優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

とんでもない1日

2005-12-20 13:58:25 | 日々の歌
ありえない 雪でもないが なにゆえか
         車押し上げる 羽目になる朝

あえぎつつ 体力のなさ 思い知る
         足の進まぬ 雪の坂道

18年 慣れたはずの 冬道が
        やっぱり怖い 思わず減速


昨日はこの冬初めての本格的な雪でした。
毎日夫を車で送り迎えしているのですが、冬になると中学生も自転車が使えない為途中回り道をして送ります。

その中学校のある隣の住宅地(仙台では”団地”と呼びます)に上がる坂が結構急で長い坂道。
でも、今まで雪の降った日に何度も(何年も)通ってきましたが、上がらなかったことなかったのに…。

やけに渋滞していると思ったら、反対車線に落輪している乗用車が一台。
そこを抜けたと思ったら、今度はこっちの車線で上がらなくなっている車が2台。
嫌な予感・・・。

なんとかそこを通り抜けたものの、今度はうちの車がから回りし始めた。
やばい!
息子を下ろして押させるが上がらない。
しょうがなく、私も降りて一緒に押す。
ぶ・ぶ・ぶ・・・・とやっと動き出す。「もう止まるなよ。お父さん。」

車道を歩くわけにもいかず、雪だらけの歩道へ入る。
息子はウサギのようにぴょんぴょん走ってあがって行く。「お母さん遅いよ。」
「いいから先にいきなさい。」
どうせお父さんは上がりきったところにあるコンビニの駐車場で待っているに違いない。
息子はあっという間にいなくなって、こちらはまるで雪山登山でもしているかのようにあえぎつつよたよたと上がっていくしかない。

この後も色々あって、昨日はとんでもなく疲れた一日でした。

「チルソクの夏」を見て その2

2005-12-15 10:14:10 | おもいつくまま
主人公の二人(韓国人の男子高校生と日本人の女子高校生)が手紙のやり取りをしている場面を思い出しながら、ふと思い当たることがありました。

もともと文章を書くのが苦手で、子供の連絡帳を書くのに四苦八苦している私が、なぜいくら好きだからと言って、「冬ソナ」のサイドストーリーなど書いたり、このごろは短歌など詠むようになったのか…。我ながらに不思議に思っておりました。

ああ、そうか、その原点は”あの文通”にあったのかもしれない…。

私も昔、交際相手と”文通”をしていたのです。
相手は同じ東京に住んではいましたが、電車やバスを乗り継いで一時間半ぐらいかかりましたし、仕事が忙しく帰宅はいつも10時半過ぎ。
留守電もない時代、我が家は10時には寝る家庭でしたから、電話することもままならず、せっせと手紙を書いたのでした。

今朝、運転をしながらそんなことを考えていたら、昨夜見た映画と、その頃の切ない思いが交錯して思わずうるっとしてしまいました。
〈そういえば、そんな頃もあったっけ…〉

去年の今頃は「冬ソナ」のサントラを聞きながら運転してうるっとしていたよなぁ。最近冬になると涙腺がどうも緩みがちのようです…。

あの日から 番外編 「追憶」 ヒサトさんの句をお借りして

2005-12-12 14:55:25 | あの日から
「ねえユジン、今晩あたり初雪が降るって言う予報だったわよね。
サンヒョクとデートの約束があるんでしょ。
後は私がやっとくから、今日はもう帰っていいわよ。」

「でも、この図面明日には仕上げないといけないし、今日別に約束もしていないから。」とユジンは図面から目を離さずに答えた。

「約束してないって、まさかユジン、あなたまだプロポーズの返事していないの?あんなにユジン一筋のサンヒョクなのに、どうして…。
何か問題でもあるの?
そりゃ、うちだって今すぐユジンに辞められたら困るけれど、婚約したからと言ってすぐ結婚して仕事を辞めなきゃならないわけじゃないんでしょ。」

「ええ。」ユジンは手を休ませずに答えた。

「だったら、なんでなの。
まさか…、ほかに好きな人がいるわけじゃないんでしょう。」

「ジョンアさん…」
ユジンは顔を上げて、少し困惑したような表情を浮かべた。

「わかってるわよ、そんなはずないことぐらい。
ユジンとはもう長い付き合いだけど、サンヒョク以外の男性と付き合っているなんて事、見たことも聞いたこともないもの。
婚約していないだけで、家族同然の付き合いをしているんでしょう。
だったら、早くきちんと婚約式をして、お母さんを安心させてあげたほうがいいわ。
私ぐらいの年になれば親も少しは諦めてくれるけど、あなたは長女なんだし、お母さん心配しているんじゃないの。」

