2021年10月1日、ヨーロッパと日本のベピ・コロンボ共同ミッションは、重力支援のためにその惑星を飛び過ぎた際にこの水星の眺めを捉えた。約199キロの最接近は国際時間 23:34 に行われ、このイメージは、水星搬送モジュールの監視カメラ2によって、宇宙船が水星から約 2418 キロ離れた国際時間 23:44:12 に撮られた。北は右下方向である。この地域は、溶岩で浸されたシフトゥ・プラニシアを含む水星の北半球の一部である。周囲よりも滑らかで明るい丸いエリアは、ルダキ平野と呼ばれるカルヴィーノクレータ周辺の平原である。また、火山爆発の噴火孔も含まれている。この重力支援は水星では初めてであり、地球で1回、金星で2回、水星では今回を含めて6回の、計9回のフライバイを行い、2025年に水星軌道上に入る。水星搬送(Transfer)モジュールは、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の水星軌道船と、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の水星磁気圏軌道船の二つの科学軌道船を搭載している。
<出典>: 「ベピ・コロンボ(BepiColombo : ESA)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関の記事から。ベピコロンボは、水星軌道に入るまではヨーロッパ宇宙機関主導で運行されています。
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<火星探査>: ホームページの「火星の話題(Mars Topics)」から。
今日のテーマ: 中国のローバー祝融が探査するユートピア・プラニシア。 (MRO)
注: 火星は今、地球から見て太陽の向こう側に入る「合」を迎えています。この間地球との通信が不能になるため、火星の探査機の全ては、既にその間の対策が講じられています。この間、火星からの新しい情報は入りませんが、本サイトでは、過去の興味深い記事を含めて、その間に発表される記事を掲載します。
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<お知らせ>:
10月4日夜(5日早朝)、国際宇宙ステーションでは、星出彰彦飛行士からトーマスペスケ飛行士(ヨーロッパ宇宙機関:イタリア)への、指揮権の移譲が行われます。中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。