天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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4月15日:宇宙ステーションからのオーロラの視界

2017年04月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の遠征50トーマス・ペスケは、2017年3月27日に、国際宇宙ステーションの有利な視点から、明るく輝くオーロラを撮った。ペスケは書いた「最近の夜の視界は単純に壮大だった。僅かな雲、強烈なオーロラ。私は窓から目をそらすことができない。」
オーロラのダンスの光は、衝撃的な視界を提供するが、また、太陽から入って来るエネルギーや粒子を研究する科学者達の想像力をも捕える。オーロラは、太陽風と呼ばれる安定した流れと、コロナ質量放出(CMEs)として知られる巨大な爆発の二つによって太陽から外へ流れる、そのようなエネルギーに満ちた粒子の一つ影響である。

<出典>: 「国際宇宙ステーション(Space Station)」

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4月14日:センチネル1、モコアの地滑りを見る

2017年04月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル1号のレーダーからの、2017年4月1日の、コロンビアのモコア(Mocoa)の泥流の前後が災害の動きの広がりを示している。豪雨によって引き起こされた地滑りは、山脈の頂上で最も大きな動き(赤)を引き起こした。それは、続いて、モコア(緑)の街に泥流を押し流し、近くの川を横断した。雲、雨、暗闇を通して見るセンチネル1のレーダーの能力は、特に頻繁に雲で覆われるエリアを監視するのに役立っている。洪水、地滑りまたは地震のような出来事の前後に得られるイメージは、被災地の広さの情報を提供し、資産と環境への損害の評価をサポートする。3月20日と4月1日のスキャンからのセンチネル1データが、センチネル1レーダーイメージに重ねられた。センチネル1は、ヨーロッパのコペルニクス環境監視計画の、二つの衛星によるミッションである。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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4月13日:人知れずこそ 咲き狂へしか

2017年04月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

春、日本列島を渡っていく桜前線は国立天文台三鷹キャンパスも染め上げていきます。目の前に差し伸べられた枝の先まで花房で埋め尽くされて、爛漫(らんまん)。見渡せば一周をぐるりと囲んで咲き狂う桜のただ中で、太陽フレア望遠鏡がかすみがちな春の空の太陽を、飽くことなく見つめています。見学コースからは外れ、研究棟からも離れているために人の往来の無い、ひそやかな桜の園は、三鷹キャンパスが現役の観測施設として天体と向き合っている最前線でもあるのです。国立天文台三鷹キャンパス北西の一角では、太陽フレア望遠鏡や黒点望遠鏡などの装置を設置し、観測研究を常時行っています。画像中手前に見える太陽フレア望遠鏡は、赤外線偏光、可視光線、水素のHα線によって、太陽表面の磁場分布やガスの流れ、黒点の変化やフレアの観測を行い、長期間にわたる太陽活動の解明を目指しています。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

<動画>: 上のリンクをクリック

<ひとこと>: 天文の話は一休み。国立天文台三鷹の桜、イメージをクリックして画面を動かして楽しもう。

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4月12日:NGC 602 とその彼方

2017年04月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

約20万光年の距離の衛星銀河、小マゼラン雲の周辺近くに、500万年の若い星の集団 NGC 602 が横たわっている。星誕生のガスとダストによって囲まれた NGC 602 が、チャンドラによるX線の、またスピッツアによる赤外線のイメージによって強化されて、この領域の衝撃的なハッブルイメージにとられている。ファンタスティックな隆起と吹き戻された形は、ダストの素材を浸食し集団の中央から動く、星形成の進行を起動させる NGC 602 の大規模な若い星達からのエネルギーに満ちた放射と衝撃波を強く示唆している。小マゼラン雲の推定される距離でのこの写真は幅約200光年に及ぶが、この鋭い多色の視界には、また、背景の銀河達の各種の取り合わせが見えている。背景の銀河達は NGC 602 の向こう更に数億光年にある。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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4月11日:遠征50クルーメンバー地球に戻る

2017年04月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの遠征50指揮官シェーン・キンブローは、国際宇宙ステーションの3名のクルーメンバーの一人として、宇宙での173日後に東部夏時間午前7時(日本時間4月10日午後8時)ごろにカザフスタンに着陸した。共に戻ったのは、ロシア宇宙機関のロシア連邦宇宙局のフライトエンジニア、セルゲイ・リジコフとアンドレイ・ボリセンコである。3名はカザフスタンのジェズカズガンの南東に着陸した。キンブローは、今、宇宙での2回のフライトで189日を過ごした。ボリセンコは、今、2回のフライトで宇宙で337日の記録を持っている。リジコフは、彼の初めてのフライトで宇宙で173日を記録した。遠征51は、NASAの宇宙飛行士ペギー・ホイットソンの指揮によって、ステーションを管理し続けている。彼女のクルーメイト、ロシア連邦宇宙局のオレグ・ナビスキー、ヨーロッパ宇宙機関のトーマス・ペスケとともに、この3名のクルーは、2人の新しいクルーの到着まで、ステーションを管理するだろう。NASAのジャック・フィッシャーとロシア連邦宇宙局のフョドール・ユーチキンはバイコヌールから4月20日木曜日に打上げられる予定である。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

