アルマ望遠鏡は、10年前の2011年9月30日に、完成していた16台のアンテナで科学観測を開始した。アルマ望遠鏡は、チリ北部のアタカマ砂漠の標高5000メートルの高地に建設され、合計66台のアンテナを組み合わせ一つの巨大な望遠鏡とする「電波干渉計」という仕組みを採用している。最初の年には世界中から900件超の観測提案が集まり、世界中の天文学者達からの高い期待を示した。以来10年間、アルマ望遠鏡の観測提案は高い競争率を維持しており、毎年、革新的な観測提案が寄せられている。
アルマ望遠鏡は、アンテナ66台を16 km の範囲に展開し、組み合わせて使う電波干渉計である。観測するのは、波長が数ミリメートル前後のミリ波・サブミリ波である。ミリ波・サブミリ波は、宇宙に浮かぶ非常に冷たいガスや塵(ちり)から放出される。アルマ望遠鏡は、電波干渉計の仕組みを使うことで、ハッブル宇宙望遠鏡が可視光を観測するよりもずっと良い解像度でミリ波・サブミリ波をとらえることができる。アルマ望遠鏡は、観測開始から10年を経た今も、ミリ波・サブミリ波を観測する望遠鏡として最大かつ最も強力な望遠鏡であり続けている。アルマ望遠鏡のデータを使った研究論文は、これまでにおよそ 2500 が出版されている。
<出典>: 「国立天文台」
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<ひとこと>: 以上は国立天文台の記事の一部の要約です。詳細は上のリンクから。
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<お知らせ>: 明日10月14日夜、国際宇宙ステーションの星出飛行士との対話が予定されています。中継放送時刻等はホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」から。