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4月15日:NASA、新しい高解像度地球の出イメージを公開する/お知らせ

2016年04月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASA、新しい高解像度地球の出イメージを公開する

NASAの月偵察軌道船(LRO:Lunar Reconnaissance Orbiter)は、最近、月の軌道での宇宙船の視点から地球のユニークな視界を捕えた。この地球のイメージは、43年前のアポロ17号で、宇宙飛行士ハリソン・シュミットが撮った有名な「青い大理石(Blue Marble)」イメージを思い起こさせる。この合成イメージは、リベリア沖の北緯 4.04 度西経 12.44 度に地球の中心があり、宇宙船の視点から地球が月の地平線上に上がるように見えている。右上の大きな黄褐色のエリアはサハラ砂漠であり、その向こうにはサウジアラビアがある。南アメリカの大西洋と太平洋岸が左に見える。月面では、月の東の縁を越えた位置にある月の遠い側のクレータ、コンプトンを見ることができる。月偵察軌道船は2009年6月18日に打上げられ、その七つの強力な機器でデータを集め、我々の知識へのかけがえのない貢献をした。月偵察軌道船は毎日12回の地球の出を経験しているが、月面を撮るのに忙しく、地球をとらえる機会は滅多にない。

 <出典>: 「月探査軌道船:Lunar Reconnaissance Orbiter」

 <大判>: イメージをクリック

お知らせ: 日本時間明日4月16日土曜日午後6時半から、国際宇宙ステーションで、宇宙で初めての拡張型居室(ビゲロウ)の展開実験があります。拡張型居室は小さく折り畳んで収納できることから打上時の利便性があり、将来の宇宙での居住スペース確保に使うことが期待されています。中継放送を見るには 「ウェブNASAテレビ」 から。拡張型居室ビゲロウについては4月12日の記事を参照。

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4月14日:意外な場所に発見された巨大なブラックホール

2016年04月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このハッブル宇宙望遠鏡のイメージは、おとめ座の 6500 万光年にある渦巻銀河 NGC 4845 を示している。
NGC 4845 の輝く中央はブラックホールの巨大なバージョンを有している。ここでは星達がブラックホールからの強い引力によって非常に高速で銀河の中心を周っている。これらの中央の星達の動きの調査から、天文学者達は中央のブラックホールの質量を推定することができる。 NGC 4845 は太陽より何十万倍も重いと推定される。なお、我々のミルキーウェイの中心の超巨大ブラックホールは太陽質量の約400万倍に相当する。NGC 4845 の銀河の核は超巨大ではない。研究者達は、2013年に NGC 4845 の中心の激しいフレアに注目した。このフレアは、しばしば木星より大きなオブジェクトを引き裂き食す中央のブラックホールからもたらされる。ある褐色矮星または大きな惑星が近づき過ぎて彷徨い、 NGC 4845 の空腹のコアによってむさぼられた。

 <出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

 <大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: このイメージはコンピュータシミュレーションです。ブラックホールは光、電波などあらゆるものを飲み込んでしまうため、その存在を直接観測する方法がありません。しかし、飲み込まれる前の星は、ブラックホールの強力な引きによって、極めて高速でその周りを周るので、これらの星達を観測することによって、ブラックホールの存在や規模を間接的に知ることができます。

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4月13日:土星リングの力学(動画)

2016年04月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

土星の環を作り出しているのは、数十センチメートルから数メートル程度の無数の小さな氷の粒子です。環の氷粒子は、土星の衛星の運動と同じように、土星本体に近いほど速く、遠いほどゆっくりと回転運動しています。氷粒子同士がお互いの重力によって引き合う効果と、回転の速度差によって引き伸ばされる効果によって、氷粒子は回転方向に対して斜めの縞模様を描きます。このような構造を「ウェイク構造」と呼んでいます。 この映像は、土星を周回する氷粒子の重力を計算し、その運動を可視化したものです。
土星リングの観測画像に見えている縞模様は、ウェイク構造よりも少し大きいスケールの現象です。ウェイク構造のような小さい構造は、カッシーニなどの惑星探査機でも直接観測することはできません。しかし、掩蔽(えんぺい)観測により間接的に確かめられています。ウェイク構造は、A環やB環のような環の中でも最も密度の大きな領域で起こっていると考えられています。

