明るい楕円銀河メシェ87(M87)は、惑星地球のイベントホリゾン望遠鏡によって捕えられ、これまでで初めてブラックホールのイメージが撮られた超巨大ブラックホールのホームである。おとめ座銀河集団の巨人、約 5500 万光年にある M87 は、スピッツア宇宙望遠鏡からのこの赤外線のイメージで、青い色で描かれた大きな銀河である。 M87 はほとんど形がなく雲のように見えるが、このスピッツアイメージは、銀河の中央領域からの相対的なジェットの噴出の詳細を記録している。右上の差込みに示されているジェットそのものは数千光年にも伸びている。右側に見られるより明るいジェットは近づいており、我々の視線に近い。反対に、特に目に見えない素材のかすかな弧を照らす、退いているジェットによって衝撃波がつくられた。右下の差込みでは、歴史的なブラックホールイメージが、巨大な銀河の中心と相対的なジェットの概要を示している。スピッツアイメージでは完全には未解決の、この落ち込む素材によって囲まれた超巨大ブラックホールが、活動銀河 M87 の中央からの、相対的なジェットをドライブする巨大なエネルギーの源である。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<ひとこと>: イベントホリゾンテレスコープ(EHT)は、先に、銀河メシェ87(M87)のブラックホールを初めて図に示すことに成功しました。その際、同時に期待したブラックホールから噴出するジェットについては観測できませんでした。チームは、その後、観測への参加範囲を広げ、ハッブル、スピッツアなど宇宙の望遠鏡も含め、先に発表したブラックホールに加えてジェットの観測を行い発表しました。この記事は、その中の一部、NASAの立場から、スピッツアによる赤外線観測の部分を取り上げたものです。イベントホリゾンテレスコープグループの発表は「ホームページ」の 「アストロサイエンス(4月16日)」 を参照してください。
<お知らせ>:
➀ マーズパーサビアランスローバーの記事の編集方針を変更しました。ホームページの特集 「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」 から。
➁ 明日、国際宇宙ステーションの遠征64の3名が、ソユーズ宇宙船で、カザフスタンに帰還します。中継放送時刻等は ホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。