太陽系の端まで高速で旅する太陽圏界面静電高速輸送システム(HERTS:Heliopause Electrostatic Rapid Transit System)に乗ることを考えよう。このコンセプトは現在テストされており、100天文単位(太陽と地球の距離の100倍;150億キロメートル)を超える旅をするのに僅か10~15年で済むかもしれない。それは、現在、太陽風の影響する太陽圏界面(heliopause)または太陽系外周に接近している人類の最も遠くの宇宙船、ボイジャー1号が費やした35年と比較して極めて高速である。 HERTS は、回転する宇宙船から正に荷電されたワイヤーを持つ、長さ20キロメートルほど、1ミリメートルの薄さの複合的に広げられた高度な電気的太陽帆航法を使うだろう。発生する静電力は、推進力を生み出すために、高速で動く太陽風の陽子をはね返す。反射する太陽光の帆と比較して、この電気的な太陽風の帆、推進剤不要な深宇宙推進システムは、外惑星に向かって旅するときの推力を開発し、太陽からより大きな距離を加速し続けるだろう。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック