ここに描かれている銀河は乙女座の NGC 4424 である。これは肉眼では見えないが、ここではNASA/欧州宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡によって捕えられた。このイメージでは明らかでないかも知れないが、実際には NGC 4424 は渦巻銀河である。このイメージではほぼエッジオンに見えているが、 上から見たときには、特徴的な渦巻の形を与える銀河の腕が中心のまわりに巻きついているのを見ることができるだろう。2012年に、天文学者達は、 NGC 4424 で、星の寿命の終わりを印す激しい爆発、超新星を観測した。超新星爆発の間には、多くの場合、一つの星が銀河全体より明るく輝く。しかしながら、爆発の10年前にとられた Sn 2012cg と呼ばれるこの NGC 4424 には超新星を見ることはできない。銀河の中央領域に沿ったダストの雲が遠い星達からの光をブロックして暗い一片をつくっている。 NGC 4424 の左に二つの明るいオブジェクトがある。明るい方は LEDA 213994 として知られる他の小さな銀河であり、 NGC 4424 に近いオブジェクトは我々のミルキーウェイの無名の星である。
今週は月曜日から今日までハッブル宇宙望遠鏡を特集しました。
<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」
<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から。