ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・両爬・ダイビングの水中写真などを撮っています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
野鳥は好みのものをじっくり撮ることに重きをおいています。トンボや蝶は基本的に自然光で生態や環境を表現したいと考えています。両爬は夜間撮影が多いのでストロボを使用しています。最近は南西諸島のトカゲモドキをいろいろ撮っています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(水中用) / OLYMPUS OM-1(メイン機)
レンズ;OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / 他

撮影地は近場の北摂の公園から関西各地などいろいろ。中国地方や中部山岳に遠征することもあります。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・奄美大島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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ホソアカトンボとオオハラビロトンボ~西表島の湿地のトンボ

2023-09-11 16:00:00 | 昆虫

日本では西表島だけに生息するホソアカトンボです。








ホソアカトンボ雄
暗い森の中の湿地に生息するトンボで西表島では安定した産地を2つ確認しています。
雄は朝から夕方まで湿地の植生で縄張りを守りながら1日を過ごします。
雌は湿地から少し離れた暗い森の中でひっそりと暮らしています。
交尾や産卵は昼頃なんですが今回はあちこちウロウロしていたので見れずでした。

ホソアカトンボはアカネ属ではなくホソアカトンボ属に分類され国内には西表島に1種だけ生息しています。
額面に金属光沢があり後翅基部が細いこと、尾部が細く先端7-9節が黒いことが特徴です。
オオハラビロトンボよりやや暗い場所を好み水辺のスポットライトが当たる植物によく留まります。
大きさは4cmほどで後翅と尾が細いので華奢な感じですが存在感はありますね。








オオハラビトトンボ
こちらも止水性のトンボで太く赤い尾部が特徴です。
4月末から発生するキイロハラビロトンボとよく似ていますが、
胸部の模様と尾部に入る黒い筋が違うので見分けは簡単です。
(キイロハラビロトンボは樹洞で育ちかなり珍しい。)
こちらも額面に金属光沢があり正面から撮るとおもしろい写真になります。
分布は九州南部以南となっていますが自分は西表島でしか見たことがないです。
西表島の湿地では優占種になると思います。







ホソミシオカラトンボ雄
西表島の湿地には少ないながらも必ずいる感じのトンボです。
薩摩半島以南に生息する南方系のトンボで尾が細いのが特徴です。






アオビタイトンボ雄
こちらも南方系のトンボですが山口県のきらら浜辺りでも見られる感じです。
昼を過ぎても賑やかに飛び回り目立ちます。
本当はもう少し明るい池などに生息しているはずなんですけど、
この暗い湿地の明るい場所では結構目立ちました。





フォトチャンネルです。






















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西表島のヤエヤマハナダカトンボ /観察2日目~奇跡の交尾・産卵が撮れた!!

2023-09-04 16:00:00 | 昆虫

2023.8.9日、西表島でのヤエヤマハナダカトンボの観察2日目は友人と2人での撮影行でした。
この日は早朝に大雨が降りその後天気は回復傾向でしたが光は弱いなという感じでした。
1日目に雄と産卵床は確認しているので雌が来ることを祈りつつの出発でした。

9時の浦内川遊覧船に乗り9時半に軍艦岩に到着し目的の沢まで歩きます。
道中、前日と同じようにコナカハグロトンボやクロイワカワトンボを撮り、
リュウキュウウラボシシジミまで撮れて11:50分に現地に到着しました。

ヤエヤマハナダカトンボ雄
川を見ると前日と同じように雄が枝先に留まっています。
しかもコナカハグロトンボと仲良く?並んでいました。
11:53分、慎重にアプローチし幸先よく2頭並びを撮ることができました。
雌が来るまで雄の撮影は友人に任して自分はゆっくりのんびり周囲を観察して回りました。
マサキルリモントンボのテネラルがいたのですが撮れずでハナダカ雄ものんびりしています。
産卵床の倒木は幅60cmぐらいがいい感じに濡れていてココに来るという確信はあります。
雄はやはり産卵床を視界に入れて枝先を代えながら留まっています。








