ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 開運せいろ 」  倉阪 鬼一郎

2016-03-20 23:06:03 | 
    「 開運せいろ 」  倉阪 鬼一郎

       

連作時代小説で江戸人情シリーズ第4弾ですが、前の3作を読んでいなくても十分楽しめました。
2話ありますが、1日1話読みました。 前回読んだ本と同じお蕎麦屋さんのお話でした。
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深川黒江町に暖簾を出す「 やぶ浪 」が舞台。 あるじは浪介。 おかみはおぎん。 十手も預かっている。
常連客には菓子屋・上総屋の隠居梅蔵。万年町の十手持ち辰平。噺家の深川亭楽助・夢助。同心・深川主水。
北町奉行の竹脇隼人正( そば食いの竹 )他で彼らがかかわった人情話。

第1話  夫婦雛  
「 やぶ浪 」の常連客だった提灯師の弟子の午之助が久しぶりに訪ねてきて、親方・宗一が病に倒れていて「 やぶ浪 」のそばを食べたがっていると話す。
娘のおちえは7歳。 早くに母親を亡くし父1人子1人。 娘が嫁に行くまで元気でいると女房に約束してそれだけが心残りだと、、。
そこで、浪介とおぎん上総屋たちが一計を案じる。
上総屋の丁稚の長助をおちえの許婚として提灯屋の弟子に入らせ、仮祝言をあげさせ宗助を安心させることにしたが、とんとん拍子に話が進み話が本決まりになる。
宗助は亡くなったが、上総屋はじめ皆の協力で提灯屋の仕事も順調になり、長助とおちえも2人で仲良く修行に励む。

第2話 開運せいろ
ふらりとやってきた生意気な若い客が「 やぶ浪 」のお蕎麦の味に難癖をつけて帰った。
調べてみると卯吉というその男も蕎麦屋のあるじで評判が悪くてもうすぐ店じまいをする。
十割そばにこだわり盛のみで肴も麦味噌だけ。
値段は高く、態度は高飛車で客と口げんかが絶えず店は立ち行かなくなった。
浪介は店を訪ね蕎麦を食べ、卯吉に蕎麦打ちのことや接客の心得などを諭す。
卯吉は一から出直すつもりで屋台の蕎麦屋を始める。
浪助に言われた通りにせいろを上から出さずどうぞお召し上がりくださいと下から出すように心がけ、
味も、愛想もよくなり口コミで評判になり繁盛するようになった。
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どちらもホロリとさせ、いいお話しで終わり心も温まりました。
1話は宗市が最後に食べた、もりとかけの半々のセットで「 宗市そば 」と名づけられ、2話は小判型のかき揚げがついた「 開運そば 」
ちょっとした酒の肴の作り方も書かれていておいしそうで、無性におそばが食べたくなり今夜はお蕎麦にしました。
少し寒いので温かいお蕎麦にしました。 妹にもらった柚子七味唐辛子をたっぷりかけて美味しかったです。

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