柳田邦男著『壊れる日本人』は、複数の分野にわたり、深い示唆を与えていると思います。
ここでは、
「ダブル・バインド」(double bind)についてふれてみます。
親にとっては些細のことに思われても、子供にとっては重大なことの累積。
これがいかに深刻な結果をもたらすか。
重い統合失調症からだいぶ回復した入院中の若い患者さんを母親が訪れるくだり。
若者は母親に会えたのがうれしくて、片方の腕を母親の肩に掛けた。
が、母親は、その瞬間身をこわばらせた。
精神を病む息子への拒否感を若者は鋭く感じ取り、自らの腕を引っ込めた。
母親は、内心を隠して、
「もう私を愛してくれないの?」と訊ねた。
息子は腕を引っ込めた自分を恥じて顔を赤らめた。
その戸惑いを見て、母親はさらに言葉を加えた。
「ねえ、そんなにまごつかなくてもいいのよ、自分の気持ちをおそれてはだめよ」
息子は、それから数分間しか母親と一緒にいることが出来なかった。いたたまれなかった。
つまり、
母親は身体では息子を拒否しているのに、言葉では「愛してくれないの?」
「愛してほしい」と言っている。
拒否と愛してほしいという相反することを同時に投げつけている、と。
これら二つのことを同時に満足させることは、誰にもできない。
息子はジレンマに陥り、どうしていいかわからなくなる。
この母親は、子どもに対してダブル・バインドをかけるような接し方を、幼い頃から日常的にやっていて、
その子どもの発病にかなり関与しているのではないかと推測される、と柳田氏は述べている。
若者は、母親が帰った後、付添いの者に激しく殴りかかり、保護室に入れられてしまったという。
表現は割愛したりしていますが、概ね上記のような内容です。
このようなダブル・バインドになる言葉や表情や行動を無意識のうちに子どもに向かって投げつけている父親や母親が、なんと多いことか、と。
ダブル・バインドは、危険でゆがんだ「愛着」の向け方だと。
なお、柳田氏は、この「愛着」について別の項で、医師・渡辺 久子氏の優れたカウンセリングにより、母子があるべき姿、健康な状態へと立ち直ってゆく具体的ケースにふれています。
興味おある方は、『壊れる日本人』を読んでみてください。
以下に、渡辺 久子氏が診療している慶応大学病院をあげておきます。
◆医療機関と医師(慶応義塾大学病院・小児科)
☆渡辺 久子 専任講師
慶應義塾大学医学部卒
・専門
※慶応義塾大学卒業後、小児科、精神科、神経内科、精神分析を学び専門は、
小児精神科医学、精神分析学、乳幼児精神医学。
.慶應義塾大学病院小児科で思春期やせ症、被虐待児、人工授精で生まれた子ども、自閉症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの支援にあたっている。
・資格など
医学博士、世界乳幼児精神保健学会副会長
・著書
『子どもを伸ばすお母さんのふしぎな力』(新紀元社)
『母子臨床と世代間伝達』(金剛出版)
『小児心身症クリニック :症例から学ぶ子どものこころ』(南山堂)
『抱きしめてあげて』(太陽出版)
『思春期やせ症の診断と治療ガイド』(文光堂)
『思春期やせ症:小児診療にかかわる人のためのガイダイン』(文光堂)
『たっぷり甘えさせて しあわせ脳を育てる!』(カンゼン)
◆医療機関と医師(慶応義塾大学病院・小児科)
ここでは、
「ダブル・バインド」(double bind)についてふれてみます。
親にとっては些細のことに思われても、子供にとっては重大なことの累積。
これがいかに深刻な結果をもたらすか。
重い統合失調症からだいぶ回復した入院中の若い患者さんを母親が訪れるくだり。
若者は母親に会えたのがうれしくて、片方の腕を母親の肩に掛けた。
が、母親は、その瞬間身をこわばらせた。
精神を病む息子への拒否感を若者は鋭く感じ取り、自らの腕を引っ込めた。
母親は、内心を隠して、
「もう私を愛してくれないの?」と訊ねた。
息子は腕を引っ込めた自分を恥じて顔を赤らめた。
その戸惑いを見て、母親はさらに言葉を加えた。
「ねえ、そんなにまごつかなくてもいいのよ、自分の気持ちをおそれてはだめよ」
