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3月16日: ゆっくりダンスする銀河達 NGC 5394 と 5395/お知らせ(NASAのコロナウィルスの現況)

2020年03月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このダンスの一つのターンは数億年かかる。二つの銀河達 NGC 5394 と NGC 5395 は、互いの重力の相互作用で新しい星達を形成し、ゆっくりと回っている。米国ハワイのマウナケアのジェミニ北8メートル望遠鏡で撮られたここに示されたイメージは、四つの異なる色を結合している。新しい星達が銀河達の進化をドライブする、星の託児所を印す水素ガスからの放射は赤で色付けされている。また、最終的に星の託児所になるだろうガスを印す暗いダストレーンも見える。注意深く見ると、背景にゆっくり宇宙ダンスを踊っている多くの銀河達を見るだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。


<お知らせ>: コロナウィルスに関するNASA長官のステートメント
 3月8日にコロナウィルス(COVID-19)が確認された後、カリフォルニアのエイムス研究センターは、懸念されているように、NASAのフレームワーク(下記)でのステージ3(最高はステージ4)まで上がった。我々は、最近、アラバマのNASAのマーシャルスペースフライトセンタの従業員が COVID-19 の陽性反応を示したとの確証を受けた。マーシャルはステージ3に上がり、更なる通知までのセンターへのアクセスが制限され、義務的なテレワークの状況にいる。一方、我々は、3月14日現在、他の何れのNASAのセンターでも COVID-19 のケースは確認されていない。他の全てのNASAセンターは、我々のフレームワークでのステージ2に移行している。ステージ2では、遠隔作業が可能な従業員のためにテレワークが強く鼓舞される。枠組みに示されているように、旅行は重要事項ではなく、機関内に限られる。

記事はポイントのみ抽出しています。イメージはありません。NASAの緊急時対応フレームワークは NASA Response Framework (英語)参照。

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3月15日: コロナウイルス:二酸化窒素の放射がイタリアに降る

2020年03月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

コペルニクス・センチネル5P衛星からの新しいデータが、イタリアの二酸化窒素放射の空気の汚染を明らかにしている。この図では、特に、コロナウイルスの広がりを防止するために全国的な監禁を起こしたイタリア北部が見えている。このアニメーションは、10日間の平均の動きを使った、2020年1月1日から2020年3月11日までの、ヨーロッパ全域の二酸化窒素の放射の変動を示している。これらのデータは、世界中の空気の汚染物質の多くをマップする、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル5P衛星の Tropomi 装置からである。(以下略)

<出典>: 「センチネル5P(Copernicus Sentinel-5P:ESA)」

<アニメーション>: アニメーション(.mp4)はイメージをクリック。  

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3月14日: 国際宇宙ステーションから満月が撮られる

2020年03月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの遠征62クルーがカザフスタンの262マイル(419キロメートル)上空を周ったとき、ステーションの外部高解像度カメラが満月を描いた。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 写真は3月9日に撮られたもの。この日の満月はスーパームーンでした。スーパームーン(supermoon)は、楕円軌道の月の最接近が重なることによって満月が大きく見えること。詳細は こちら から。

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3月13日: 南極大陸とグリーンランドの海面変化への影響

2020年03月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

新しいレポートによれば、気象変化の最悪の例の気象温暖化シナリオについて現在政府間パネルで追跡されているグリーンランドと南極大陸は、1990年代より6倍速く氷を失っている。ネイチャーの二つの論文で公表されたこの調査結果は、1992年と2017年の間に、グリーンランドと南極大陸が、広域な海面を 17.8 ミリメートル押し上げる、6兆 4000 億トンの氷を失ったことを示している。海面上昇のおよそ60%( 10.6 ミリメートル)はグリーンランドの氷の消失により、40%は南極大陸( 7.2 ミリメートル)によるものであった。氷の消失のこの合計の割合は、1990年代の年間810億トンから、2010年代の年間 4750 億トンまで、30年間に6倍上がった。このことは、極地の氷床が、今、全ての海面上昇の3分の一に関係していることを示している。

