これまでに観測された超新星は予測できなかった。ここのユニークな天の出来事は銀河集団 MACS J1149.5+2223 のフィールドで起きた。この特集イメージの大部分の明るい場所はこの集団における銀河達である。超新星 Refsdal と呼ばれる実際の超新星は、いっとき、この大規模な銀河集団の後ろの宇宙の遠くに起きた。集団が大規模な重力レンズの働きをし、重力は超新星 Refsdal のイメージを複数の明るいイメージに分けた。これらのイメージの一つは約10年前に地球に到着したが恐らく上の赤い円は見落とされた。更なる四つの明るいイメージが4月に最も低い赤い円でピークに達し、初めての アインシュタインクロス超新星 として集団の大規模な銀河の周囲に広がった。しかし更に多くがあった。恐らく6番目の明るい超新星イメージがまだ地球へ向かう途中であり、今年中に到着する可能性があることが分析で明らかになった。先月始め、正に予定通りに、この6番目の明るいイメージが、予測されたように、中央の赤い円の中に復元された。このようなイメージシーケンスの研究は、物質が銀河達と集団にどのように分配されているか、宇宙がどのように速く拡大しているか、大規模な星がどのように爆発するかを人類が理解するのに役立つだろう。
<出典>: 「今日の天文写真」
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<解説>: 重力によって光が曲げられる効果はアインシュタインによって提起され、その後多くの事象を通して確認されています。ここでは手前にある大きな銀河集団の重力によって背後にある銀河からの光が曲げられて現れています(重力レンズ効果)。通常、背後にある銀河は安定した光を放っていますが、その中に発生した超新星はその輝きが短期間なので光を特定することができ、経路によってどのように曲げられ、そこではどのような力が働いたかを推測することができます。特に、銀河集団の重力は“未知の重力を生む暗黒物質”のウェイトが大きいので、背後の超新星からの光が何時、どのように届くかによって、手前の銀河集団による光の曲げ具合(暗黒物質の分布の状態)が推測できるのです。