息子は、それから数分間しか母親と一緒にいることが出来なかった。いたたまれなかった。
つまり、
母親は身体では息子を拒否しているのに、言葉では「愛してくれないの?」
「愛してほしい」と言っている。
拒否と愛してほしいという相反することを同時に投げつけている、と。
これら二つのことを同時に満足させることは、誰にもできない。
息子はジレンマに陥り、どうしていいかわからなくなる。
この母親は、子どもに対してダブル・バインドをかけるような接し方を、幼い頃から日常的にやっていて、
その子どもの発病にかなり関与しているのではないかと推測される、と柳田氏は述べている。
若者は、母親が帰った後、付添いの者に激しく殴りかかり、保護室に入れられてしまったという。
表現は割愛したりしていますが、概ね上記のような内容です。
このようなダブル・バインドになる言葉や表情や行動を無意識のうちに子どもに向かって投げつけている父親や母親が、なんと多いことか、と。
ダブル・バインドは、危険でゆがんだ「愛着」の向け方だと。
なお、柳田氏は、この「愛着」について別の項で、医師・渡辺 久子氏の優れたカウンセリングにより、母子があるべき姿、健康な状態へと立ち直ってゆく具体的ケースにふれています。
興味おある方は、『壊れる日本人』を読んでみてください。
以下に、渡辺 久子氏が診療している慶応大学病院をあげておきます。
◆医療機関と医師(慶応義塾大学病院・小児科)
☆渡辺 久子 専任講師
慶應義塾大学医学部卒
・専門
※慶応義塾大学卒業後、小児科、精神科、神経内科、精神分析を学び専門は、
小児精神科医学、精神分析学、乳幼児精神医学。
.慶應義塾大学病院小児科で思春期やせ症、被虐待児、人工授精で生まれた子ども、自閉症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの支援にあたっている。
・資格など
医学博士、世界乳幼児精神保健学会副会長
・著書
『子どもを伸ばすお母さんのふしぎな力』(新紀元社)
『母子臨床と世代間伝達』(金剛出版)
『小児心身症クリニック :症例から学ぶ子どものこころ』(南山堂)
『抱きしめてあげて』(太陽出版)
『思春期やせ症の診断と治療ガイド』(文光堂)
『思春期やせ症:小児診療にかかわる人のためのガイダイン』(文光堂)
『たっぷり甘えさせて しあわせ脳を育てる!』(カンゼン)
◆医療機関と医師(慶応義塾大学病院・小児科)
クリスマス限定イルミネーション!
ー東京 スカイツリータウン
ラジオニュースで知りました!
☆開業後初めての冬のイベント
2012年11月15日(木)~2013年1月31日(木)
「東京スカイツリータウン® ウインターフェスティバル ライトアート・ エンターテイメント 2012」
♪流れるような光の演出、とか・・
▽LED装飾照明による「光階段」▽
http://www.tokyo-skytree.jp/press/upload/121012_winterfes.pdf
東京スカイツリータウン(R)
ウインターフェスティバル ライトアート・ エンターテイメント 2012
◇東京スカイツリータウン アクセス
► 最寄駅:とうきょうスカイツリー駅、押上(スカイツリー前)駅
► 当ホテルからのアクセス:地下鉄浅草線新橋駅→本所吾妻橋駅まで9駅15分
► 開催期間: 2012年11月15日(木)~2013年1月31日(木)
期間中、東京スカイツリータウン内が冬の イルミネーションで彩られます。
最大のイルミネーションは、東京スカイツリー。
「Tokyo Skytree(R) Dream Christmas 世界一のクリスマスツリーからのおくりもの」
をテーマに、初日の11月15日(木)には、タワーを世界一高いクリスマスツリーに見立てた限定ライティングを実施するとのこと。
さらに、クリスマスまでの期間中、週末を中心に様々な限定ライティングを実施する予定!
※羽田空港、東京駅、上野駅、東京ディズニーリゾートなどから、東京スカイツリータウンまでを往復運行するバス・スカイツリーシャトルもありますよ。