酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

インドの「聖人」?

2010-05-14 05:10:44 | Weblog
 バンコク12日発の共同が興味深いニュースを伝えている。70年以上も飲まず食わずで生き続けているインドの「ヨガ聖人」の身体メカニズムを解明しようと、インド国防省が調査を始めたというのだ。

 《インドで70年以上、食べ物も水もとらずに生き続けているとされるヨガ聖人の身体メカニズムを解明しようと、同国国防省が調査に乗り出した。インド紙ヒンズーなどが12日までに報じた。

 聖人はプララド・ジャニさん(82)。ジャニさんの断食を「いんちき」とする報道もあるが、国防省は謎が解明できれば、飲食なしに兵士が生き延びる方法などに応用できると期待している。

 ジャニさんは西部グジャラート州の病院に4月下旬から国防省の調査のため15日間入院。約30人の特別医師団が24時間態勢で観察、ジャニさんはこの間、一滴の水も飲まず、トイレにも行かなかった。さまざまな検査をしたが、体の異常も見つからなかった》。

 10億を超す人口を持つ中国やインドには、とんでもない人がいても不思議はないが、それにしても…。宗教系の新聞が報じたものらしいから、奇跡の宣伝という側面が強いのだろう。

 軍が謎の解明に取り組むというのも、笑わせてくれる。「食べないで生き延びる方法」を全国民に広げると考えないあたりが、軍人の視野の狭さというべきか。このメカニズムを応用すれば、世界の食料不足は一気に解決だ。

 共同電の後段には「医師団は『日光をエネルギー源にしているのでは』との仮説を披露した」とある。こういう人を「植物人間」というのだろう。

 わが国のファーストレディー・鳩山幸さんの「インドの占い師」発言で評価を下げた? かの国の聖人たちが巻き返しに出のか。あれこれ妄想をたくましくさせてくれるグッドニュースである。
コメント
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