従来から、水面下で、海外に渡り、
他人の卵子提供を受ける日本人が増えているということはよく聞くことですが、
タイへの渡航が2011年は200人を超えたとのニュース。
(年間20人程度だった2009年までに比べ急増していることが読売新聞の取材でわかった)
米国より安価で近いうえ、韓国で規制が厳しくなったことが背景とみられる。
ところで、昨今、
タイを舞台に日本人同士を仲介する「卵子提供ビジネス」の構図が浮かび上がったという。
読売新聞が、タイ・バンコクで取材した結果、
20007~09年に卵子提供を受けた日本人は毎年約20人だったが、
2010年は133人、2011年は231人と、10年を境に急増していた。
1回の費用は100万~300万円程度で、250万~600万円程度する米国に比べると安い。
医療レベルも、医師の多くは米国の大学で学んでいて遜色ないという。
タイ王立産科婦人科学会の調査で、タイ国内で10年に行われた体外受精は外国人も含め5164人。
「うち10%程度が卵子提供だろう」と。
従来、韓国が主な渡航先だったが、卵子の実費売買についての規制が強まり、複数の仲介業者がタイに移ったということだ。
卵子の提供者は、タイ人の女性のほか、仲介業者がインターネットなどで日本人を募集。
分かった範囲でも、
2010年に15人、
2011年には62人、
の日本人女性がタイに渡り、卵子提供者になっていたという。
トラブルを防ぐため、卵子提供を受ける女性に、卵子提供者に直接会わせたり名前を知らせたりすることはない、としている。
現在、タイには卵子提供を規制する法律はなく、医師会の指針で、謝礼金の伴った卵子提供を禁じている。
が、罰則規定はなく、日本人提供者には60万~70万円が相場とされる。
タイ政府は2011年から、謝礼を罰則で禁じる法案の審議を始めたというが・・。