天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

3月24日: チュリュモフ-ゲラシメンコの雪

2020年03月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年6月に彗星チュリュモフ・ゲラシメンコ(Churyumov-Gerasimenko:67P または CG)を周ったとき、ロゼッタ宇宙船の狭角カメラは、カメラの近くまた彗星の地表上に、降雪に似たダストと氷の粒の筋を記録した。しかしながら、この場面の明るい小さな点のいくつかは、恐らくカメラを打つ帯電粒子または宇宙線の雨であり、またおおいぬ座の方向の密度の濃い背景の星達である。このビデオの中で、これらの上から下へ筋を引く背景の星達を容易に見ることができる。この驚くようなムービーは、ロゼッタが彗星の核から約13キロメートルにあったときに、25分間でとられた33の連続的なイメージからつくられた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: 動画はイメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: ロゼッタ宇宙船は2004年に打上げられ、2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着したヨーロッパ宇宙機関の彗星探査宇宙船。11月に着陸機フィラエ (Philae) を投下した。フィラエは彗星の核に着陸し、史上初の「彗星に着陸した探査機」となった。しかし、無重力の世界で3回バウンドし、落ちたところが岩陰であったため太陽電力が得られず、間もなく活動を停止した。無重力の地に安全に着陸させることが如何に難しいかを示す代表的な例となった。 

コメント