火星の氷冠は全ての層が物語を持つケーキのようである。この例ではその物語は火星の気象変化の一つである。北極の層になった堆積(NPLD:north polar layered deposit)の露出部分のこのイメージは、層になったティラミスの一切れのように見える。この NPLD は積み重なった水の氷とダストの粒から成っている。しかしながら、ここに見られるように、これらの層は、着氷の代わりに季節的な二酸化炭素の霜で頂上を覆われている。火星偵察軌道船(MRO)の HiRISE カメラの高解像度と色彩能力は、これらの層における変化に関する詳細を提供している。また科学者達はレーダー・データを使い地下の連続性をも示している。これらの堆積の複雑な層は、もしサンプルが得られれば、以前の気象の理解に結びつく、大気からの小さな大気のポケットを含むかもしれない。
<出典>: 「火星探査軌道船(MRO:Mars Reconnaissance Orbiter)」
<大判>: こちら から。
<ひとこと>: MRO は、NASAが打上げた、現在火星で最も活躍している軌道船(Orbiter)です。軌道から観測を続けている宇宙船には、このほか、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレス、エクソマーズ、NASAのマーズオデッセイ、メイブンがあります。