、そのまま反転シュートしましたが大きく枠を外し。
リードされても泰然自若とした攻撃は展開していたものの、結局得点を奪えないまま前半を終えたマリノス。

共に交代の無かったハーフタイム、後半もマリノスが主体的な攻撃を仕掛けにいきます。
後半3分に最初の好機を作ると、右サイドで小池のスルーパスから、走り込んだエウベルがクロス。
エリア内中央へこぼれた所をマルコスが豪快にシュートを放ち、GKブローダーセンの伸ばす手を掠めてゴールを襲いましたが、バーを直撃してしまい同点ならず。(跳ね返りをティーラトンがボレーシュートも枠外)

対する横浜FCは何とか凌ぎつつのカウンターに活路を見出す展開で、5分には高橋のロングパスをサウロが胸で落とし、拾ったジャーメインがマリノス・扇原に倒され反則。
エリアからすぐ手前(右ハーフレーン)からという、絶好の位置での直接フリーキックを得て、蹴りにいったのは安永。
壁の間を通すシュートを放ちましたが、GK高丘がキャッチで防ぎます。

一矢報いんとする横浜FCですが、マリノスの圧力は凄まじく。
9分にクロスのクリアボールをダイレクトで渡辺晧がシュート(ブロック)、10分にはマルコスが中央からミドルシュート(ゴール左へ外れる)とフィニッシュを重ねていきます。

そして14分、左サイドで前田がティーラトンとワンツーで前進する所、横浜FC・マギーニョに進路妨害で倒される一幕があった後の攻撃。
そのFKは蹴らずに一旦戻して作り直し、チアゴ縦パス→マルコス→前田ダイレクトと繋がりエリア内へ浮き球が送られ、走り込んだレオ・セアラがシュートにいき。
ボールはループシュートとなってゴール上を襲い、ゴールバーを直撃と、またも枠に阻まれたか……と思った刹那審判の笛が鳴り。
しかも主審(荒木友輔氏)はペナルティスポットを指しており、横浜FCの反則が取られPKとなりました。
レオ・セアラがシュートの後、GKブローダーセンと交錯した所が反則となっり、前に出てセーブしようとしたブローダーセンのチャージとの判定のようでした。(ブローダーセンに警告)

不可抗力の感もあり、横浜FCサイドにとっては納得しがたいものとなったPKは、キッカー・マルコスの放ったシュートがゴール左隅へ。
読んだGKブローダーセンが目一杯手を伸ばしても届かないボールとなり、確実に決めたマルコスは十八番の「ドラゴンボールパフォーマンス」をする事も無く、ボールを抱えて一目散に自陣へ戻ります。
当然狙うのは勝ち点3、という意思表示なのは明白でしょう。
キックオフの前にベンチも動き、レオ・セアラとティーラトンに代え、杉本と松原を投入。(小池が右SB→左SBにシフト)

そのマルコスの想いの通り、再開後も一層圧を掛けにいくマリノス。
横浜FCのキックオフののち前田のカットでマリノスの攻撃となり、エウベルのパスをトラップした渡辺晧がエリア内右を急襲するも、横浜FC・高橋が何とかクリアで逃れ。

しかし20分には横浜FCが、マギーニョのロングパスを右サイドで収めたサウロがそのまま切り込み、エリア内右からシュート。
角度が無い所でしたが、強烈にゴールを襲ったボールは左ポストを叩いて跳ね返り。
フロントの意思の通り、チームを救うべく尚も得点を狙うサウロ。

22分に後半の飲水タイムが取られ、明ける際に横浜FCも交代カードを切り。
松尾と武田に代え、ヴィゼウと高木が投入されます。
それでも依然としてマリノスが優勢の展開で、26分には前田がエリア内右への切り込みからシュート。
しかしGKブローダーセンがセーブし、こちらもチームを救うプレーを続けます。

