NASAのアルテミス計画、スペースXのスターシップテスト飛行で進展
NASAは、スペースX社と共同で、人類を月に戻し全ての人類の利益のためのアルテミス計画を進めるキャンペーンの一環として、アルテミスⅢおよびアルテミスⅣミッションで宇宙飛行士を月の南極付近に着陸させる、スターシップ有人着陸システム(HLS:Starship human landing system)を開発している。3月14日、スペースXは、スーパーヘビーブースターとスターシップ上段の3回目の統合飛行試験を打上げ、NASAにアルテミス計画用のスターシップ有人着陸システムを提供するための重要なマイルストーンとなった。
過冷却液体メタンと液体酸素を燃料とする33基のラプター(猛禽)エンジン(Raptor engine)が、スターシップを積んだスーパーヘビーブースターに動力を供給し、中部標準時午前8時25分に、同社のスターベース軌道打上台から発射された。スターシップは6基のラプターエンジンを搭載し、飛行計画に従ってホットステージング技術を使ってスーパーヘビーブースターから分離し、飛行開始から約3分後に分離した。これは統合型スーパーヘビーシップシステムの3回目の飛行試験であった。
このテストでは、アルテミス計画の月面着陸ミッションのためのスターシップの開発に貢献する、いくつかの最初の重要なことを成し遂げた。宇宙船は予定通りの軌道に到達し、スターシップは全期間の上昇の燃焼を完了した。
将来のアルテミス計画の運用と密接に関連する目標の一つは、宇宙船の数千ポンドの極低温推進剤を内部タンク間で移動させることである。推進剤移送の実証作業は完了し、NASA-スペースXチームは現在受信した飛行データを確認中である。このティッピング・ポイント技術の実証は、NASAが将来のミッションで極低温流体を使用するという課題を解決するために行っている20以上の開発活動の一つである。
エンジン停止時に過冷却推進剤がタンク内でどのように波打つか、その動きが軌道上でのスターシップの安定性にどのように影響するかを理解する重要なステップとして、エンジニア達は宇宙空間でのスターシップの向きを制御するスラスターの性能を評価するなどの飛行試験データを調査する。
NASAのアルテミス計画では、最初に女性、初めての有色人種、初めての国際パートナー宇宙飛行士を月面に着陸させて、将来の火星への有人探査に備える。
--- 以上、要点のみ。
<ひとこと>: 大判はイメージをクリック。スターシップは、その後、地球大気に入るときに通信が途絶え、予定した着水はできなかったと伝えられています。
<出典>: Lee Mohon(著者名です)
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