 <出典>: 「国立天文台」

 <動画>: イメージをクリックして国立天文台のページから。

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4月12日:ビゲロー拡張型活動モジュール

2016年04月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

将来の宇宙の居住地は軽量かつ比較的造り易くなければならない。ビゲロー拡張型活動モジュール(BEAM;Bigelow Expandable Activity Module)は、宇宙ステーションに置かれる実験的な拡張型カプセルである。インストールの後、 BEAM は、大きな容量を提供するために、長さ約4メートル、直径 3.2 メートルに拡げられ、クルーが中に入ることができる。2年間のテストの中で、宇宙飛行士達は、センサーのデータを回収し、モジュールの状態の評価を行うために、年に3~4回、数時間モジュールに入るだろう。拡張型居住環境は、将来の宇宙ミッションにとって、打上の際の輸送量の減少となる。それらは、また、クルーを太陽の輻射から保護し、宇宙ゴミその他の汚染物質から保護する新しいバリアになるだろう。 BEAM は、熱、構造、機器の耐久性、放射線防護能力、長期の漏洩性を実証するためのテストのプラットホームを提供する。

 <出典>: 「Space Station Research」 

 <大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: BEAM は4月10日に着いたドラゴン貨物船の積荷の一つです。4月16日土曜日に拡張が予定されており、NASAテレビが中継放送します。中継放送時刻は下記のとおり。

<中継放送時刻とリンク>: 4月16日土曜日午後6時30分開始
                  http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/ustream.html 

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4月11日:ドラゴン捕捉まで13メートル/国際宇宙ステーションの忙しい往来

2016年04月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ドラゴン捕捉まで13メートル

4月9日に打上げられたスペースX社の補給船ドラゴンは、日本時間4月10日午後8時23分に国際宇宙ステーションのロボットアームで捕らえられ係留されました。写真はロボットアームまで13メートルに接近したドラゴン。写真はNASAテレビ中継から録画。

 

国際宇宙ステーションの忙しい往来

国際宇宙ステーションがマダガスカル上空を飛行していた2016年4月6日に、ヨーロッパ宇宙機関の遠征47ティム・ピークは、現在ステーションにドッキングしている5機の宇宙船の3機を示すこの写真をとった。ステーション・クルーは、3週間内3回目の補給船の到着を待っている。4月10日日曜日のハーモニーモジュールへの到着とインストールによって、スペースX社のドラゴン貨物船は、ドッキングする6台目の宇宙船になるだろう。ドラゴンは、科学用品、クルー補充用品、機器類の 3,130 キログラムを運んでいる。その最大の積載物は、ビゲロー拡張可能活動モジュール(BEAM;Bigelow Expandable Activity Module:近いうちにご紹介します)である。 BEAM は、2年間の一連の居住適性テストのために、到着の一週後にトランキリティモジュールに取り付けられるだろう。このイメージでは、左に、3月26日にステーションのユニティモジュールの地球に面するポートに設置されたばかりのオービタルATKのシグナス貨物船が見えている。

 <出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

 <大判>: イメージをクリック

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4月10日:ドラゴン日曜日にステーションに到着/ファルコン9ロケットの打上と回収

2016年04月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

お知らせ: 国際宇宙ステーション民間貨物船「スペースX」のドラゴンが、今夜ステーションに到着し、捕獲、係留されます。中継放送等の詳細は一昨日4月8日の「お知らせ」を参照してください。

 ファルコン9ロケットの打上と回収

このビデオは、大西洋でのドローン船への劇的な着地を含む、ドラゴン補給船の打上から展開までのファルコン9ロケットのフライトを示している。ロケットは、ケープカナベラルの複合台40の打上台から、東部夏時間午後4時43分(日本時間4月9日午前5時43分)に行われた。この分割表示画面(右)は、ドローン船に着地後のファルコン9の第一段ブースターと、軌道でファルコン9の上段から切り離されるドラゴン貨物カプセルを示している。
 