<出典>: 「地球観測(Observing the Earth:ESA)」

<大判>: イメージをクリック。

 

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3月12日: 火星のモルー・クレータ(透視図)

2020年03月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージは、モルー・クレータ(Moreux crater)と呼ばれる火星の地表の形を示している。これは、(ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレス軌道船の)2019年10月30日の軌道 20014 の間に集められたデータから成っている。この地表解像度は約16メートル/ピクセルであり、このイメージはほぼ東経44度北緯42度に中心がある。このイメージは、高解像度ステレオカメラ(HRSC)の、直下/カラー・チャンネルからのデータを使ってつくられた。この直下のチャンネルは、火星の表面と直角をなし、地表を真っ直ぐ下に見るように並んでいる。

<出典>: 「マーズエクスプレス(Mars Express:ESA)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレス軌道船は立体画像撮影を特徴とする軌道船です。 

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3月11日: 国際宇宙ステーション、ドラゴンを捕らえる/NASAとコロナウイルス

2020年03月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションがバンクーバー近くの北東太平洋上262マイルを旅する間に、NASAの宇宙飛行士アンドリュー・モーガンのバックアップを得たNASAの遠征62ジェシカ・メイアは、宇宙ステーションのロボットアーム Canadarm2 を使って、東部夏時間午前6時25分(日本時間午後7時25分)にドラゴン貨物船をつかんだ。(右下の図は追加発表された打上の写真)

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station BLOG)」

<大判>: イメージをクリック。

<参考>: コロナウイルスに関するNASA長官の発表:
3月8日日曜日に、シリコン・バレーのNASAのエイムス研究センターの従業員が、コロナウイルス(COVID-19)の陽性反応を示したとの確報を受けた。我々はセンタでの露出が制限されると考えているが、エイムス研究センターは、更なる通知があるまでセンタへのアクセスが制限されるとともに一時的にテレワークの義務的状況にある。
--- アメリカでもコロナウイルス感染の拡大が危惧されていますが、現状では、その他のNASAの被害は確認されていないようです。従って、少なくても当面はNASAの業務に支障は出ていないようです。

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3月10日:NASAのキュリオシティローバー、これまでで最高解像度のパノラマを撮る

2020年03月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2019年感謝祭の休日の間に撮られ、引き続く何か月かの間に慎重に編集された 1,000 を超えるイメージから成るこの合成写真は、火星の光景の18億ピクセルを含んでいる(左下)。ローバーのマスト・カメラ(Mastcam)は、このパノラマをつくるためにその望遠レンズを使った。一方、ローバーのデッキとロボット・アームを含む、より低解像度の約6億5千万ピクセルのパノラマをつくるためにその中間角度のレンズに依存した。これらの二つのパノラマは、キュリオシティが探査しているシャープ山の側面領域「グレン・トリドン(Glen Torridon)」を示している。それらはミッション・チームが感謝祭の休日で不在であった11月24日と12月1日の間にとられた。 

<出典>: 「火星探査車キュリオシティ(Mars rover Curiosity)」

<大判>: それぞれのイメージをクリック。

<ひとこと>: 英語解説付きビデオは こちら(Youtube)  から。

 

 

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3月9日: 中学生、NASAの次のマーズローバーを名付ける/お知らせ

2020年03月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの次のマーズローバーは、パーサーバランス(忍耐)の新しい名前を持っている。全米の K-12 の学生からの 28,000 を超える投票を通して選択した結果、一つの名前が選ばれた。(ビデオでは)勝利を得た名前を提出したバージニアからの13才の学生、アレキサンダー・マザー(Alexander Mather)が、赤い惑星を訪問する次のロボット科学者の名前に、何故パーサーバランスを選んだかを説明している。
パーサーバランスは現在NASAのケネディ宇宙センタで最終的な組立とチェックを受けている。このローバーは、米国西海岸標準時2021年2月18日午後12時40分(日本時間2021年2月19日午前5時40分)に、火星のジェゼロ・クレータへの着陸が目標とされている。

