欧州サッカー批評。
表紙買いです。1150円。凄い本があるものだ。
題材は、私の大好物のペップ。
今季のバイエルンの進化について細かく説明されております。
中でも気になった記事はコレ。
まぁ掻い摘んで言いますと、バルサ時代にメッシを偽9番(ファルソヌエべ)として起用し、革命を起こしたペップ。それが今バイエルンでは、偽2番、偽5番で革命を起こしているというのです。
掻い摘んでどころか、これでは意味が分かりませんね。では、説明を。
ペップのサッカー
=
支配率を上げる
=
ボールを奪われなければ点は取られないので
=
ならば中盤に枚数が必要
=
バルサの場合、FWのメッシを下がらせた
=バイエルンの場合…
何とサイドバックを中盤に組み込むのだそうであります。凄い発想をするもんですなぁ。なので偽2番。
するとこんな感じ。
…リベリ……マンジュキッチ…ロッベン
…………クロース……チアゴ……………
……………アラバ……ラフィーニャ……
……ダンテ………ラーム……ボアテング
…………………ノイヤー………………
分かります?
ボランチにいるアラバは左サイドバックの選手。
その横にいるラフィーニャは右サイドバックの選手。
ラームはボランチから下がってボールを捌き…
センターバックは左右に開き、スペースを埋める。
たまらんねぇ。このカオス。
とにかく、言えることは、従来サイドバックに求められている能力だけでは、この戦術には適応できないということ。
必要とされているのは、専門性でなく柔軟性、そして言うまでもなく根本的な基本技術の高さでありましょうか。
まだまだ進化するサッカー。
この競技の奥深さ半端なし。