脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

ボックス

2014-03-10 17:03:33 | 日記


宮里藍の思考ルーティン。
深夜、スポーツ番組で興味深い内容を取り上げられていました。

まず、彼女は

思考ボックスと実行ボックス

というものを自分の中に作りプレーしているのだとか。

思考ボックスとは、アドレス前に考える時間のこと。

実行ボックスとは、思考ボックスで考えたことを、ただ実践する場所。

要は、プレーする部分では、何も考えずに体を動かすことに集中せよ、ということであります。

できれば、早く、サラーッとが、ベスト。

さらに、面白かった考え方を、ご紹介しておきましょう。

ラウンド中の移動、歩行時間は、リラックスに当てる

→次、どう打とうとか、ずっと考えると思っていたので意外です

ポジティブなことしか考えない
→例えば、右足下がりが嫌だなぁと思う
→でもゴルフをというスポーツは、ほぼフラットな所から打つ場面はない
→だから仕方ない
→それを楽しもう

納得です。

では、これを勝手ながらサッカーの思考ルーティンに落とし込んで見ましょう。

ではラインをまたいでグラウンドに入る前、

思考ボックスの部分です。

自分や仲間が、よく口にしてしまう言葉。

休み明けだから、調子がよくないかも→今、言っても仕方ないです。多分あまり変わらないのに

風下だからやりにくそうだなぁ
→外でやるスポーツだから当たり前。戦術的な解決策を考えるべき。

そして実行ボックス、つまり試合に入ってから

やっぱり調子が悪いなぁ
→その場の状況で全力を出せばいいのです。急に体は軽くなりません。そんなこと相手は知りませんよね。

練習不足で連携がイマイチだなぁ
→練習していたとしても、そんなに上向いたでしょうか。こちらの話でも、戦っている相手はそのことを知りません。

まぁ、ゴルフに比べサッカーはより、試合に入ってから、思考と行動をクルクル考えなければいけないスポーツでありますが。フォーメーションが変わったのに、その前と同じ
ように何も考えずにプレーしていたら、タダの馬鹿ですから…。

それでも、宮里藍の考え方、参考になる部分は多いです。

偽物

2014-03-06 15:50:40 | 日記


欧州サッカー批評。
表紙買いです。1150円。凄い本があるものだ。

題材は、私の大好物のペップ。
今季のバイエルンの進化について細かく説明されております。

中でも気になった記事はコレ。



まぁ掻い摘んで言いますと、バルサ時代にメッシを偽9番(ファルソヌエべ)として起用し、革命を起こしたペップ。それが今バイエルンでは、偽2番、偽5番で革命を起こしているというのです。

掻い摘んでどころか、これでは意味が分かりませんね。では、説明を。

ペップのサッカー
=
支配率を上げる
=
ボールを奪われなければ点は取られないので
=
ならば中盤に枚数が必要
=
バルサの場合、FWのメッシを下がらせた
=バイエルンの場合…

何とサイドバックを中盤に組み込むのだそうであります。凄い発想をするもんですなぁ。なので偽2番。

するとこんな感じ。


…リベリ……マンジュキッチ…ロッベン

…………クロース……チアゴ……………

……………アラバ……ラフィーニャ……

……ダンテ………ラーム……ボアテング

…………………ノイヤー………………

分かります?

ボランチにいるアラバは左サイドバックの選手。

その横にいるラフィーニャは右サイドバックの選手。

ラームはボランチから下がってボールを捌き…

センターバックは左右に開き、スペースを埋める。

たまらんねぇ。このカオス。

とにかく、言えることは、従来サイドバックに求められている能力だけでは、この戦術には適応できないということ。

必要とされているのは、専門性でなく柔軟性、そして言うまでもなく根本的な基本技術の高さでありましょうか。

まだまだ進化するサッカー。
この競技の奥深さ半端なし。