すでに亡くなりましたが、心の奥に気にかかっていた一人の作家がいます。
その人の『凍える口』という作品を読んでから、ひとの心の奥に巣食っている苦しみのことが、書棚へ目がいくたびに思い出されるのです。
その作家の本格的文学展が群馬県高崎市の土屋文明記念文学館で開かれています。
生誕70年 金鶴泳 -愛を求めて
期 日 : 平成20年2月2日(土)~3月16日(日)
開館時間 : 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分)
休 館 日 : 毎週火曜日
観 覧 料 : 一般 400円(320円)/大学・高校生 200円(160円)/中学生以下 無料
※( )内は、20名様以上の団体割引料金
◎講演会
期 日 : 3月2日(日)
時 間 : 午後2時~3時30分
演 題 : 金鶴泳の青春
講 師 : 吉永 哲郎氏(郷土研究家)
◎対談
期 日 : 3月9日(日)
時 間 : 午後2時~4時
テーマ : 金鶴泳の文学の特質
出席者 : 黒川創氏(作家)……主な作品 若冲の目/もどろき/イカルスの森 など
文弘樹氏(図書出版クレイン代表)
◎講演会
期 日 : 3月16日(日)
時 間 : 午後2時~3時30分
演 題 : 金鶴泳の文学
講 師 : 黒古一夫氏(筑波大学大学院教授)
★申込方法(共通)
事前に電話・FAX・葉書・文学館受付にてお申し込みください。先着順で各定員100名です。定員になり次第締め切ります。受講料等は無料ですが、展示観覧の場合は、受付にてチケットをお求めください。
★問い合わせ先
電 話 027-373-7721
FAX 027-373-7725
住 所 〒370-3533 高崎市保渡田町2000番地
金鶴泳(きん かくえい、キム ハギョン、1938年9月14日 ~ 1985年1月4日)
本名は金廣正(キム クァンジョン)。
1938年、群馬県に生まれる。東京大学大学院化学系研究科博士課程中退。
1966年に「凍える口」で文藝賞受賞。以後作家活動に入る。
「冬の光」「鑿」「夏の亀裂」「石の道」の四作が芥川賞候補作となる。
吃音者・在日朝鮮人二世という苦悩の中、独自の世界を描いた。1985年、自死。享年46歳。
著作
『凍える口』河出書房新社, 1970年
『金鶴泳集』河出書房新社, 1972年
『あるこ-るらんぷ』河出書房新社, 1973年
『石の道』河出書房新社, 1974年
『鑿』文藝春秋, 1978年
『郷愁は終り、そしてわれらは』新潮社, 1983年
『金鶴泳作品集成』作品社, 1986年
『金鶴泳作品集』1-2, クレイン, 2004-6年
『〈在日〉文学全集6金鶴泳』勉誠出版, 2006年
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☆【文芸と資格】: ☆作家の街:桜色の部屋
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★『消えた高校生』
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