ヤエヤマハナダカトンボ雌
天気が回復しときどき太陽が差すようになり気温は体感で28℃ぐらいになりました。
12:17分、暗い所にハナダカの形が見えたので友人に「なんかおるで」と言うと「色が違う」とのお返事が。
「色が違うってそれ雌やん!」と慌てて確認するとやはり尾の太い雌でした。
雄が気付く前にとりあえずいい角度で撮影しようと何枚か撮ったところで雄が雌にアタックしました。
雌は一瞬にして逃げてしまい雄は定位置に戻って知らん顔をしています。
このときは正直今日は終わったなと思いました。









ヤエヤマハナダカトンボ交尾
13:10分、雄がいきなり飛んできた雌を捕まえ少し高い所に留まって交尾を始めました。
慌ててカメラを構えて撮りましたが角度がなく逆光の見上げる位置でどうにもなりません。
あれこれ工夫するもまあ大した写真にはならず1分ほどの交尾は終わってしまい2頭は離れてしまいました。
「雌どこ行った?」「上の方かな」「上流」「見失った」「飛んでった」との会話がむなしい一瞬のお祭りでした。
2度目の終わった感が漂いましたがまあ一応交尾はは撮れています。
ヤエヤマハナダカトンボの交尾写真は他では見たことないのでもうちょっとしっかりと撮りたかった感じです。
絞ればいいだけなのに慌てているとそれもできないなんて・・・冷静さがほしいです。










ヤエヤマハナダカトンボ雌 産卵
13:56分、放心状態で座っているといきなり雌が産卵床に降りて来ました。
来るだろうとは思っていましたが「雌来たああああ」と叫びました。
雌が予想通りの倒木に尾を突き立てて産卵を始めました。
狙い通り過ぎてややテンションを上げながら慎重にアプローチし撮影開始。
最初は少し遠目で撮影してからやや近づいて絞って撮りました。
「やばいなー」とか「うわー」「産卵写真とか図鑑にないよなー」とか言いながら撮りました。
この産卵は15分ほど続き同じような写真を山のように撮って14:12分に夢のような時間は終わりました。
自分は満足して休憩し友人はコナカハグロトンボで遊んで残りの時間を過ごしました。








ヤエヤマハナダカトンボ雄
その後、同じ雌がもう何度か産卵床に降りて産卵をしましたが、
時間が短く倒木の反対側だったので撮影せず見るだけにしました。
少し動くと雌は敏感に反応し上に上がって行く感じだったのでまあいいかという感じでした。
ヤエヤマハナダカトンボの産卵写真は他では見当たらないので相当貴重なシーンだと思います。
今回はこの産卵シーンを狙っていたので思い通りに撮れて本当によかったです。
最後に雄の正面顔をいい感じで撮って撤収準備に入りました。






ヤエヤマハナダカトンボ雌
14:48分、帰る準備にために荷物を上に運んでいるときによく見ると産卵床の真上の枝に雌が留まっていました。
産卵の合間の待機場所だったみたいでよく観察していればもっと早くに見つけていたと思います。
この雌を撮って15時前に少し早めの撤収となりました。

今回、ヤエヤマハナダカトンボの繁殖活動を一通り撮ることができて本当によかったです。
トンボ初心者の友人が運を呼んでくれたのかも知れませんね。






おまけショット


リュウキュウウラボシシジミ
やんばると石垣島・西表島に分布する割と希少な蝶です。
大きさは1cmぐらいで蝶の中では最小の部類に入ると思います。
道中に吸蜜に来る花があって少し待てば留まってくれました。
時間があればじっくり狙ったんですが1カットでも撮れてよかったです。
以前に箕面昆虫館でツシマウラボシシジミを撮っていたので、
飛び方や大きさですぐにウラボシとわかりました。







コナカハグロトンボ雄
2日目は余裕を持って絵になるショットだけを撮りました。
やはり滝や花があるといい感じになりますね。







クロイワカワトンボ交尾
1分ぐらい交尾をしていました。
留まっている葉が微妙に揺れるので少しブレていますが撮れてよかったです。






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西表島のヤエヤマハナダカトンボ /観察1日目~産卵床と雄の縄張り行動

