ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 累々 」 松井玲奈

2021-08-15 12:36:04 | 
          「 累々 」 松井玲奈

               

2年前に、前作の「 カモフラージュ 」を読んで面白かったので、2作目も借りてきました。
読みかけると、松井玲奈さんがコロナにかかったとニュースで報道されていました。 今や、芸能界にも蔓延しています。お大事に!
累々とは、累々と横たわるなどに使って、重なる意味ですが、正確に調べてみようと「 るいるい 」と、マイクに呼びかけると「 ルイルイ、田川陽介 」と出ました。懐かしいですね。
~~~~ネタバレあり
5つの連作短編集。
「 小夜 」 小夜は学生時代にバイトをしていたコーヒーショップで、お客さんとして来ていた葉と知り合い、付き合うことになる。
半同棲中に、プロポーズをされ、葉は30歳、自分はまだ23歳で、このまま結婚して大丈夫だろうかと不安になる。

「 パンちゃん 」 パンちゃんは、自分の彼の友人で獣医さんをしている石川君とセフレ関係にある女の子の話。石川君が本気になりかけると、ぴしゃっと切り捨てる。
〔 怖いな。彼の友人とそんな関係になるなんて、何処から彼に伝わるかしれないし、下手をすれば石川君にストーカーされたり、もっとひどいことに。 おばさんはドキドキ 〕

「 ユイ 」 ユイは学費のため、パパ活をしている大学3年生の話。 
おじさんと会って交通費と食事代を出してもらい、お話をしてプレゼントを買ってもらって、1~3万円のおこずかいを貰う。肉体関係はなし。
ここで、ユイもパンちゃんも、小夜の偽名で、同一人物だと知って驚く。

パパ活は聞いたことはあるけれど、詳しく分からなかった。女の子にしたら手軽で割のいいバイトらしいが、そんなことで安易にお金を稼ぐのは怖い。相手の人がどんな人か分からない。
一部の女の子の話だろうけれど、身内の子には、そんなことをしてほしくないな。 需要と供給で、お金を出すおじさんがいるので、なくならないだろうけど、私は古いのかな?
プレゼントにブランド品を貰って、売り飛ばす子たちも信じられない。 貰ったものは大切に使いたい。 時代は変わったな。

「 ちぃ 」 小夜の美大時代の話。 好きなハジメ先輩に告白するも、受け入れてもらえない。いいようにあしらわれて、手ひどく振られる。

「 小夜 」 何事もなかったように小夜と葉の結婚式。
彼の友人で、小夜のセフレだった石川君。パパ活の相手の三田さん。美大時代の先輩の若葉さん。みんな出席している。ハジメ先輩を取り合った琴吹さんからは祝電が。
5年後、2人は幸せな結婚生活を送っている。

2人が幸せなら、それでいいけれど、小夜は理解しにくい女の子でした。若い女の子は共感するのかな。おばさんの若い頃とは時代が違うからな。男の子も優しくなっているし。

私的にはカモフラージュの方が面白かったかな。 でも、本が書けるって素晴らしい。 3作目が出たらまた読みます。 

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       ありがとうございます。 
コメント
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