第22回参院選が今日公示される。121の定員に450人近くが立候補する激戦となりそうだが、実態は争点らしい争点のない人気取り合戦だ。こんな選挙を何度繰り返しても「力強い政権」などできっこない。
22日付けの「日経」連載に面白いコメントが載っている。菅内閣の番頭である仙谷が菅を評した言葉だ。
《仙谷は2月、知人にこんな菅評を語った。「私利私欲でいえば確かに菅は私欲の塊だ。代表になりたい、首相になりたい、目立ちたい。だが、私利は全くない。そこを評価してくれ」》。
国会に出てくる連中は概ね菅のような「私欲の塊」だ。仙谷とて例外ではあるまい。政治家の究極の目的は「天下を取る」ことにある。取ってからどうするかについて、オリジナルな考えを持っている人物など、当世見当たらない。
話が脱線した。参院選である。
これほど争点の乏しい国政選挙も珍しい。焦点はといえば、与党が過半数を制することができるかどうか、だという。いつの選挙でも大体そんなものだろう。
本当の山場は選挙後に訪れるのではないか。ガラガラポンの政界再編劇である。鍵を握るのはもちろん小沢一郎だ。菅はこの参院選で60近くの議席を得ることが延命の条件となろう。このケースでも、9月の代表選ですんなり再選となるかどうかは微妙だ。
谷垣は去ってゆく。跡目は…。いっそ小泉進次郎か。というわけで自民党は解党への歩みを速めることになろう。
2大政党が消費税率上げで歩調をそろえ、財務省は大喜びしているに違いない。
政界が再編騒動でガタガタになった隙を突いて、官僚統治が復権する。こんなシナリオの幕開けが今回の参院選だとすれば何ともはやである。そうならないための1票を、さてどう使おう。
22日付けの「日経」連載に面白いコメントが載っている。菅内閣の番頭である仙谷が菅を評した言葉だ。
《仙谷は2月、知人にこんな菅評を語った。「私利私欲でいえば確かに菅は私欲の塊だ。代表になりたい、首相になりたい、目立ちたい。だが、私利は全くない。そこを評価してくれ」》。
国会に出てくる連中は概ね菅のような「私欲の塊」だ。仙谷とて例外ではあるまい。政治家の究極の目的は「天下を取る」ことにある。取ってからどうするかについて、オリジナルな考えを持っている人物など、当世見当たらない。
話が脱線した。参院選である。
これほど争点の乏しい国政選挙も珍しい。焦点はといえば、与党が過半数を制することができるかどうか、だという。いつの選挙でも大体そんなものだろう。
本当の山場は選挙後に訪れるのではないか。ガラガラポンの政界再編劇である。鍵を握るのはもちろん小沢一郎だ。菅はこの参院選で60近くの議席を得ることが延命の条件となろう。このケースでも、9月の代表選ですんなり再選となるかどうかは微妙だ。
谷垣は去ってゆく。跡目は…。いっそ小泉進次郎か。というわけで自民党は解党への歩みを速めることになろう。
2大政党が消費税率上げで歩調をそろえ、財務省は大喜びしているに違いない。
政界が再編騒動でガタガタになった隙を突いて、官僚統治が復権する。こんなシナリオの幕開けが今回の参院選だとすれば何ともはやである。そうならないための1票を、さてどう使おう。