ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 アンソロジー 初恋 」 アミの会 ( 仮 )

2022-04-03 00:29:39 | 

          「 アンソロジー 初恋 」  アミの会 ( 仮 )

               

裏表紙に、実力派女性作家集団「 アミの会( 仮 )」が贈る、極上の恋愛小説集。ノスタルジックな9つの「 初恋 」の物語。と、書いています。

~~~~~~ネタバレあり

「 レモネード 」 大崎梢   
中学時代の同級生リサに偶然20年ぶりに会った。当時、自分が好きだった島村君は彼女のことが好きだった。
彼女は他の男性に片思い。自分の何気ない言葉で彼女は片思いの彼に告白して付き合いだした。それを知った島村君とは疎遠に。
彼女は私の子供の顔を見てすぐに察した。 夫は昔彼女が好きだった中里君。( そういう巡り合わせもあるんだな )

「 アルテリーベ 」 永嶋恵美  
ドイツ語のアルテリーベには4つの意味がある。アルテは古い。リーベは恋人。
それは、昔の恋人。古きを愛する人。老いらくの恋。初恋。
同級生で憧れの親友に40年ぶりに会った。当時、彼女は輝いていたのに、夫の親の介護と夫のモラハラで老け込んでいた。
彼女を助けるため、一芝居打つことになったが、意外な結末が、、。( 女同士の初恋もあり。)

「 再燃 」新津きよみ  
還暦同窓会に娘に送ってもらって出かけ、初恋の人に再会。 お互いに今は独身、淡い期待を抱いていたが、何と、娘と結婚したいだなんて、、、。娘の初恋。

「 触らないで 」 篠田真由美

「 最初で最後の初恋 」 矢崎存美  
19歳の大学生が、留学する友人に頼まれ65歳のおばあちゃんと月一デート。
スイーツを食べたり、映画を観たり、おばあちゃんの初恋の人だと言う御主人とのエピソードを聞いたり。
( 幸せだったんだな。やさしいご主人と優しい孫。きっと彼女自身が、好かれる可愛い人だったから )

「 黄昏飛行 涙の理由 」 光原百合  

「 カンジさん 」 福田和代 

「 再会 」  柴田よしき 
高校受験の塾で知り合った友達コウちゃんは、私の初恋だった。両親の突然の離婚で引っ越すことになり、会えなくなった。
大人になって再会して結婚。子供にも恵まれ、自身は小説家になり現在に至る。夫が亡くなり82歳に。
認知症が進み、財産を整理して高額施設に入った。
 
尊厳死法案と呼ばれ、俗に安楽死法案が成立。当初は90歳からだったが度々繰り下げられ、現在は75歳になった。
本人の遺志により数千万円を支払い施設に入り、最高の設備と看護を受け、死の恐怖が和らいだころ、そっと死がもたらされる。
お金のない人は直接指定病院へ。葬儀費用は国が負担してくれる。ただし、臓器提供者も高額施設に入れる。
( その後の展開がいくら読んでも全く理解できない。コウちゃんは臓器提供者で、手術する医者は、自分の初恋の相手のコウちゃんだと気づく。
しかも医者は女性。叶わぬ初恋の人と再会した。と!?  コウちゃんって誰? 作家になったのはだれ? 認知症で空想? わからないわ )

「 迷子 」 松村比呂美
智紗は35歳、独身。母のお茶の先生から、是非お嬢さんにと見合い写真が。バツイチで5歳の子持ち。
会ってみると、以前デパートで迷子になっていて智紗が世話して一緒におばあちゃんを待った男の子だった。
その子が智紗の絵を描いていて、そっくりで、毎日挨拶しているそうで、名前からおばあさんのお茶の先生を経て母のところに話が届いた。
智紗の母も再婚で智紗は父の連れ子だった。その後とんとん拍子で話が進み、、、。 ( 心がほっこりしました。お幸せに! )
~~~~~~
久し振りに中学の時の初恋の人を思い出しました。ブラスバンドでアルトサックスを吹いていた彼。
あの頃は遊びに行ったことも電話もなく、手紙のやり取りだけでしたが、就職して大阪の寮に入ると書いていたのが最後の暑中見舞いでした。
50数年前の子供時代の淡い初恋。制服姿の丸坊主の集合写真しかなく、もう記憶も定かではありません。
今頃どんなおじいちゃんになっているかしら。会わぬが花ですね。お互いに。優しい人だったから、きっと幸せなおじいちゃんになっているでしょう。 


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