 <出典>: 「Spaceflight Now」

 <ビデオ>: 右のイメージをクリック

<ひとこと>: 日本時間4月9日のスペースX社のドラゴン補給船の打上では、打上船ファルコンロケットの再利用を意図した回収船への自動着地が試みられ初めて成功しました。これまで陸地への着地には成功していましたが、揺れる海上での着地の成功は今回が初めてです。ビデオは、打上から、第一段の着地、ドラゴン補給船の切離しまで、約13分です。なお、これまでの打上ロケットは、スペースシャトル以外はすべて使い捨てでした。回収に成功すれば大幅なコストダウンが期待されます。

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4月9日: 気象、ドラゴン打上に適合

2016年04月09日 05時00分00秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>: 日本時間4月9日早朝、国際宇宙ステーションに向けて、商用貨物船ドラゴンが打ち上げられます。国際宇宙ステーションでの捕獲は4月10日日曜日夜の予定です。中継放送時刻は昨日の記事を参照。

気象予報官は、国際宇宙ステーションへの「スペースX」 CRS-8 ミッションの金曜日の打上の90パーセントのチャンスを予測した。ファルコン9ロケットによるドラゴン補給船の打上は、フロリダのケープ・カナベラル空軍基地から、東部夏時間午後4時43分(日本時間午前5時43分)の予定である。NASAテレビは打上とランデブーを中継放送するだろう。英国の宇宙飛行士ティム・ピークは、 3,130 キログラムの科学、クルー補充用品、装置類を運んで日曜日の朝到着するときの、ドラゴンのロボット捕獲に備えて練習している。NASAの宇宙飛行士ジェフリー・ウィリアムズは、ランデブーと捕獲の活動の間に、ピークをバックアップするだろう。ドラゴンが捕えられた後、地上の管制官達は、 Canadarm2 ロボットを使い、遠隔操作でハーモニーモジュールに商用貨物船をインストールするだろう。遠征47クルーは、オービタルATK民間貨物船で3月26日に届けられた新しい実験装置をセットアップしている。クルーは、また、ドラゴンで届けられる多くの科学機器の準備をしている。

 <写真>:  スペースXドラゴン補給船が、ケープカナベラルの打上台で、ファルコン9ロケットの上に座っている。

 <出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

 <大判>: 「SpaceX Photos(Flickr)」から。

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4月8日:冥王星の刃型の3Dの地形/お知らせ

2016年04月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

赤/青眼鏡を取り出して、非公式にタルタロス・ドルサ(Tartarus Dorsa)と呼ばれる山岳地帯の全域を見つめよう。この場面は冥王星の一部約300キロメートルを撮っている。このカラーの立体写真は、去る7月のニューホライズンズの冥王星への歴史的なフライバイの間に、約14分間隔でとられた二つのイメージを結合することによってステレオの視界に編集された。明暗境界線の近くの影に沿って、3Dの眺望が、狭く急峻な隆起の列を強調している。この領域の注目に値する刃型の地形は、一般的に高さ500メートル、その間隔は3~5キロメートルである。古代ギリシャ神話の冥界(Hades)の一部を参照したタルタロス・ドルサは東でトンボー領域に接している。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

 <大判>: イメージをクリック

 

お知らせ: 日本時間明日4月9日朝5時43分に、国際宇宙ステーションへ補給品を運ぶスペースX社のドラゴン補給船が、フロリダのケープ・カナベラル空軍基地から打上げられます。気象条件は90パーセントのチャンスが予測されています。NASAテレビから打上と、ランデブーと捕獲、インストールが中継放送されます。

中継放送を見るには 「ウェブNASAテレビ(下記)」 から。
http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/ustream.html

月 日 (曜)項       目   (ISS: は国際宇宙ステーション関連)放送開始
4月 8日(金) ISS:スペースX/ドラゴン CRS-8 貨物船打上前記者会見 04:30 AM
4月 9日(土) ISS:スペースX/ドラゴン CRS-8 貨物船打上(05;43 AM) 04:30 AM
4月 9日(土) ISS:スペースX/ドラゴン CRS-8 貨物船打上後記者会見(変動有) 07;00 AM
4月10日(日) ISS:スペースX/ドラゴン CRS-8 貨物船並走と捕捉(捕捉 08:00 PM 変動実績有) 06:30 PM
4月10日(日) ISS:スペースX/ドラゴン CRS-8 貨物船係留(係留開始 11:00 PM 変動有) 10:30 PM

 

 

 