2023-09-01 16:00:00 | 昆虫

ヤエヤマハナダカトンボは西表島の固有種のトンボです。
鼻が高く尾が翅より短いのが特徴で小笠原には近縁種のハナダカトンボがいます。
西表島の山奥の明るい枝沢に生息していて人目に触れることはほとんどありません。
今回はそんなヤエヤマハナダカトンボの観察記録を2回にわたって記します。


ヤエヤマハナダカトンボ雄
2023年8月8日、西表島の浦内川の上流へヤエヤマハナダカトンボを探しに行きました。
9時出発の観光船に乗り軍艦岩まで30分、そこから遊歩道を歩いて目的地に向かいます。
途中、コナカハグロトンボやクロイワカワトンボのどを撮りながらゆっくりと進みます。

11時半にようやく目的の沢にたどり着き見ると雄が1頭枯れ枝に留まっていました。
前に来たときに確認していた産卵床の丸太もいい感じで濡れていています。
雄は落ち着いた様子でときどきコナカハグロトンボとバトルをしながら同じ枝先に留まります。
この日はドン曇りで光がなく撮影向きでも産卵向きでもなかったのですが、
とりあえず雄が1頭いて産卵床を見張っている状況に出会えて安心しました。
あとは太陽が差して雌がやって来るのをじっくり待つ感じになります。









ヤエヤマハナダカトンボ雄
枝先に留まっている雄が移精行動をおこないました。
尾部の先端にある精子を腹部付属器に移す作業です。
雌の出現が期待されますが天気が悪く光がもないのでやや期待薄です。
ちなみに、コナカハグロトンボは石の上にもよく留まりますが、
ヤエヤマハナダカトンボは枝や葉にしか留まらない感じです。
産卵床の倒木にはときどき留まりますけどね。







ヤエヤマハナダカトンボ雄
どうにも暇なので沢の上下に別の個体がいないか探してみました。
上流の暗い場所に雄が1頭いましたが産卵床は見当たりません。
しかも敏感な個体ですぐに上に上がってしまいます。
雌は2mぐらいのやや高い枝先や葉の上に留まることが多いのですが、
暗くて見通しが悪いので見つけることができませんでした。











ヤエヤマハナダカトンボ雄
雌が来ないので雄を沢背景で撮ったり緑背景で撮ったりしながら遊びました。
結局、午後3時になり撤収の時間となりましたが雌は来ずで終了となりました。
この日は雌は来なかったものの狙いは間違いないはずです。
翌日もう一度ということでこの日は残念ながら終了となりました。

翌日、交尾・産卵の写真が撮れたので次回に載せます。





この日撮った脇役たちも載せておきます。










コナカハグロトンボ
渓流での優占種でやたらにたくさんいました。
西表島に最初にヤエヤマハナダカトンボを撮りに来たとき、
この雌をハナダカ雌と間違えて嬉しそうに撮って後で間違いに気づいたのはいい思い出です。
コナカは尾のほうが長く、ハナダカは翅のほうが長いと覚えておくと雌も間違いません。
雄は見た目から個人的にチョコポッキーと呼んでいます。







クロイワカワトンボ(シロオビカワトンボ)
特に暗い場所を好む感じで背景に溶け込んでよく見失います。
割と大きなカワトンボで近過ぎると画角いっぱいになってしまいます。
地味なのもあってなかなかいい感じで撮れないのが悩みどころです。
ストロボはやはりないほうがいいですね。




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キマダラルリツバメの開翅

2023-07-11 16:00:00 | 昆虫

ヒサマツミドリシジミの山から下山するとキマダラルリツバメの撮影タイムになります。
晴れていれば18時ぐらいまで活動するので夕方16時からでも十分楽しめます。
















キマダラルリツバメ
翅の表側は青や紫色の構造色で鮮やかです。
特に太陽が当たると光り輝いて綺麗ですね。
翅の裏面は黄色地に黒の斑模様が美しく目を惹きます。
今回は出始めの綺麗な個体が多く尾状突起も4つ揃っていてよかったです。
花にも来てくれていい写真が撮れました。

