このマップはNASAのパーサーバランスローバーの着陸地点、火星のジェゼロ・クレータ(Jezero Crater)の周辺を示している。緑の円はローバーの着陸楕円(landing ellipse:着陸目標範囲)を表している。ジェゼロは数10億年前の湖と川のデルタを残しており、科学者達は、広範囲な調査のために将来のミッションで地球に持帰るであろう、古代の微細な生命の証拠を含むかもしれない、これらの領域の岩のサンプルを捕えることを期待している。これらの領域は、それぞれ異なる種類の証拠を保持しているかもしれないエリアを表している。途中の/北東シルティスと呼ばれる最も外の領域の探査は、ローバーの初期ミッションの後に考慮されるだろう。この図は、NASAのジェット推進研究所によって開発された、キャンペーン分析マッピング計画(CAMP)と呼ばれるツールでつくられた。
<他の記事から>: このクレータは火星の湿った過去を語っている。科学者達は、このエリアが、かつて水で溢れ、古代の川のデルタであったと考えている。35億年以上前、クレータ壁を越えて川が流れ、湖をつくっていた。
<出典>: 「火星探査軌道船(MRO)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<お知らせ>:
① 日本時間今日7月30日8時過ぎ、NASAの火星探査パーサーバランスが打上げられます。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。パーサーバランスの概要は昨日の記事から。--- 7月30日 (木): <速報・追記> NASAの火星探査パーサーバランスは、日本時間7月30日木曜日午後8時50分に予定通り打上げられました。イメージは打上56秒後。
② NASA、宇宙ステーションへの「スペースX」クルー2ミッションの宇宙飛行士達を発表
NASAと国際的パートナーは、国際宇宙ステーションへの「スペースX」クルードラゴン飛行の二回目となるNASAの商用クルー計画の一部として、クルー2のメンバーを指定した。NASAの宇宙飛行士シェーン・キンブローとミーガン・マッカーサは、それぞれ宇宙船の指揮官とパイロットとして勤めるだろう。日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士星出彰彦とヨーロッパ宇宙機関(ESA)宇宙飛行士トーマス・ペスケはミッション・スペシャリストとして参加するだろう。クルー2の打上は、8月2日に地球に帰る予定のNASAの「スペースX」デモ2試験飛行ミッションと、9月後半が目標とされているNASAの「スペースX」クルー1ミッションの打上の成功の後の、2021年春が目標とされている。このクルー2宇宙飛行士達は、ロシアのソユーズ宇宙船で打上げられるであろう3名のクルーメイトとともに、宇宙ステーションで約6ヵ月間クルーメンバーとして残るだろう。この7名のメンバーは、従来の6名の宇宙ステーションクルーを7名に増加させる。
<参考>: 2020年9月後半が予定されている「スペースX」クルー1には、日本の野口聡一飛行士の搭乗が予定されています。また、星出彰彦飛行士は滞在後半に指揮官を務める予定です。 JAXA の発表は こちら から。
国際宇宙ステーションクルー送迎計画まとめ
「スペースX」ドラゴンクルー船試験飛行「デモ2:初めての有人飛行2名」---2020年8月2日 帰還→
「スペースX」ドラゴンクルー1ミッション(含む野口飛行士:3名)---2020年9月後半打上
ロシアソユーズ(従来型の打上:3名)---2020年12月?
「スペースX」ドラゴンクルー2ミッション(含む星出飛行士:4名)---2021年3月