<出典>: 「2020火星探査ローバー(2020 Mars rover)」

<ビデオ>: ビデオ(英語解説)はイメージをクリック。

<ひとこと>: 1月22日(水)の記事も参照。 Perseverance は発音に注意、パーサーバ/ランス。

<お知らせ>: 今日9日月曜日午後8時ごろ(注:早まる例多し)、ドラゴン貨物船が国際宇宙ステーションに到着します。並走・捕捉等の中継放送はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 

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3月8日: カナダの北極の群島/お知らせ

2020年03月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この群島の大部分は、カナダ最大かつ最北の領域、 ヌナブト準州(Nunavut) の一部である。この多島域は約 1,500,000 平方キロメートル、94の主な島と 36,000 を超える小さな島から成っている。この群島は、西のボーフォート海、ハドソン湾、雲によって大きく覆われた南のカナダ本土によって囲まれている(周辺地図は こちら から)。カナダの北極群島の島は全体的に北西航路として知られ、一連の水路によって切り離されている。過去には、この北西航路は年間を通して厚い海氷のために通行できなかったが、北極の気象の顕著な変化によって夏の海氷は激減し、このルートを通って航行する船が増加した。2019年7月27日に撮られたこのイメージでは、ボーフォート海(Beaufort Sea)の砕かれた海氷とともに、カナダ群島(Canadian Archipelago)の水路に海氷を見ることができる。このイメージは、北極(特にシベリア)で野火が起きていたときに捕えられたので、このイメージでは、マッケンジー川に沿ってカナダ本土に野火が見られ、西に流れる噴煙を見ることができる。(以上大幅に要約)

<出典>: 「今週のイメージ:ヨーロッパ宇宙機関(Week in images:2-6 March 2020:ESA)」

<大判>: イメージをクリック(4701x8182 5.28 MB) 。

<ひとこと>: 大変大きなイメージですが、大判で確認してください。

<お知らせ>: 明日9日月曜日、ドラゴン貨物船が国際宇宙ステーションに到着します。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 

 

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3月7日: 歪曲するナイル川

2020年03月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションがスーダンの263マイル(421キロメートル)を周っていたときに撮られたこのイメージは、 紅海の隣で地中海に向かって歪曲するナイル川を示している。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: この付近の地図は こちら からご確認ください。

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3月6日: 火星の穴/お知らせ

2020年03月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この穴は、現在火星を周っているロボット火星偵察軌道船の HiRISE 装置によって撮られた火星のパボニス山脈の火山のダストの斜面のイメージに、2011年に、偶然発見された。象徴的な色で表現されたこのイメージは、開かれた、また、イメージの右側が部分的に照らされた地下の穴を表している。これの分析と引き続くイメージは、径約35メートルの開所を、また、内部の影の角度は、下に横たわる洞穴が約20メートルの深さであることを明らかにした。下に横たわる洞穴の全ての広さとともに、この穴を囲んでいる円形のクレータが何故あるのかは推測の話題として残っている。このような穴は、それらの内部の洞穴が火星の厳しい地表面から比較的保護され、火星の生命を含む良い候補であるので特別な関心事である。これらの穴は、したがって、可能性のある将来の宇宙船、ロボット、人間の惑星間探査のための重要なターゲットである。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 今夜(7日早朝)、国際宇宙ステーションに向けて「スペースX」のドラゴン貨物船が打上られます。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

 

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3月5日: 火星の溝

2020年03月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星の溝は、二酸化炭素の霜によって流体化され、冬の間に形づくられる。科学者達は、一年を通して、これらのサイトの動きを監視している。この真冬の光景において、火星の溝が、極に面した斜面の影の中で、ほぼ完全に凍結している。このマップは50センチメートル/ピクセルのスケールで投影されており、北が上である。2005年8月12日に打上げられたNASAの火星偵察軌道船は、軌道から連続的に赤い惑星を監視し、長期間水が火星の表面で持続した証拠を探すミッションを続けている。

