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7月13日: 広域な大気汚染マップ、今、利用可能になる

2020年07月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

世界中に大気汚染追跡の場を提供する新しいオンラインプラットホームを、今、大衆が利用可能になった。ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクスセンチネル5P衛星からのデータを使ったこのマップは、14日間の動きの平均の“二酸化窒素の濃度”を示している。このマップは、時系列で世界規模の変化を示す以外に、利用者が関心のエリアを拡大することもできる。この平均化されたマップは、多くのエリアに見られる二酸化窒素の濃度の急激な減少による COVID-19 都市閉鎖の影響を反映している。これらの影響は、今、世界中で容易に探すことができる。我々の大気の二酸化窒素濃度は、日光、温度、風などの気象状況の変化などの、放出の変化によって毎日広域に変化する。二酸化窒素は、電力施設、船、その他産業施設から放出され、呼吸系疾患の可能性を増し、人間の健康に多くの影響を及ぼす。このマッピングは今 https://maps.s5p-pal.com/ から見ることができる。

<出典>: 「センチネル5P(Sentinel-5P)」

<大判>: イメージをクリックしてズームアップし、各地の汚染状況をご覧ください。

<ひとこと>: 二酸化窒素は人間の活動によって発生することから、その濃度の変化によって、その地域の人間の活動量を知ることができます。コロナウィルスの発生初期、武漢を含む中国北部・日本(3月21日・22日の記事:以下同様)、イタリア北部(3月15日)、インド(5月5日)、全般(3月31日)など、またその他(4月20日)に、急激な二酸化窒素濃度の減少(都市閉鎖などに伴う人間の活動の縮小)が見られた。今回の分析で日本を拡大して見ると、東名阪、東京は特に京浜工業地帯の汚染が激しい。世界的に見ると、中国の、特に広域の汚染が際立っている。

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