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4月10日:カッシーニからの赤外線の土星/お知らせ

2017年04月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

土星の多くの詳細が赤外線光によって鮮明に現れている。雲の帯は長く伸びる嵐を含む大きな構造を示している。赤外線における驚異は、また、土星の北極を囲む変わった六角形の雲のパターンである。暗い「六角形」のそれぞれの側は大雑把に地球の幅である。この「六角形」の存在は予測されず、また、その起源と安定の可能性は研究上の話題として残されている。土星の有名なリングが惑星を囲み、赤道の下に影を投げている。このイメージは、2014年に、ロボットカッシーニ宇宙船によっていくつかの赤外線カラーでとられたが、最近まで処理されなかった。今年9月、宇宙船がリングの巨人に急降下するように指示されるとき、カッシーニのミッションは劇的な終結に至るだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<お知らせ>: 今日4月10日午後、国際宇宙ステーションの3名の宇宙飛行士達が地球に帰還します。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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4月9日:失われた熱シールド/お知らせ

2017年04月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士シェーン・キンブローとペギー・ホイットソンは、3月30日に、7時間の船外活動で国際宇宙ステーションの外に挑戦した。この作業には、ドッキングポートを保護する米国のトランキリティモジュールの四つの熱シールドの設置が含まれていた。不幸なことに、船外活動の間に一つシールドが失われた。この失われたシールドはステーションの前方のある距離にあり、双眼鏡を通して地球からも見られた。

4月3日の夕方、オランダの Marco Langbroek は、キヤノン EOS 60D DSLR カメラと Samyang 1.4/85 mm レンズを使って、夜空のシールドの通過を撮った。一連の写真からのこのイメージに、左のイメージにこのシールドが微かな薄い筋として、その1分後の右のイメージにステーション自身が太い筋として続いている。このシールドは約 1.5×0.6 メートルであり、数ヵ月内に軌道から落下して大気で燃え尽きると予測されている。(ビデオは こちら から。)

宇宙には1~10センチの破片が約 750,000 周っており、何時か、これらの何れかが衛星に損害を与えるかもしれない。今月遅く、ヨーロッパ宇宙機関は、この話題の世界最大の集会、宇宙ゴミに関する7回目のヨーロッパの会議を開くだろう。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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<お知らせ>: 日本時間明日4月10日月曜日午後、国際宇宙ステーションの3名が地球に帰還します。詳細は「ホームページ」の 「国際宇宙ステーションは今」 から。中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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4月8日:2017年2月25日の木星

2017年04月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽の反対側に巨大な惑星を置いて、4月7日(日本時間4月8日)に地球は太陽と木星の間を通過しようとしている。この出来事は天文学者達によって「衝(しょう:opposition)」と呼ばれ概ね13ヵ月ごとに起きる。これは、約5倍遠いほぼ12年の軌道を周る木星と比較した、地球が太陽の周りを旅するのに掛かる時間である。ほぼ同じ時に、木星は地球から6億 6600 万キロメートルに最接近し、その年の他のときより比較的明るく大きく見える。木星は夕方の空で全ての星より明るく輝き、日の出前の金星は2番目に明るい。良い双眼鏡では、木星の四つの大きな衛星、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストを明らかにするだろう。この衝撃的な視界は、今年2月25日に天文学者 Damian Peach によってとられた。中央左に木星の「大赤斑」を、オーバルBA(Oval BA)として知られるはるかに若い「赤斑ジュニア」を右下に見ることができる。大赤斑は300年以上支配的であり地球より広大である。このイメージは、混沌とした雲の構成である木星の乱れた大気にも焦点を当てている。(以下 略)

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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4月7日:チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星の立体画像

2017年04月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

赤/青の眼鏡を取り出して、チュリュモフ―ゲラシメンコ(彗星67P)の表面を通して凝視しよう。このステレオ立体写真は、2014年9月22日にとられたヨーロッパ宇宙機関のロゼッタ宇宙船の狭角オシリス(OSIRIS)カメラからの二つのイメージを結合することによってつくられた。くっきりしたギザギザの3Dの光景が、彗星の二重のロブの核のセス(Seth)領域に沿って発見される。それは幅約 985 × 820 メートル、平らになったエリアに、円形の隆起、窪地、また巨礫と破片がばらまかれ凹凸をつけられている。手前の大きな急峻な壁の円形の穴は直径 180 メートルである。彗星へのロゼッタのミッションは、宇宙船が彗星の地表に制御された衝突を命じられた2016年9月に終わった。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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4月6日:センチネル2B、離陸準備/お知らせ

2017年04月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このコマ落としビデオ(注:イメージをクリック)は、2017年3月7日の、仏領ギアナのヨーロッパの宇宙ポートからの、ベガ打上機(フライトVV09)の最終準備から離陸までの、センチネル2B衛星を示している。センチネル2Bは、ヨーロッパのコペルニクス環境監視計画の、センチネル2ミッションの二回目の衛星である。センチネル2Aと2Bの二つの衛星編隊として設計され、センチネル2ミッションは、我々の陸地と植物の新しい視点のための、革新的な広い帯の、13スペクトル帯を持つ高解像度多スペクトル画像装置を運んでいる。この情報は、農業および林業のために、また、食糧の安全保障を管理するのを促進するために使われる。それはまた、湖や近海の汚染に関する情報をも提供する。洪水、火山の爆発、地滑りなどのイメージは、災害マッピングに貢献し、人道援助活動を支援する。