<出典>: 「火星偵察軌道船(MRO:Mars Reconnaissance Orbiter)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 火星では、夏の間、二酸化炭素は昇華して大気となり、冬に凍結して霜(ドライアイス)になる変化を繰り返す。特に極に面した斜面の影の中ではこの変化が明確に現れ、鮮明な溝をつくり、火星が現在も変化を続けている(活動的である)ことを示している。 

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3月4日: NGST-10b:運命づけられた惑星の発見

2020年03月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ホット・ジュピターは、水星より我々の太陽に近い軌道を周る木星のような巨大な惑星である。しかし、いくつかのホット・ジュピターは他より極端である。例示された NGTS-10b は、僅か18時間でその親星を周るこれまでに発見された最も近くをまた最も速く周る巨大な惑星である。 NGTS-10b は木星より少し大きいが、親星の表面からその直径の2倍未満を周っている。惑星がこの近さで周るとき、それは、最終的に星の重力によって切り裂かれるように潮力によって引かれ、内側に渦巻くと予想される。ワーウィック(Warwick)大学の研究者達によって発見された NGTS-10b は、ヨーロッパ南天文台の次世代トランジット調査の名に因んで名付けられた。最終的には NGTS-10b に激しい終焉が起こるだろうが、我々はまだ何時かは分らない。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

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3月3日: ジュノからの木星の磁場

2020年03月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

木星の磁場がどれほど地球のものと似ているだろう? NASAのロボット・ジュノ宇宙船は、木星の磁場が驚くほど複雑であり、木星の世界が地球のように一つの磁極を持たないことを発見した。ジュノのデータからアニメ化されたように、ある瞬間の木星の磁場のスナップショットがビデオに示されている。赤と青の色は、強いプラス(南)とマイナス(北)の磁気フィールドの雲のトップ領域を表している。惑星を囲んでいるのは仮想された磁場のラインである。アニメビデオの最初は、比較的一般的な双極のフィールドで始まっているが、しかし、間もなく、今大きな青い場所として知られる磁気領域が視界の中を回転し、それらは木星の回転軸に直接並んではいない。更に二番目の続きでは、このイラストのアニメーションは木星の回転軸の一つに我々を連れて行く。そこでは、赤い磁気のホットスポットが、広げられある時は環状であることを明らかにしている。木星の磁場のより良い理解は、地球の謎の惑星磁気をよく理解する方向への手掛かりを与えるかもしれない。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<アニメーション動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 木星探査衛星ジュノ(Juno:またはユーノー)は、1989年に打上げられた木星探査宇宙船ガリレオに続いて2011年に打上げられた。その名は ギリシャ神話のジュピター(天文用語では木星)の妻 の名からとられている。 

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3月2日: ジュリアス・シーザーとうるう日

2020年03月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

紀元前46年、ジュリアス・シーザーはカレンダシステムを改革した。アレキサンドリアの天文学者ソシゲネスによるアドバイスに基づいて、このユリウス暦は、地球年の長さが365日を僅かに超えるという事実のために4年ごとに一日うるう日を含めた。現代では、地球が太陽を一度周るのに 365.24219 平均太陽日かかる。そのため、もし暦年が正確に365日ならば、4年ごとに約1日地球年からずれ、その結果、ジュリアス・シーザー自身にちなんで名付けられた7月(July)が北半球の冬の間に起こるだろう。4年ごとの閏年を採用することによってジュリアン暦年のずれは少なくなった。1582年に、法王グレゴリーXIIIは、400で割り切れる年を除いて、00で終わる年は閏年にはならないという更なる微調整を提供した。このグレゴリー暦システムは今日広く使われている一つである。もちろん、地球と月のシステムの潮力の摩擦が地球の自転を遅らせ、一日は1世紀に約 1.4 ミリ秒徐々に延びている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: これは2月29日の「今日の天文写真」の記事です。時差と発表時刻の関係で、まとまった記事の掲載は日付で2日程遅れます

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