火星の北の春遅く、NASAの火星偵察軌道船(MRO)の HiRISE カメラがこのローカルな住人を見た。2012年の、平らな、ダストで覆われたアマゾニス・プラニシア(平原)を追跡して、この渦巻くダストデビルのコアは直径約140メートルである。火星の薄い大気にダストを巻き上げるその噴煙は、地表上約20キロメートルにも達する。火星のこの領域に一般的なダストデビルは、地表が太陽によって熱せられ、暖かい上昇気流をつくり出すことによって起きる。他の HiRISE イメージのダストデビルで、毎時最高110キロメートルに達する風速が報告されている。
<参考>:ダストデビルは地表付近の大気が渦巻状に立ち上る突風の一種。一般的には旋風(せんぷう、つむじかぜ)や辻風(つじかぜ)などと呼ばれ、英語ではダストデビル(Dust devil)と呼ばれる。竜巻とは根本的に異なる気象現象である。火星で活動するローバーからの動画を参照。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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