今年は数が多く探せば割と広い範囲でたくさん見られました。
来年も同じように撮れればと思います。






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ゼフィルスの最高峰ヒサマツミドリシジミの楽園

2023-07-07 16:00:00 | 昆虫

6月17-18日の土日に但馬方面のゼフィルスの最高峰ヒサマツミドリシジミを撮りに行きました。
前週にあわよくばを狙って外したのでやはりこの蝶はカレンダー通りにしか発生しないことがわかりました。





























ヒサマツミドリシジミ雄
ヒサマツミドリシジミは西日本の主に日本海側に分布する希少なゼフィルスです。
翅の金属光沢がやや暗く金色がかった緑色をしていて尾状突起が長いのが特徴です。
但馬地方では6/15-25日ぐらいに発生する有名ポイントが2つあり人が集まります。
今回は採集者が少なく撮影者で独占できたのがよかったです。

土曜日は無風快晴で11時半ぐらいから出始めて、
12時半ぐらいから高いところで留まったり飛んだりが多くなりました。
日曜日は微風の晴れでときどき陰るぐらいでしたが、
数はものすごく多くてテリ張りからあふれる個体も多数いました。
ウロウロすれば色んなシーンが撮れたかも知れませんが、
ほぼ定点観測で目の前に留まっているヒサマツを眺める感じで過ごしました。
3時半に下山しましたがその時間でもヒサマツは活発に活動していて乱舞していました。

十分撮ったような、もう少し撮りたいような感じで今期のヒサマツ撮影はあっという間に終わりました。




他にもシジミチョウはいろいろ撮れました。








フジミドリシジミ
ヒサマツ以上に撮れないと言われる富士山の名を冠する小さなゼフィルスです。
翅裏の白帯が太く赤斑が1つにつながっているのが特徴です。
発生終盤でしたが雌雄ともに複数が降りて来てくれて撮れてよかったです。






アイノミドリシジミ
濃い青色が特徴のアイノは遠いところばかりでしたが、
樹上に上がる前に1回だけ目の前に留まって翅を広げてくれました。
※訂正;尾状突起が長いのでこれはヒサマツです。






ヒロオビミドリシジミ
ナラガシワの高い木に発生するゼフィルスで去年も撮っています。
雄の尾状突起が極端に短いのが特徴です。
西日本の主に中国山地にしかいない希少なゼフィルスです。








ウラナミアカシジミ
アカシジミと並んで普通種ですが綺麗な蝶です。






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オオミドリシジミとヒラサナエ

2023-07-04 18:00:00 | 昆虫

6月10-11日に撮ったオオミドリシジミです。
























オオミドリシジミ
この週は別のミドリシジミの偵察に行ったのですが気配なしでした。
保険で寄ったオオミドリシジミはたくさん撮れました。
発生初期でピカピカの個体ばかりで十分楽しめました。
2日目は2人しかいなかったのでマクロレンズで真上から接写もしました。
オオミドリの青色は結構ドギツイ感じで人工的ですね。
飛び方もバタバタと忙しそうな感じで独特の雰囲気があります。



保険その2で撮ったヒラサナエです。














ヒラサナエ
福井から鳥取辺りまでの主に日本海側に生息する亜種ヒラサナエ(種としてはモイワサナエ)です。
雌雄とも若い時期から水辺を離れないので行ったらたくさん撮れます。
ただ、ヒラサナエだけで1日かけるワケにもいかないのが難点ですね。
去年は亜種ヒロシマサナエも撮っていますが雄の尾の先の形が少し違うだけで見た目は同じですね。
ただ、行動に関してはヒロシマサナエのほうが低い位置に留まって気配を消す感じなのでやはり違います。
交尾を撮るには少し早かったのかも知れません。








