酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

1ドルと株はどこまで下がる

2011-08-08 06:11:58 | Weblog
 アメリカの格付け会社S&Pが米国債を最上位のAAAから1段階引き下げAA+にしてから初めての取引が東京市場で始まる。G7は緊急電話会談を行って「ドル信認」の緊急声明を出すようだが、果たして効果はどうか。このような大騒ぎをすること自体、格付け会社に踊らされている証拠のようにも感じるのだが…。

 米国の債務上限負担問題が取りざたされているころから「だめなら格下げ」の声は上がっていた。法案が通ったとしても、米国経済が厳しい状況はなんら変わらない。米国債が「世界で最も安全な債権」とみなされている理由は、ドルが基軸通貨だからというだけで、米国への信認とは違うのではないか。

 で、きょういくら下がるか。市場は既に織り込み済みなので、暴落、急落といった事態にはならないと見るのが「常識」だろう。大きく下がるとすれば、各国政府や中央銀行、メディアが大騒ぎしてくれたお陰だ。「こんだけ騒いでるんだから、下げなくちゃまずいでしょ」というわけだ。

 正当性が疑わしい格付け会社の評定に、世界が右往左往させられている。この状況をまず変えなくてはならない。
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