太平洋での回収テスト8で、遠くの艦船と共にヘリコプターが、オリオンカプセルのテストバージョンの近くを飛んでいる。アルテミス1の回収手順の、この初めてのフルミッションのプロフィールテストの間に、NASAの着陸と回収チームは、彼らの目標物に出会った。アルテミス1は、オリオン宇宙船、宇宙打上システム・ロケット、ケープカナベラルのケネディ宇宙センタの新しく改良された探査地上システムと共に、NASAの深宇宙探査システムの、初めての統合飛行試験になるだろう。このミッションの基本的なゴールは、エントリー(大気入り)、降下、着水、回収のクルーモジュールの安全性を確認することである。アルテミス計画では、2024年までに最初に女性を、次に男性を月に着陸させるだろう。
<参考>: アルテミスは、日本も参加している、今後予定される月探査計画。
<出典>: 「月から火星へ(Moon to Mars)」
<大判>: こちら から。
<ひとこと>: 2003年のスペースシャトルコロンビアの事故以降、NASAは、国際宇宙ステーションへのクルーの送迎・物資の配送等、近地球軌道の宇宙開発は民間に任せ、NASA自身はより遠方の、技術的に難しい探査に専念することにしました。オリオンはこの目的で開発された宇宙船であり、より大型で重量も大きく、打上ロケットやこれに伴う地上の打上設備も改良され大型になっています。なお、先の事故以降、スペースシャトルのような翼を持つ航空機型の宇宙船は、危険を避けられないことから使われなくなりました。