オオスズメバチ
マタタビの花の下で変な体勢で虫をコネコネして肉団子を作っていました。
結構長い時間をかけて丁寧にコネコネしていました。










カミキリ
茶色の地味なカミキリムシですね。
翅を開く瞬間が撮れました。
ビロウドカミキリなのかニセビロウドカミキリなのかその類だと思います。







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ベニヒカゲの楽園で

2022-09-23 21:00:00 | 昆虫

お盆休みに撮った湯ノ丸高原のベニヒカゲです。
スキー場のゲレンデはベニヒカゲの楽園でした。






















ベニヒカゲ
現地に着くと高校生ぐらいの少年が一人ベニヒカゲを夢中で撮っていました。
8月蝶のベニヒカゲは歩くと草むらから次々に飛び出して来ます。
アザミでの吸蜜を一通り撮って少年に声をかけました。
親は蝶に興味がないが自分をここまで車で連れて来てくれたことや、
いつどこで何が撮れたなどひとしきり話をしました。
少年には秘密のポイントをいくつか教えてあげて両親に感謝するように伝えて別れました。

少年が帰ったあと小学高学年ぐらいの女の子が両親とやってきました。
女の子は虫網を持ってベニヒカゲ!ベニヒカゲ!と叫びながら夢中で捕まえていました。
「夢にまで見たベニヒカゲがいっぱいいる!」
「こんなたくさんのベニヒカゲ!人生で一番嬉しい!」
と彼女は両親に何度も何度も感動を伝えながらベニヒカゲをGETしていました。
ベニヒカゲで感動する女の子の心はとても純粋で両親の育て方もきっと素晴らしいんだろうなと思いました。

ベニヒカゲは本当に無数にいていくらでも撮れます。
ここは本当にベニヒカゲの楽園でした。
いつまでも、いつまでもベニヒカゲの楽園であってほしいと思います。





おまけショット


ミヤマカラスシジミ
時期的に少し遅くボロばかりでした。
この蝶も富士山麓ぐらいでした確実に見られる場所はないと思います。
翅を開かない蝶ですが艶のある綺麗な蝶でした。







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富士山麓のヤマキチョウ

2022-09-15 17:00:00 | 昆虫

お盆休みに富士山麓で撮ったヤマキチョウです。
この場所は真夏にヤマキチョウが見られる貴重な場所で、
この日も数頭のヤマキチョウを見ることができました。























ヤマキチョウ雄
広い草原を歩き疲れて見晴らしのいい斜面で座っていると、
背後からヤマキチョウが1頭飛んできて目の前を下り50mぐらい先の草地に降りました。
荷物を置いてカメラだけ持ってアプローチするとアザミの花に留まっています。
慎重に慎重に近づいていい距離で留まりものを撮ることができました。
その後、ヤマキチョウは辺りの葉に留まって休んだり別のアザミで吸蜜したりとゆっくりしてくれました。
葉に留まると30分以上動きませんが焦らずじっくりと待つと再びアザミで吸蜜してくれます。
せっかくなので飛びモノを撮ろうと少し下がって構えてプロキャプチャーでチャレンジしました。
構図を修正しながら何度も撮りますが光の加減もあって難しい。。。
それでもヤマキチョウは何度もチャンスをくれるので少しずつ良い写真が撮れるようになりました。
気が付くと2時間以上ヤマキチョウを相手にしていて陽が高くなりました。
もう十分かなと思った12時過ぎにヤマキチョウは元来た道をゆっくり飛んで帰って行きました。
撮影記録を見ると始めが9:43で終わりが12:04分でした。

ヤマキチョウは希少な蝶でこの日もネットを持った輩が2人ウロウロしていました。
ヤマキチョウ狙いで成果はなしと言っていたので安心しました。
多産地とは言っても数は少なく見るのも難しくしてしまったのはこの人たちのせいですからね。
明確に捕獲禁止にしないともう元には戻らないと思います。
あと、草原が乾燥化してササやススキしか生えなくなると蝶も消えます。
シカの食害もヤマキチョウが減る大きな要因になっていると思います。
諸々の要因で消えてい行く蝶なので本当に撮れてよかったです。
もう一度、同じ条件では巡り会えないでしょうね。