<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」

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<お知らせ(至急)>: 今夜予定されていた国際宇宙ステーションでの船外活動は予定表から削除されました。理由は不明です。

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4月5日:エクソマーズ・ローバー

2017年04月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズ・ローバー(手前)とロシアの静止地表科学プラットホーム(背景)は、2020年7月に打上、2021年3月に火星に到着する計画である。今火星にあるガス追跡軌道船(TGO:2016年打上げ)は、自身の科学ミッションに加えて中継局の働きをする。ローバーの着陸地点の選択は厳しく長いプロセスである。科学的な興味とともに安全確実でなければならない。ローバーは、図の正面の濃い灰色のボックス、2メートルの深さからサンプルを抽出できるドリルを持っている。火星の現在の地表は、厳しい太陽と宇宙放射線による生物にとっては敵対的な場所であり、ローバーは、地下を捜すことによって保存された証拠を発見する、より多くの可能性が期待される。主着陸地点とバックアップ地点の確認は、打上約1年前くらいに決まるだろう。 ----- 以上要点のみ。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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<ひとこと>: この計画のために2016年にテストされた、ヨーロッパ宇宙機関初めての着陸実験船スキアパレリは、地表に激突して失敗しています。なお、火星には2018年にも打上の機会があります。

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4月4日:3Dプリントされた火星のダスト

2017年04月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

これらの小規模の構造物は、いつか赤い惑星その他の惑星に構築する、現地の素材を使う実現可能性を調査するためにシミュレートされた、火星のダストの3Dプリントである。既知の火星の組成と土の特徴にマッチさせるために慎重な処理を経た火山の土「JSC-Mars-1A」からつくられた、入植者によって必要とされるかもしれないデザインの例としてミニチュアのイグルーとコーナーの壁が、製造された。
この素材は、つなぎ材として機能するインクとしてリン酸と混ぜられ、後に、ノズルを通して押し出され、連続した層に積み上げられた。その硬化した結果は、この技術が、目的地に依存しない様々な惑星の天体での、ハードウェアや構造体の製造の可能性を持っていることを実証している。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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<説明>: イグルー: 氷雪のかたまりで造るイヌイットの冬の住居; 現在居住用に用いられることは少ない。

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4月3日:ハッブルからのコーン星雲

2017年04月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

コーン星雲と呼ばれる巨大なダストの柱に星達が生まれている。ガスとダストの出生の雲が新生の星からのエネルギーに満ちた風によって打たれている星の託児所には、円錐(Cones)、柱(pillars)、壮大な流れる形(majestic flowing shapes)がたくさん存在している。良く知られた例コーン星雲は、明るい銀河の星形成領域 NGC 2264 の中に横たわっている。このコーンが、地球軌道を周っているハッブル宇宙望遠鏡からのいくつかの観測の、このクローズアップの合成写真に先例のない詳細で捕えられた。いっかくじゅう座の約 2,500 光年にあるコーン星雲は、長さ約7光年、コーンの鈍い頭を囲むここに描かれている領域は差渡し僅か 2.5 光年である。我々の銀河の首におけるその距離は、我々の太陽から最も近い星の隣人アルファケンタウリ星システムへの半分超である。1997年にハッブルの赤外線カメラで見られた大規模な星 NGC 2264 IRS が、恐らくコーン星雲を侵食している風の源であり、イメージのトップの外れに横たわっている。コーン星雲の赤いベールは輝く水素ガスによってつくられている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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4月2日:国際宇宙ステーションからの長い露出

2017年04月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケ(フランス)は、プロキシマミッションのために国際宇宙ステーションで6ヵ月を過ごしている。彼の自由な時間には、多くの宇宙飛行士達と同様に、キューポラの窓の外を見て、彼のソーシャルメディアチャンネルで共有する写真をとり楽しんでいる。
これは、NASAの宇宙飛行士ドン・ペティットを記念してトーマスによって捕えられた地球の30秒露出である。ドン・ペティットはステーションからとられる彼の多くの写真の技術を完全にした。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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4月1日:夜のダブリン

2017年04月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの遠征50指揮官シェーン・キンブローは、2017年3月17日に、アイルランドの首都、ダブリンのこの夜間のイメージを共有して書いた。「ハピー・セント・パトリックス・デー。国際宇宙ステーションの @thom_astro によってとられた壮観なダブリン。宇宙からセント・パトリックスの祝いを楽しんでいる。」

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

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<ひとこと>: セント・パトリックス・デー: 3月17日。カトリックの祭日であり、アイルランド共和国の祝祭日。なお、 @thom_astro  は同僚のトーマス・ペスケ(ヨーロッパ宇宙機関:仏)のアドレス。

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