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4月2日: 火星のダストの嵐

2021年04月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のマーズ・エクスプレスの高解像度ステレオカメラは、この年の4月に、北極の氷冠の近くで、フレームの右半分に見える、この印象的なダストの雲の上昇する前面を捕えた。それは、特に激しいダストの嵐のシーズンに向かう赤い惑星での、この数ヵ月に観測された、いくつかのローカルな小規模のダストの嵐の一つであった。5月の末には更に非常に大きな嵐が南西に現れ、数週間内の惑星を取り囲むダストの嵐に発達した。この出来事によって太陽からごく僅かな光しか表面に届かず、NASAの15年のオポチュニティローバーは、そのバッテリを充電することができず、また、ホームを呼ぶこともできない状態になったことを意味している。火星のダストの嵐は、その楕円軌道上、太陽に近くになる南の夏の季節に定期的に起こる。火星のダストの嵐はこのイメージのように視覚的であり、激しく、また珍しい全球的な出来事として非常に印象的ではあるが、地球のハリケーンとの比較では一般的に弱い。火星は地球の表面気圧の1/100未満の非常に低圧であり、火星の嵐は地球のハリケーンの典型的な風速の半分以下である。どのように広域な嵐が形づくられ、発展するかの理解は、将来の火星ミッションのために重要になるだろう。このカラーイメージは、地上解像度は約16m/ピクセル、北緯約78度西経 106 度付近に中心がある。

<出典>: 「今週のイメージ(Images in week:ESA)」

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<パーサビアランス特集>: マーズ2020ローバー、パーサビアランスの活動は、ホームページの特集「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」から。

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