ボイジャー2号ロボット宇宙船は、1989年の海王星への最接近の2時間前にこの写真を撮った。海王星の大気に高く浮く、長い明るい色の蔓状の雲が初めて見られた。下の雲の上面に、これらの雲の影を見ることができる。 海王星の大気のほとんどは見えない水素とヘリウムで構成されており、海王星の青い色は少量のメタンの大気に由来して赤い光を優先して吸収する。海王星は太陽系で最も速い風を持ち、その突風は毎時2千キロメートル(秒速55メートル)に達する。天王星と海王星の雲のトップの下に存在する密度の高い熱い条件の下では、ダイヤモンドがつくられているかもしれないという推測が残されている。26年後のこの7月に、NASAのニューホライズンズが、初めて冥王星をズームアップする準備を整えている。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から。