比較のため入笠山湿原で撮ったスジボソヤマキチョウも載せておきます。





スジボソヤマキチョウ
こちらは関西の草原にも生息しているのでそう珍しくはありません。
ヤマキチョウとの違いはいろいろありますがスジボシのほうが全体に角ばっていることと、
ヤマキチョウは前翅の突起の下側の縁が赤っぽくなることです。
スジボソは飛ぶのが速すぎて飛翔は撮れませんでした。



おまけショット


ミヤマカラスシジミ
時期的に少し遅くボロばかりでした。
この蝶も富士山麓ぐらいでした確実に見られる場所はないと思います。
翅を開かない蝶ですが艶のある綺麗な蝶でした。







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入笠山のクジャクチョウとアサギマダラ

2022-09-07 17:00:00 | 昆虫

お盆休みに信州を巡って撮ったクジャクチョウです。
入笠山は意外と標高が高く山頂は1900mあります。
ゴンドラ駅近くのお花畑には目当てのクジャクチョウがたくさんいました。














クジャクチョウ
どちらかと言えば普通種の蝶ですが関西にはいないのでそれなりに撮る価値があります。
数は多くいろいろな花に留まるのですが撮るとなると斜めに留まるフジバカマが多くなります。
それぞれ緩やかに縄張りを持っているようで飛んでもだいたい同じ場所に戻って来ます。
4つの目玉模様をきちんと撮りたくて割と粘りましたが2時間もすれば十分撮れて満足しました。












アサギマダラ
入笠山にはアサギマダラもたくさんいて撮り放題でした。
あまり姿勢のいい蝶ではないのでいい絵にはなりませんが綺麗な蝶です。
数はとても多く至る所で見ることができました。
縄張り争いをしない穏やかな蝶なので長い時間見ていられるのがいいですね。








キアゲハ
普通種のキアゲハも愛想がよかったです。





ミヤマカラスアゲハ
ミヤマカラスアゲハは忙しそうに飛び回っていました。

入笠山湿原ではスジボソヤマキチョウが複数飛び回っていました。
写真のほうは次回のヤマキチョウと合わせてUPすることにします。






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千畳敷カールのクモマベニヒカゲ

2022-08-31 17:00:00 | 昆虫

去年に引き続き、千畳敷カールにクモマベニヒカゲを撮りに行きました。
今回は曇天強風で気温が上がらずどうなることかと思いましたが、
逆に蝶の動きが鈍かったのでいい感じで撮ることができました。



























































クモマベニヒカゲ
近似種のベニヒカゲは標高800mぐらいからいますが、
クモマベニヒカゲは「クモマ」と付く通りより高山に生息しています。
細かい特徴はいろいろありますが純白の縁取りがクモマベニヒカゲの決め手になります。

早朝一番のバス⇒ロープウェイで現地に行きましたが天気が悪く蝶の気配はありませんでした。
気温が上がるのを待ちつつ2時間ぐらいウトウトしていると黒い蝶がチラッと飛びました。
辺りを慎重に探すとやはりクモマベニヒカゲでした。
気温が低かったのでどの個体も余り飛び回らない感じで、
目の前で翅を開いたり閉じたりしながら花に留まってくれました。

最初は望遠レンズで撮っていましたがマクロレンズに換えてたくさん撮り、
最後はワイドレンズも使って気のすむまで撮ることができました。
気温が低すぎて交尾産卵は見られませんでしたが成果としては十分だったと思います。
普通の人だったら撮影は諦めるぐらいの曇天強風でしたが、
こんな天気でも蝶は生活しているんだなと改めて思いました。








