見ようか、どうしようか、と迷っていたら、見逃してしまっていた映画、
「ドライブ・マイ・カー」
カンヌ映画祭でも賞を取り、アカデミー賞の4部門にもノミネートされ、
再上映をしている映画館も多くなったので、遅くなりましたが見てきました。
この映画、賞を取り話題になった、それも見ようと思った理由の一つなのですが、
ロケ地が広島ということで、それは見なくちゃいけないでしょ
とは思っていたのですが、
何しろ上映時間が3時間…正確には2時間59分…
娯楽映画ではない作品を、はたして3時間も退屈せずに見られるかしら?
開始5分で寝てしまったら?
などと躊躇していたのですが、アカデミー賞ノミネートが後押ししてくれて行ってきました。
偉い先生やコメンテイターの方々が解説をされたり、論評や意見を載せられているので、
ほぼ言い尽くされていると思いますので、
ここでは素人の感想を少しだけ。
3時間の長丁場、1分たりとも退屈することなく、
一つ一つの会話を、発する言葉すべてを聞き逃したくなくて、没頭して見てしまいました。
小説が映像になったような、小説を読んでいるような映画だなぁと思いました。
ロケ地も、もちろん知っている場所が多くありました。
でも、あのゴミ処理施設のことは知りませんでした。
私も行ったことのある美術館などを設計された有名な建築家による広島市中工場。
映画の中で、まっすぐ伸びる見学路に込められた意味をドライバーの女の人が淡々と説明します。
「原爆ドームと平和記念公園を結ぶ平和の軸線を遮らないように設計されたそうです」
その時は、ほんとうに感動しました。
広島人だからでしょうか、特に込み上げてくるものがありました。
その先には、光が見えているのでしょう。
それではまた~
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