25日、
花粉症が夜に悪化するメカニズムを解明した、
というニュースがありました。
山梨大医学部の中尾篤人教授(免疫学)の研究チームは、
アレルギー反応に体内時計が関係するメカニズムを解明したとのこと。
花粉症などのアレルギー疾患は、
症状の出方が時間帯によって異なる。
これは、マウスを使った実験で、
目や鼻、皮膚などの免疫細胞が、アレルギー反応を引き起こす物質の分泌量を、
時間帯によって調整している、という内容だ。
免疫学を研究している中尾篤人教授は、
鼻炎、ぜんそく、じんましんなどの症状が夜間から朝方に悪化することが多いのは、
体内時計が関係しているとの説を2011年に発表し、その詳細なメカニズムを研究してきたという。
研究によると、
体内時計は全身に存在する「クロック」というたんぱく質が関係するが、
そのうち目の粘膜や鼻腔内などの免疫細胞内にあるクロックが、アレルギー症状を悪化させるのだという。
クロックの働きが昼間は弱く夜間は強いため、昼よりも夜の方が症状がひどくなるのだという。
中尾教授は、
「点鼻薬や目薬の成分の中に、クロックの働きを弱めるような物質を加えられれば、眠気などの副作用の少ない新アレルギー薬の開発につながる」と期待を寄せ、現在、新薬開発に向けた研究も行っているという。
☆中尾篤人 (Atsuhito NAKAO) 教授
山梨大学大学院医学工学総合研究部 医学学域 基礎医学系(免疫学)
千葉大学医学部卒 医学博士
・専門
免疫学 (免疫学、アレルギー学、分子生物学)
花粉症 医療機関と医師
※花粉症で長年苦労しているものとしては、副作用の少ない点鼻薬や目薬が出回ることを期待しています。
男性の大量飲酒と脳卒中の関連は既に分かっていたが、近年飲酒が増えた女性で確認された!
ラジオニュースで知りました。
大量に飲酒する女性は、ときどき飲むだけの女性に比べ、
脳卒中を発症する危険性が2.3倍になることが分かったという。
これは、
国立がん研究センターと大阪大などの研究チームが25日発表。
約47,000人を対象に、1990~2009年の長期にわたる大規模研究の結果で判明した。
この間に脳卒中を発症したのは1864人。
ときどき飲む人のグループに比べ、ビール大瓶なら1日に2本以上、日本酒なら1日に2合以上は、
脳卒中になる危険性が2.3倍だった。
ビール大瓶なら1~2本、日本酒なら1~2合の、2番目に多いグループも1.55倍だったという。
研究チームは、
「日本酒なら1日1合未満にしてほしい」と話している。
脳卒中 医療機関と医師
ラジオニュースで知りました。
大量に飲酒する女性は、ときどき飲むだけの女性に比べ、
脳卒中を発症する危険性が2.3倍になることが分かったという。
これは、
国立がん研究センターと大阪大などの研究チームが25日発表。
約47,000人を対象に、1990~2009年の長期にわたる大規模研究の結果で判明した。
この間に脳卒中を発症したのは1864人。
ときどき飲む人のグループに比べ、ビール大瓶なら1日に2本以上、日本酒なら1日に2合以上は、
脳卒中になる危険性が2.3倍だった。
ビール大瓶なら1~2本、日本酒なら1~2合の、2番目に多いグループも1.55倍だったという。
研究チームは、
「日本酒なら1日1合未満にしてほしい」と話している。
脳卒中 医療機関と医師
肺がんの手術では、胸を切開する方法のほか、
内視鏡を使った胸腔鏡手術が用いられる。初期のがん患者に対して一般的に行われる「完全胸腔鏡手術」では、胸の横などに開けた直径1~3センチの穴2、3か所から棒状の小型カメラや、手術用具を入れ、モニター画面を見ながら病巣を切除していくという。
切開手術と比べて傷口が小さく、術後の回復が早いのが特長だが、患部を正確に把握する必要があった。
今回ニュースで発表されたのは、
肺がん患者の骨や患部などをコンピューター断層撮影法(CT)で撮影した画像を、手術時に体の表面に投影する技術を高知大医学部の穴山貴嗣講師らのグループが開発したというもの。
手術を行う際にCT画像を直接映し出す方法は珍しく、最小限の傷で確実な手術ができるメリットがあるという。高知大医学部では、
「肺がん以外の手術にも使えるよう工夫したい」と。
穴山貴嗣講師(高知大医学部)は、3年ほど前から胸腔鏡手術がさらに安全で効率的に実施できるように研究を進めてきたが、
今回発表した手術方法では、投影装置を工夫し、手術前のシミュレーション(模擬手術)などで使用したCT画像を手術時に患者の体に直接映すことで骨や腫瘍、切開予定の位置などを示すことに成功したという。
穴山講師は今年2月以降、7件の完全胸腔鏡手術で画像を使用したという。
従来の手術に比べて手術時間が短縮し、患者の負担が減ったという。
穴山貴嗣講師は、
「多くの患者のメリットになるよう、他の分野の医師たちと、新しい技術や手法を共有していきたい」と。
(ヨミドクター)
穴山貴嗣講師(高知大学医学部付属病院)
内視鏡を使った胸腔鏡手術が用いられる。初期のがん患者に対して一般的に行われる「完全胸腔鏡手術」では、胸の横などに開けた直径1~3センチの穴2、3か所から棒状の小型カメラや、手術用具を入れ、モニター画面を見ながら病巣を切除していくという。
切開手術と比べて傷口が小さく、術後の回復が早いのが特長だが、患部を正確に把握する必要があった。
今回ニュースで発表されたのは、
肺がん患者の骨や患部などをコンピューター断層撮影法(CT)で撮影した画像を、手術時に体の表面に投影する技術を高知大医学部の穴山貴嗣講師らのグループが開発したというもの。
手術を行う際にCT画像を直接映し出す方法は珍しく、最小限の傷で確実な手術ができるメリットがあるという。高知大医学部では、
「肺がん以外の手術にも使えるよう工夫したい」と。
穴山貴嗣講師(高知大医学部)は、3年ほど前から胸腔鏡手術がさらに安全で効率的に実施できるように研究を進めてきたが、
今回発表した手術方法では、投影装置を工夫し、手術前のシミュレーション(模擬手術)などで使用したCT画像を手術時に患者の体に直接映すことで骨や腫瘍、切開予定の位置などを示すことに成功したという。
穴山講師は今年2月以降、7件の完全胸腔鏡手術で画像を使用したという。
従来の手術に比べて手術時間が短縮し、患者の負担が減ったという。
穴山貴嗣講師は、
「多くの患者のメリットになるよう、他の分野の医師たちと、新しい技術や手法を共有していきたい」と。
(ヨミドクター)
穴山貴嗣講師(高知大学医学部付属病院)