✨ ある男子部員
小学生の娘が
学校から帰宅すると
「風邪で学校を休んでいた
○○ちゃんが
来週から来るって
皆が言ってた」と
明るく話す。
✨ とこらが翌日、
下校した娘は浮かない顔。
「今度のテスト、
難しいらしいって
うわさなんだよね」
✨ この男子部員の娘は
二つの話の真偽を
自分で確かめたわけではない。
それなのに、
その“うわさ話”に喜んだり、
消沈したりしている
✨ 「うわさが広がる量=
話題の重要さ×内容のあいまいさ」の
定式で表されるという研究がある
(G・W・オルポートほか
『デマの心理学』岩波書店)
✨ 人々にとって
重要事だが、
内容が明確に把握されていない時、
その度合いに応じて、
うわさやデマは
広がっていく
✨ ことわざに
「流言は知者に止まる」とある。
愚者は
根も葉もない話を言い広めるが、
智者は
そのような愚行に及ばない
という意味である。
✨ 先の定式に照らせば、
事象を正確に理解し、
あいまいさをゼロにすれば、
かけ算の答えに当たる
“デマの拡散”もゼロになる
✨ 人間には
「物事を理解したい」という
知の欲求が根源的に備わっている。
だからこそ本質を見抜き、
正邪を判断できる
眼を養うことが
重要である。