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4月7日:宇宙ステーションの EarthKAM からの南アフリカ

2016年04月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションに搭載されたサリーライド EarthKAM は、2016年2月9日の南アフリカの低空飛行の間に、この印象的な写真を撮った。学生達は、 EarthKAM プログラムによって取り付けられた特別なカメラで、通過する特定の地球の地形の写真を求めることができる。これらのイメージは、世界中の参加している教室で、一般市民と学生のためにオンラインで掲載される。 EarthKAM は、環境の科学、地理、宇宙通信について教える、学生達に地球を周っている宇宙船の装置の直接制御を提供している唯一のプログラムである。このプロジェクトは、アメリカ最初の宇宙の女性、サリー・ライド博士によって1995年に始められ KidSat と呼ばれた。このカメラは、2001年に宇宙ステーションへ移される前に、スペースシャトルのフライトで5回飛んだ。2011年には、NASAとサリー・ライド・サイエンスは、ステーションに新しいカメラ・システムをインストールした。

 <出典>: 「EARTH」

 <大判>: イメージをクリック

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4月6日:NGC 6357:大規模な星達のカテドラル

2016年04月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

通常の星は、どれくらい大規模であり得るか? 距離、明るさおよび標準的な太陽モデルからの見積もりは、知られている最も大規模な星達の一つ、散開星団 Pismis 24 の一つの星を我々の太陽の質量の200倍とした。この星は、イメージのガスの前面の上に位置する最も明るいオブジェクトである。しかしながら、ハッブル宇宙望遠鏡でとられたイメージの詳細な検査では、 Pismis 24-1 が、一つの星からでなく、少なくとも三つの星からの光を示している。その構成要素の星達は依然として太陽質量の100倍近くあり、現在も記録上の大規模な星になっている。イメージの下の輝線星雲 NGC 6357 では星達が未だ形成されている。おそらくゴシック大聖堂のように見える中央近くのエネルギーに満ちた星達が、壮観な繭を壊し照らしているように見えている。

 <出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

 <大判>: イメージをクリック。ハッブルの8メガバイトに及ぶ大きなイメージです。

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4月5日:ハッブルの銀河中心への旅

2016年04月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

我々のミルキーウェイ銀河の中心の奥深くを凝視して、NASAのハッブル宇宙望遠鏡は、50万を超える星の豊かなつづれ織りを明らかにしている。これらの星達は、いくつかの青い手前の星を除いて、我々の銀河で最も大規模かつ最も密度の高い星の集団、ミルキーウェイの核の星の集団の一部である。そこでは星達がきつく詰め込まれ、我々と我々の最も親しい星の隣人 4.3 光年にあるアルファ・ケンタウリとの間に100万の恒星が詰め込まれているのに等しい。この星の集団は、我々のミルキーウェイ銀河の中心の、太陽質量の約400万倍の超巨大ブラックホールを囲んでいる。

<ひとこと>: このイメージは、視界を妨げるガスやダストの雲を透過するために、ハッブル宇宙望遠鏡の“赤外線”でとったミルキーウェイ銀河の中央を、人間の目で見えるように配色したものです。学者達は、ここに見られる星達は氷山の一角であって更に多くの星があると推測しています。

 <出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

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4月4日:ロシアの貨物船国際宇宙ステーションに到着、次の日曜日にスペースXドラゴン予定

2016年04月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

プログレス63号貨物船は、東部夏時間午後1時58分(日本時間4月3日午前2時58分)に国際宇宙ステーションのズベズダサービスモジュールの後部のポートに成功裏にドッキングした。 Kurs 自動ドッキングシステムは、貨物補給船と国際宇宙ステーションが、アスタナ(カザフスタンの首都)の約250マイル(400キロメートル)を飛んでいたときの、滑らかなランデブーを可能にした。プログレス63号は、木曜日のカザフスタンのバイコヌール・コスモドロームからの打上後、宇宙ステーションのクルーのための3トンを超える食物、燃料、補充用品とともに到着した。プログレス63号宇宙船のドッキングは、一週の中でステーションに到着する二回目の貨物船をマークした。次は、ケープ・カナベラル空軍基地(フロリダ)からの、4月8日のスペースXドラゴン貨物補給船の打上である。4月10日の複合船へのドラゴンの到着は、3週間内3回目の補給船となり、結果として、3月26日に到着したオービタル ATK シグナス、プログレス、ドラゴン貨物船からのステーションの居住者達のための貨物の補給は約12トンになった。

