基本

ある日、会社の上司にこう聞かれたのであります。

あんたサッカー詳しいのよね。
プレミアって何チームだっけ？
降格するのはいくつ？

少ししどろもどろになった私。一部の選手やチームのプレーばっかり追っかけているから、あんまりその辺を気にしていなかった。

その場は、適当に言った答えが、たまたま正解。サッカー好きの面目は何とか保たれた訳ですが…まぁトホホな話です。

そこで私、痛感したのです。ルールだったりレギュレーションだったり、競技の基本を抑えていなけりゃ、語る資格などなし。見る楽しみも、きっと知らず知らずに半減している。

さて、下記の順位表です。

１ 甲  府 74
２ 湘  南 63
３ 大  分 61
４ 京  都 61
５ 千  葉 59
６ 東京Ｖ 59
７ 横浜FC 58
８ 山  形 57
９ 栃木SC 56
10 北九州 52

そう今季のJ2のトップテン。

普通に見るとこうなる。
甲府の昇格はほぼ確定で2位、３位争いが熾烈だなぁ、こりゃ。

しかし、Jリーグのイヤーブックを確認すると話は全然違ってくる。

今季から昇格プレーオフを開催します。

って…えっ3チームの自動昇格じゃなかったの？

3位から6位のチームの昇格トーナメント戦だそう。

そんなことを踏まえて、もう一度、順位表を眺めると気になるチームがひとつ。

そう、横浜FC。

昇格なんて、例年通り夢のまた夢だから、カズをフットサルに出したとばかり思ってました。しかし事情は全然違う。こりゃ大変だ。

昇格プレーオフは11月18日と25日。フットサルのW杯は11月初めに開幕だから、日程はモロかぶり。チームの一番大事な時にカズはタイに行ってしまう…。

それはそれは、キングの胸中は複雑でしょう。

フットサルと横浜FCの未来がかかった11月。

キングなら全て美味しいところをさらって行くことを夢見ているハズ。ダンスが何度も拝めるかも。

基本を抑えると、やっぱり楽しさは何倍にもなる。

今更ながら上司に感謝、感謝です。

呪文

それでも恋するバルセロナ。

アメリカ人の女性2人が、旅行先のバルセロナで恋に落ちる映画がありました。

母国にフィアンセがいながら、
情熱的な恋にのめり込んでゆく。

暇つぶしにオススメなライトムービーです。

さてさて話は変わって、バルセロナFCのダヒドビジャです。
セビージャ戦の終了間際、決勝ゴールを叩き込んだ後のリアクションが素敵でした。

大喜びで自分に向かってくる仲間を制し、笑顔は控えめに淡々とそして悠々とピッチを走る。

言葉には出さずとも、こう言っているようでした。

俺の力はこんなもんじゃない。

スペイン代表の王様で、バレンシアで王様だった彼が、バルセロナに移籍してきて３年目。昨年のクラブW杯で左足を悪夢の骨折をしているから、今季はカムバックを示すシーズンであります。

セビージャ戦の前の試合ではメッシと口論したことが話題になったり、シーズン終了後、ネイマールがやってきた時には放出されるのでは…と噂されたり、外野が少しガヤガヤしている今日この頃でもありました。

だからこその、ドヤ顔だったと私は見ます。

レベルは違えど、骨折からの復帰は、とんでもない努力が必要であったことは私にだって想像できる。

一度は砕けた左足を強振したあのゴールは、30歳になった愛称グアッヘ(スペイン語で子供の意)の新たな伝説の始まりなのかもしれません。

それでも決めるダビドビジャ。
それでも決めるダビドビジャ。

今季限りは寂しすぎる。
クラシコで、チャンピオンズリーグでゴールを決めて欲しい。

大好きな点取り屋のさらなる復活を祈って、呪文を唱えるとしましょう。

それでも恋するダビドビジャ