優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

「居酒屋ヒサト」でのつぶやき

2006-02-19 21:05:05 | 日々の歌
  「卵」
つうるりと 上手にむけた ゆで卵
         美味しくしみたら ちょうだいね

  「次男坊」
生む時も えらく苦労ば したけれど
        いつまでたっても 手のかかる奴


  「自分の手を見る」
かさかさと ささくれ荒れた 手を見れば
         女捨ててる 証(あかし)ここにも

ウン十年 見慣れた大きさ 自分には
        旦那と比べ 違いに驚く

「なんとまあ 不器用な爪の 形だ」と
         母の言葉が 思い出される

主婦の悩み

2006-02-17 10:35:27 | 日々の歌
捨てられる 昆布が惜しい そう思う
           さすが主婦です なんとかしたい

どうせなら 具にして食べて しまいましょ
           昆布もかつおも 栄養だから


「きよたんの favorite time」のきよたんさんが、毎日捨てられる「昆布」の行方をお悩みなので、役に立たない(!)アドバイスをコメントしてきました。

もっといいお知恵をお持ちの方は、ブックマークからきよたんさんのところへ行って教えてあげてくださいませ。

バレンタインデー

2006-02-14 14:16:31 | 日々の歌
バレンタイン 今年も俺には 関係ない


中学生は只今期末試験中。
今日は、もう早々と帰ってきました。
そこでつぶやいた一言。

ああ、そういえば今日は14日だった。
母も忘れておりました。〈昨日まで覚えていたんですけどね。〉
今日も誰ももらってこないのかな。爆

あの日から 番外編「卒業」 ヒサトさんとのコラボ

2006-02-13 20:12:40 | あの日から
「マイ・ファニー・バレンタイン」 … ヒサト

リボンほどく きみがぽろりと手に落ちる


記憶ほど紅くて熱いものはない


お返しに第二ボタンをあげようか


てのひらの冷たさを知るも…てのひら


温もりを知るともうすぐさよならだよ


   -----------
ユジンは、焼却炉の前に一人佇(たたず)んでいた。

〈ジュンサン、あなたとの思い出は、雪のように白いものばかりだと思っていたけれど、そうじゃなかったのね。

焼却炉の掃除を言い渡されて過ごした一ヶ月。
毎日紅い(あかい)夕日を浴びながら一緒に枯葉の掃除をしたわね。
あなたは、本当はもう一度お父さんに会いたいという気持ちを私だけに明かしてくれた。
初雪が待ち遠しい私のために、枯葉で雪を降らせてくれたこともあった。

そういえば、二人で補習をサボって湖に遊びに行った時、湖のほとりを二人で歩きながら、あなたはお父さんを探しに来たことを教えてくれた。
初めて私に心を開いてくれた。
あの時も私達は紅色の光に包まれていた…。〉

「ユジ~ン。こんなところにいたんだ。皆向こうで待ってるよ。
一緒に行こう。」
「ああ、ごめん。もうしばらく学校に来ることもないなと思って、あちこちぶらぶら歩いていたの。
今行くわ。」

校庭へ行くと、あちらこちらで、教師を囲んだり、友達同士名残を惜しむ輪が出来ていた。

「ヨングク~、ユジンを連れてきたわよ。」
「みんなごめんね。待っててくれたのね。」

5人が揃うと、お互いが顔を見合わせ、ちょっとしたぎこちなさと沈黙が訪れた。



「まぁさ、今日でお別れといったって、皆ソウルの学校へ行くわけだし、会おうと思えば、また会えるんだからさ…。」
ヨングクがみんなの心を引き立てるように言った。

「そりゃそうだけど、今まで、毎日教室で一緒に勉強して、部活も一緒にして、毎日だよ。逢わない日なんかなかったのに…。
やっぱり、寂しいよ…。」
ジンスクはそう言うと、ぽろぽろと涙をこぼし、ユジンに抱きついた。

「泣くなよ、ジンスク…。こっちまで泣けてきちゃうじゃないか…。」
グスンとヨングクが鼻を鳴らした。

「いいじゃないか、ヨングク。今日ぐらい。
寂しいのはみんな一緒さ。な、チェリン。」

「あたしは別に…、あんた達だけが友達ってわけじゃないし…。」と言いつつ顔を背けて無理に涙を見せまいとした。

おいおいと泣き続けるジンスクの頭をなでながら、ユジンの目にも涙が溢れ、こぼれていった。
〈そうよね。今日は泣いたって、誰もおかしいなんて怪しまないわ。今日は、泣いてもいいんだ。泣いても…〉

