NASAの月偵察軌道船(LRO:Lunar Reconnaissance Orbiter)は、最近、月の軌道での宇宙船の視点から地球のユニークな視界を捕えた。この地球のイメージは、43年前のアポロ17号で、宇宙飛行士ハリソン・シュミットが撮った有名な「青い大理石(Blue Marble)」イメージを思い起こさせる。この合成イメージは、リベリア沖の北緯 4.04 度西経 12.44 度に地球の中心があり、宇宙船の視点から地球が月の地平線上に上がるように見えている。右上の大きな黄褐色のエリアはサハラ砂漠であり、その向こうにはサウジアラビアがある。南アメリカの大西洋と太平洋岸が左に見える。月面では、月の東の縁を越えた位置にある月の遠い側のクレータ、コンプトンを見ることができる。月偵察軌道船は2009年6月18日に打上げられ、その七つの強力な機器でデータを集め、我々の知識へのかけがえのない貢献をした。月偵察軌道船は毎日12回の地球の出を経験しているが、月面を撮るのに忙しく、地球をとらえる機会は滅多にない。
<出典>: 「月探査軌道船:Lunar Reconnaissance Orbiter」
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お知らせ: 日本時間明日4月16日土曜日午後6時半から、国際宇宙ステーションで、宇宙で初めての拡張型居室(ビゲロウ)の展開実験があります。拡張型居室は小さく折り畳んで収納できることから打上時の利便性があり、将来の宇宙での居住スペース確保に使うことが期待されています。中継放送を見るには 「ウェブNASAテレビ」 から。拡張型居室ビゲロウについては4月12日の記事を参照。