酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

石原発言とメディア

2011-08-18 05:42:34 | Weblog
 石原慎太郎がまた暴言を吐いたらしい。

《東京都の石原慎太郎知事は15日、靖国神社を参拝した。知事は参拝後に報道陣から、首相と全閣僚が参拝しない方針を示したことへの感想を求められ「あいつら日本人じゃないんだ」と激しく批判した。
 また、参拝にあたり「国を救ってくれって言った」と話した上で、政治の混迷について問われ「自業自得だよ。日本人が堕落したからこんなことになったんだ」と述べた》=3月16日付け産経新聞=。

 産経は2段ながら大ぶりな活字を使い「石原知事、菅内閣は 『日本人じゃない』」の扇情的な見出しをつけ、うれしそうに報じた。不思議なのは他の全国紙がほとんどこの件を扱っていないことだ。毎日が「閣僚の不参拝を石原都知事批判」とどうでもいいような見出しを付けて短く報じているが、巨大新聞の読売と朝日は無視である。

 読売が書かないのは何となく理解できる。「石原もしょうがねえな」という気分で見送ったのか。しかし、朝日が載せなかったのは理解できない。大好きそうなネタなのに…。その場にいなかったとも思えない。現場の記者が書かなかったのか、デスクあたりで没にしたのか。産経の記事をどんな気持ちで読んだんだろう。

 石原は昨年、都内での集会で「与党の幹部に帰化した(人の)子孫が多い」「この中に帰化された人とか、お父さん、お母さんが帰化されたお子さんはいますか」「与党を形成しているいくつかの政党の党首とか、与党の大幹部は多い」などと述べて物議を醸している。

 靖国神社での発言と帰化人発言を重ねると、石原は帰化人や渡来人は日本人ではないと思っているようだ。「純粋日本人」ってだれ、と言いたくなる。その日本人「は堕落して、自業自得で政治的混迷に陥っている」とか。救いがないねえ。


コメント
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