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気品のある高山蝶ミヤマシロチョウ

2022-08-05 17:00:00 | 昆虫

7月の3連休に信州まで行って蝶々をいろいろ撮ってきました。



















ミヤマシロチョウ
ミヤマシロチョウは今まで本気で狙ったことはなく、
所詮はウスバシロチョウみたいなものだと思っていましたが、
山で実際に見ると気品がありとっても美しい蝶でした。
アザミでの吸蜜はもちろんハクサンフウロでの吸蜜も撮れて、
雌の交尾拒否とメギでの産卵も撮れたので行った甲斐がありました。
交尾と集団吸水はまた機会があればと思います。



おまけショット1


ミヤマモンキチョウ雌
ピンクのフリルに加えてオレンジ色の花粉を付けたお洒落な個体でした。
花じゃなければ長く留まってくれます。




おまけショット2








コヒョウモンモドキ
おまけにするにはもったいない蝶なんですけどね。
急激に数を減らしている蝶で今後絶滅に向かう心配があります。
綺麗な模様なんですけどマイナーな蝶なので保護も進んでいないのが現状です。
写真では伝わりにくいのですがとってもおしとやかな蝶なんですよね。








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絶滅の危機のヒロシマサナエ

2022-07-25 12:00:00 | 昆虫

6月11日-12日にヒロシマサナエを撮りに行きました。




















ヒロシマサナエ雌
初日は天気が最悪でほとんど晴れ間はなく昼過ぎからチラッと見かけただけでした。
2日目は晴れで気温も上がり雌を水場に1頭と水場から離れた草地に3頭見つけることができました。
ヒロシマサナエはあまり飛ばない感じでなにもなければ10分でも20分でも同じ場所にいます。
半日向が好きのようでバリバリの日向には出て来ず日陰になってもじっとしています。
何かに驚くと流石に高い木の上に飛んで行きますが本当におとなしいトンボでした。























ヒロシマサナエ雄
雄はなかなか見つからず焦りましたが、昼を過ぎてからやっと2頭見つけることができました。
いたのは水場ではなく草地で、やはり低い草に留まっていました。
細かく飛んでは留まりを繰り返してくれたのでいろいろ撮ることができました。
ここの生息環境はとても脆弱でヒロシマサナエの数はとても少なく、
1回水が枯れれば簡単に絶滅しそうな感じでした。

ヒロシマサナエはヒラサナエとともにモイワサナエの亜種で、
姿かたちはよく似ているので分布域で分けます。
①モイワサナエ;北海道から東日本に分布。
②ヒラサナエ;主に兵庫・京都・滋賀・福井・鳥取・岡山などに分布。
③ヒロシマサナエ;主に広島・島根・鳥取・岡山に分布。

モイワ3亜種は雄は尾部付属器の形状で見分けは可能ですが、
雌に関しては通常見分けはできないと思います。
今回の場所は割と知られたヒロシマサナエの産地なので、
問題なくヒロシマサナエと記載できまます。








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ミナミヤンマの羽化祭り

2022-06-27 16:00:00 | 昆虫

6/5日に徳島に遠征してミナミヤンマの羽化を5個体見つけました。






















ミナミヤンマ羽化①
この日の一番遅い羽化で定位から確認できました。
ただ、カメラを別の個体にセットしていたので定位は撮れずで、
戻って来たときには既に背中が割れていました。
まあ、ほぼ最初から最後まで撮れたのでよしとします。
朝日が当たる場所だったのでストロボなしでも色が出たのがよかったです。
てか、ストロボは車の中に置いたままでした。








ミナミヤンマ羽化②
最初に見つけた個体で記録を見ると撮影開始が5時59分でした。
多分、夜中の4時ぐらいから定位していたんだと思います。
他の個体を撮っているうちに飛び立ってしまいました。












ミナミヤンマ羽化③
①を撮りに登っていく途中で見つけました。
割と早い段階で見つけたので①の次にたくさん撮れました。










ミナミヤンマ羽化④
①のすぐ下の蔓にぶら下がっていた雌です。
ちょっと暗いところだったのでいい感じで撮るのは難しかったです。
しかも羽化殻は蔓の反対側に付いていたので絵的にはイマイチですね。
①を撮っている間に飛んでしまいました。