「ええ、わかってます。
あ、ジョンアさん、客先に行く時間じゃないですか。」

「あら、本当だ。大変。
じゃあユジン、行ってくるわ。
サンヒョクに電話ぐらいしてあげなさいよ。」

「はい。行ってらっしゃい。」

「ふぅ。」
ジョンアが行ってしまうと、ユジンはほっとしたようにため息をついた。

〈サンヒョク、ごめんね。
もう、前に踏み出さなければいけないこと、わかっているの。
いつまでもあの日のまま留まっていてはいけないこと…。〉

ユジンの想いは、高校3年生の冬へと飛んでいた。

初雪の降ったあの日、私はジュンサンの存在を強く感じた。
〈今日こそ会える。初雪が降ったんですもの。ジュンサンが待っていないはずがない。〉
私は湖へと急いだ。

恋人たちは町の中で笑いさざめいているのだろうか。
湖の畔(ほとり)は、人影もなくひっそりとしていた。
私は去年のように、ゆっくりとメタセコイアの林を歩いた。
そうすれば、きっと木陰からジュンサンが現れるに違いない。

「待たせてごめんよ。帰って来たよ。」
そう言って、あのはにかむような笑顔を見せてくれる・・・。

しばらく歩いてもジュンサンは現れなかった。
私は、ふと予感がして後ろを振り向いた。
でも、そこには私の歩いた足跡だけが、一列続いているだけ。
去年は、私とジュンサンの足跡が並んでいたのに…。

一度やんだ雪がいつの間にかまた降り出して、私のつけた足跡も消そうとしている。
私は空を振り仰いでつぶやいた。
「ジュンサン、あなたはやっぱりもう帰ってこないのね。
本当に「影の国」に行ってしまったのね。」
私の頬を伝う涙にも雪が落ちて、一緒に融けて流れてこぼれていった。


君はもう死んだと言って聞かせ…冬  ヒサト


ジュンサン、もうここへは来ないわ。
ここへ来れば、どうしてもあなたの姿を探してしまう。
体はこの世にあるけれど、心はあなたのそばにいるから。
あなたのことは決して忘れないから。

  *******

その時、ユジンの携帯が鳴り、はっと我に返った。
「ああ、サンヒョク。
ごめんね。こっちから電話しようと思っていたところ。
明日までに仕上げなきゃいけない図面があって、今日は会えないわ。
今度の休み?
ちょっと一人で行きたいところがあるの。
その後、”あの返事”をするから。
じゃあ、また。私から連絡するわね。」

何年ぶりかしら。
湖へ行ってこよう。
そして、心の整理をしてこなければ。一歩前に踏み出すために。

あなたとの 思い出はみな 心の扉
         その奥にしまい 鍵をかけよう



あの日から 九 「あなたを忘れるわけじゃない」に続く

気になる

2005-12-09 09:56:21 | 日々の歌
あの角を 曲がりまっすぐ 駆けてくる
        あの人今朝は どうしたのだろ

知り合いではないのだけれど、いつも通勤途中で会う人とか、いつも行く場所で見かける人とかいませんか。

私は旦那を毎朝会社から10分ぐらい歩いたところまで車で送るのですが、いつも8時23分から25分くらいの間にその横を駆け抜けてゆく紳士がいるのです。

3区画先の角から現れて、信号めがけて一気に駆けていくその姿に「あの距離を全速力で走るって、結構すごい体力だよね。」と旦那と話しているのです。旦那はその人を”25分の男”と呼んでいます。

昨日は珍しく少し早く22分ごろ歩いて通り過ぎていきました。
「あれ?今朝はなんかパワーが無かったね。」
そんな会話をしたと思ったら、今朝はその紳士、いつもの時間に現れません。
風邪でもひいたのかなぁ。ちょっとだけ気になります。

ダイヤモンドダスト

2005-12-08 09:25:43 | 日々の歌
息子より ダイヤモンドダスト 見られたと
        メールが届く しばれる朝


息子の住む北海道のある村。
今朝の気温マイナス15度ですって。
うちの窓も今朝は凍って開かなかった。

「滑って転ばないように気をつけて」とメールしたら、
「もう5回ころんださ」だそうです。