流氷のぷかりと浮いて海明ける
知床の山笑う日も近づけリ
流氷見せる海の青さや
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幕末に勝海舟や福沢諭吉らが参加した遣米使節団の一行は米国議会を視察し「まるで魚河岸のやりとり」のようだと話したという。
箱館奉行も務めた使節団副使の村垣範正が記録を残した。
怒号と喧騒(けんそう)の議場をせりに例えたのは「議会の本質をよく見抜いた」と評したのが元鳥取県知事の片山善博さんだ。
公開の場で価格を競うように政策を競う。最高価格を示した者が落札し、議会は最良の選択肢を提示した者の意見に従う(「日本を診る」岩波書店)。
しかし現実の地方議会は密室で事前に質疑をすり合わせる答弁調整で筋書きができあがっている。
そんなさまを片山さんは「八百長」「学芸会」と厳しく批判し「一番ひどいのは北海道議会だ」と名指ししたのが2007年。
長年の悪弊と言うべき答弁調整は今も改まる気配がないようだ。
道の新年度予算案を審議している特別委員会を傍聴すると、互いに手元の紙に視線を落とし抑揚のない声で質問と答弁を“朗読”していた。
学芸会で子供たちが見せる表情豊かな演技の方がよほど見応えがある。
答弁調整は少数与党だった横路孝弘知事時代に野党自民党対策として始まったとされる。
あらかじめ議員に満足のいく答弁を示した方が得策だとの役人の知恵だったのか。
横路道政発足から40年、元知事は帰らぬ人となった。
だが変化の激しい世にあって議会改革という時計の針は止まっている。(北海道新聞卓上四季2023.3.5より)
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日本のお役人は職務に忠実であろうとするあまりなのでしょうか。
日本の政治を機能不全にしているのはもしかしたら職務に忠実なお役人なのではないのでしょうか。
地方議会しかり、国会しかり。
これは難しい問題だ!討論をさせないようにしているのがお役人だったとは!
なんとか社会が変わらないと・・話し合いも出来ないようだ。
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今週のオホーツク地方はプラスの気温がずっと続く模様です。
やっと春が来るのを実感できます。
庭にはまだ雪がたくさん積もっていて私の部屋からは雪ばかりが見えますが、雪の嵩もだんだん減っていきます。
屋根裏部屋から見えるオホーツクの流氷もだんだん見えなくなる頃です。
そして海の青さが引き立つ頃でもあります。オホーツク海は本当に青くてきれいです。