マリノスの攻勢に対し、横浜FCが何とか凌ぎつつカウンターの一矢を浴びせるという、実力差が顕著となってきたような展開。
しかしそれを覆す要因となる事件が発生します。
27分、自陣中央で受けたサウロが左サイドへ流れ切り込む所に、マリノス・渡辺皓のスライディングを浴びて激しく倒れ。
審判の笛が鳴り響き、同時にサウロの足を受けて痛む渡辺皓に対し、無情な2枚目の黄色い紙を用意し待ち構える主審の姿が。
あえなく退場となった渡辺皓、これで数的不利となってしまったマリノス。
尚、激しく痛んだサウロでしたが、腕だったのが不幸中の幸いでその後何とかプレーに復帰します。

攻撃的なチームらしく、その後4-3-2のポジションを取るマリノス。
<10人の横浜M> 4-3-2
GK 高丘
RSB 松原 CB チアゴ CB 岩田 LSB 小池
DH 扇原
IH エウベル IH マルコス
FW 前田 FW 杉本

しかしその姿勢が最高の結果を齎す事となります。
32分、左サイドでパスワークでの前進から、扇原のエリア内へのスルーパスに中央で前田が走り込み。
前田が合わせたシュートが綺麗にネットに突き刺さり、10人で勝ち越し点に辿り着いたマリノス。
勝利に向け貴重な得点が入りました。

35分には、自陣を中心に悠々とパスを繋ぐシーンを作るマリノス。
杉本の落としや岩田のサイドチェンジを絡めた、幅広いパスワークで時間を進め。
リードを保ちつつも攻撃の事を忘れずという振る舞いが感じられたものの、流石にその直後に喜田を投入(エウベルと交代)と守備固めの体制へ。(ただしフォーメーションは変わらず)

何とかマリノスのキープを終わらせ、反撃体制を作る横浜FC。
それでもGKブローダーセンの、サウロ狙いのロングフィードによる攻撃がメインで、セカンドボールを抑えて好機を作るも中々シュートには辿り着けず。
逆にマリノスがカウンター気味にシフトし、41分には岩田のロングパスがエリア内に入ると、例によって前田が快足を飛ばして受けシュート。(枠外)
マリノスのフィニッシュが目立つというねじれ現象に、勝負あったかと思われた試合終盤。

しかし42分にマリノスが2枚替え、扇原・マルコス→天野・水沼。
この際にマルコスが足を攣らせてしまい、仕方無いとはいえダメージを相手に見せてしまったのが(特にダービー故に)拙かったでしょうか。
尚もロングパス攻勢で押し込む横浜FC、44分に右サイドからのスローインになると、マギーニョのロングスローを選択。
跳ね返されるも、右ハーフレーンで拾った岩武がそこから前進し、相手ディフェンスが入ってもボールを保ちエリア内右を突き。
そしてクロスを入れる体勢に入り、GK高丘の飛び出しでこぼれた所をジャーメインが落とし、中央でサウロがシュート。
マリノス・松原がブロックで跳ね返すも、既にラインを割っていたという判定でゴールが認められ。
ようやく放てた(リードされてから)最初のシュートを結果に繋ぎ、同点に追い付いた横浜FC。
岩武が根性を見せてキープしたのが大きかったでしょう。正直浦和時代は根性という言葉からは遠い存在だと思っていた

アディショナルタイムに入り、両軍のテンションも最高潮となり。
マリノス・松原が横浜FC・安永に反則を受けると、あろう事か安永を押し倒す報復行為(ボールから早く離れて欲しかった故でしょうが)に出てしまった松原、あえなく警告を受けてしまい。
既に3枚累積があった事も忘れる程、ヒートアップさせるのがダービーマッチの性でしょうか。

横浜FCは左サイド奥での高木のクロスから、ファーサイドでサウロのヘディングシュートが炸裂。
しかしゴール寸前でGK高丘がセーブ、今度はゴールが認められず終わり。
マリノスは杉本のミドルシュートを横浜FC・岩武にブロックされるも、岩武の腕に当たったとされハンドの反則、エリアからすぐ手前のFKをゲット。
これを水沼が直接狙うも、壁を直撃してモノに出来ず。
際どいチャンスは作ったものの、結局それ以上の得点は生まれず、2-2の痛み分けでダービーを終える事となりました。


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