〈ユジン、君のその涙は誰のためなんだい?
僕達との別れを惜しむため?それとも…〉

堰を切ったように泣き出したユジンを見つめて、サンヒョクは複雑な思いに駆られていた。

「さ、ジンスク、もう気が済んだろ。ほら、ティッシュ。鼻水まで出てんぞ。」
「ありがとう、ヨングク。」

ジンスクが、ブーンという音を立てて鼻をかむと、
「おいおい、すごいなぁ。100年の恋も冷めちまうぞ。」
「だってぇ、泣くと鼻水だって出るじゃない。しょうがないよ。」
5人の間に笑いが広がった。

「ユジン。」
そういって、サンヒョクがハンカチを手渡そうとすると、
「ありがとう。自分のがあるわ。」と言って涙を拭いた。

「サンヒョク、いつもありがとう。
ジンスク、ヨングク、チェリン、これからも友達でいてね。」

「ユジン、今日の記念に、そのリボンもらってもいいかな。」
「え、リボン?」
ユジンは、今日は髪をリボンで結んでいた。
〈そうか、もう私には、リボンも、カチューシャも要らないんだわ。春川を離れたら髪を切るんだから…〉

「ええ、いいわ。」
リボンを解く(ほどく)と、ユジンの長い髪がはらりと落ちて、肩にかかった。
サンヒョクはその姿をまぶしそうに見つめていた。

ユジンはリボンを綺麗にたたむとサンヒョクに手渡した。
その時、ほんの少し、ユジンの手がサンヒョクの手に触れた。
〈ユジン、冷たい手をしているね。
君はとうとう、その手を握らせてくれなかったね。
でも、これからも僕は君の事をずっと見守っていくよ。〉

「ユジン、代わりにボタンを受け取ってくれないかな。」
「ダメよ。お母様は、きっとあなたの制服をきちんとしまっておきたいと思っていらっしゃるはずよ。
あなたは一人息子なんだもの。」

「いいんだよ。」
そういって第二ボタンを引きちぎろうとした時
「ちょっと待って、そんなことしたら、生地が傷むじゃない。
私、そういうの許せないのよね。
私がちゃんと取ってあげるから。」
チェリンはそういうと、ソーイングセットを取り出し、手早くボタンを切り取った。

「はい、どうぞ。サンヒョク。
ユジン、サンヒョクがそういうんだから、受け取ってあげなさいよ。
記念なんだから。」

「分かったわ。
ありがとう、サンヒョク。大事にするわ。」

「ねえ、ヨングク、私達も交換しようよ。」
「おお、そうだな。じゃ、チェリン、俺のも頼むよ。」

「いいわよ。
でも、私は遠慮しておくわね。
あなた達とだけ交換すると、他の人がひがんじゃうでしょ。」

「女王様は大変ね。
ほら、おとりまきが向こうで呼んでるわよ。」

「あら、ほんとだ。
じゃあ、またソウルで会いましょ。」

「行っちゃったね。
私達もそろそろ帰ろうか。」
「そうだな。サンヒョク行くか。」
「ああ。」

校門まで来た時、ユジンはふと校舎を振り返った。
〈ジュンサン、アンニョン。
もうここへ来ることはしばらくないけれど、あなたとの思い出は全部忘れないから。〉


紅(あか)や白 他の全ての 思い出も
          全部心の 奥にしまって

今日だけは 堪えていたもの 解き放ち
         哀しみ全て 涙にできる

その涙 僕らのためで なかろうと
       これからも君 見守りてゆく



あの日から 四 「誰も愛したくないから…」に続く



「あなたに最高の幸せを」を弾く

2006-02-13 10:03:34 | 日々の歌
こつこつと 毎日練習 仕上がって
        賞味期限が 一ヶ月とは

指先が 奏でる音色 美しく
      水面を渡る 風思わせる

生演奏 聞かせる相手 私のみ
       もったいなくも 贅沢な時


ピアノが趣味の夫が今挑んでいるのは、西村由紀江さんの「あなたに最高の幸せを」。
とても綺麗な曲です。

もうかれこれ3ヶ月ぐらい練習しているでしょうか。
仕事から帰ってから、毎日10分20分と言う短い時間ですが、こつこつと練習に励んでいます。
もうほぼ仕上がって、「人に聞かせられる」状態だそうです。
でも、先生についているわけでもないので、発表の場がない。
しかも、子供のころと違って、大人になってから始めたピアノなので、せっかく弾けるようになっても、一ヶ月も経つと忘れて弾けなくなってしまうとか。
もったいないですねぇ。

とりあえず、観客は私と子供達。
毎日楽しませてもらっています。

近所に音楽の好きな奥さんが居るので、「聞かせてあげたらいいのに。」と言うのですが、あがると間違えるから、それも嫌なんですって。