ミナミヤンマ羽化⑤
上っている最中に見つけたときには既に黒くなり始めていました。
次に見に行ったら既に飛んでしまってました。


















シコクトゲオトンボ
四国固有種のこのトンボもミナミヤンマと同じく6月トンボです。
ヤマイトトンボ属というマイナーなグループのトンボで、
奄美や沖縄・八重山に複数の亜種がいます。







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アカシジミとミズイロオナガシジミ

2022-06-20 15:00:00 | 昆虫

6月に入ると春の昆虫が終わり夏の昆虫へと季節が移り変わります。
いろいろ撮りたいけど時間が全く足りずに時間だけが過ぎていきます。

6月上旬に案内してもらってミズイロオナガシジミとアカシジミをたくさん撮りました。













ミズイロオナガシジミ
林縁に新鮮な個体が2つ休んでいました。
少し大きい雌とちょっと小柄な雄でした。
何枚か撮っていると少し飛んで2頭ともイタドリの葉に留まりました。
割と撮りやすい場所だったのであれこれ撮っていると雌が翅を開いてくれました。
じっくり撮れてよかったです。










アカシジミ
割と広い範囲に数匹いました。
栗の花にも来ていたので粘って何とかいい角度の写真を撮りました。
どの固体も新鮮で綺麗でした。








ツバメシジミ
花に来ていたので数分立ち止まって撮りました。
やはり花で撮れるといい絵になりますね。






ゴイシシジミ
遊歩道の笹薮をひらひらと飛んでいました。
なかなか止まりませんでしたが何度か笹の葉に降りてくれました。
暗い所でしたが綺麗な碁石模様をしっかり撮れてよかったです。





ヤマトシジミ
シダに留まったのが見えたので通りすがりに少し撮りました。






テングチョウ
100頭ぐらい群れていて葉にもいっぱい留まっていました。
どれも越冬ではなく新鮮な個体でした。




オグマサナエ雌
池から少し離れたところにいました。
オグマサナエは雌も地面が好きなのであまり絵にはなりませんね。

半日でこれだけ撮れていい日になりました。






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貴重な高山蝶クモマツマキチョウ

2022-06-14 18:00:00 | 昆虫

5/28-29日に信州の扇沢までクモマツマキチョウを撮りに行きました。


































































クモマツマキチョウ
中部山岳に生息する高山蝶の1つでとっても貴重な蝶になります。
関東方面から黒部ダム・立山室堂への出発点となる扇沢駅周辺は、
クモマツマキチョウが車横づけで撮れる貴重な場所で、
シーズンになると多くの蝶々カメラマンが訪れます。

午前中は扇沢駅周辺や針ノ木林道の舗装道路を上下して蝶の留まる花を探します。
ポイントが広く蝶は飛んでばかりなので撮影はなかなか難しい感じです。
それでも、いくつか留まる花を見つけて待ち伏せ作戦で何とか撮影できました。
午前中は吸蜜時間も短く構えていないと撮り逃すこともあるので効率は悪いです。

午後からは柏原登山道の入り口のスミレで待機すると割と簡単に撮れました。
2時を過ぎると頻繁に花に来るようになり吸蜜時間も長くなります。
天気がいいと日暮れまでずっと光がいいので長い時間楽しめる感じです。


上のほうの写真はカキドオシでの吸蜜、
真ん中ぐらいの写真はタチボソスミレでの吸蜜、
下の方の写真は食草のミヤマハタザオでの吸蜜になります。
雌はほとんど撮れてないのでまた来年ですかね。
絞ってないので甘ピンもありますが動きモノもまあまあ撮れました。
2日間でたくさん撮ったのでたくさん載せておきます。




おまけショット


ツキノワクマ
角を曲がると30mぐらいのところにいました。
置き物?と思ったら動いたのでびっくりしてゆっくり下がりました。
50mぐらい離れてじっと観察をして、思い直して少しだけ撮影しました。
大きかったしちょっと怖かったですが大丈夫でした。






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