<ひとこと>: 写真はコンピュータ作成による国際宇宙ステーションモデル。プログレス63号宇宙船の土曜日の到着はステーションに接続する5機目であり、4月10日のドラゴンの到着は6機目となる。国際宇宙ステーションでの同時に6機の接続は初めてである。写真中央の日の丸は日本の「きぼう」モジュール。ソユーズはクルーの往復に使う有人船、プログレスはロシアの貨物船、シグナスは米国の民間貨物船。

 <出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

 <大判>: 省略

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4月3日:エウロパ:氷の下に生命を発見する

2016年04月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽系の最も焦燥的な月の一つエウロパへの訪問を考える。氷で覆われたエウロパは、我々のガスで支配された巨人、木星の85時間の楕円軌道をたどる。木星の重力による強い潮力の曲げによって生じる熱は、エウロパの塩を含んだ地下の海を常に液体で保つ。それは、また、日光に欠乏していても、エウロパがシンプルな生命をサポートしているであろうエネルギーを保持できることを意味する。残念なことに、今は、現地の先端のエビ料理を楽しむためにエウロパのレストランを予約することはできないが、 将来のビジョン から、常に他の目的を選ぶことができる。

<注>: これは4月1日に掲載された記事です。このままでは分かり難いと思いますが、過去の掲載と関連した記事です。これら過去の複数の記事は英語であり長文なので省略しました。エウロパ(左)は木星の衛星の一つ、表面は氷で覆われていますが、氷の下には広大な大洋があると考えられています。NASAでは以前からエウロパ探査を計画しており、最近、その探査にマイクロ衛星を使うことも発表しました。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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4月2日:センチネル3Aからの初めてのイメージ/お知らせ

2016年04月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

グリニッチ標準時2016年2月29日 14:09 の打上から2週後に捕えられた、コペルニクス計画センチネル3A衛星からの最初のイメージは、ノルウェーのスヴァールバルの昼夜境界線を捕えた。このイメージは、雪に覆われた群島とともに、北極海の氷、いくつかの雲の形を示している。このイメージは、300メートルの解像度 1,270 キロメートルのバンド幅の21の異なるバンドをとる、衛星の海陸カラー装置(Ocean and Land Colour Instrument)によってとられた。地球に関するこの装置の新しい目は、海洋の生態系を監視し、植物を支援し、収穫の状況、内陸の水などを監視するだろう。それはまた、大気のエアロゾルや雲の評価を提供し、その全ては、情報に基づいた意思決定で社会に重要な利益をもたらすだろう。センチネル3Aの機器のパッケージには、また、海陸表面温度放射計、合成開口レーダー高度計、マイクロ波放射計をも含んでいる。

 <出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」 

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<お知らせ>:  日本時間明日4月3日日曜日午前3時、国際宇宙ステーション補給船プログレスが到着しドッキングします。ドッキングは自動で行われます。中継放送等の詳細は3月31日の記事を参照してください。

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4月1日:ネオンの土星

2016年04月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

もし正しい光で見ると土星はネオンサインのように輝いている。土星では元素のネオンは比較的少ないが、赤外線の三つのバンドのこの疑似カラー合成イメージは、輝くサインに似た巨大な輪の惑星に焦点を当てている。イメージにおいて、疑似カラーの青で描かれた赤外線光で最も青いバンドでは土星自体は暗く見えるが、土星の薄いリングは我々の太陽からの光を明るく反射している。言い換えれば、土星のBリングは小さな反射光を通過させるような薄さであり、土星のAとCリングの間に暗い帯をつくっている。この疑似カラーで赤の赤外線で最も赤いバンドでは、土星は、惑星全体にわたる帯、巨大なハリケーンのような嵐、北極の周りの奇妙な「六角形」の雲のシステムなどの、驚くほど詳細な熱の輝きを発している。疑似カラーで緑の中央の赤外線の帯では、土星の大気の日の当たる側が明るく反射している。このイメージは、2007年に、土星から約160万キロメートルで、ロボット・カッシーニ宇宙船によってとられた。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」 

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