★お正月もあっという間に一週間、もう松があけておとそ気分からさめなくては。どこまで続く不景気と嘆いてばかりもいられないのだが、先の見えない景気に在庫を減らしたおかげで店に出来た空間に正月を飾ってみた。
小さな小さな鏡餅、古い張り子の招き猫、そして後ろに飾った絵は円山応挙筆「宝船」。古いボール紙の箱に「宝船」円山応挙筆と書かれたこの絵は、私がまだ小学生だったころ、母が京都観光旅行の土産に買ってきてくれたものだから、もう50年以上も前のものなのだが、押し入れの隅にしまわれ一度も箱から出していなかったので少しの傷みもなく、パネルに貼ってみるとそれなりに見られる。
絵の左前の文は添えられていた、三井寺大本山円満院門跡の由来書で、一般に宝船の絵は七福神が描かれているのだが、この応挙の宝船には七福神はなく宝物だけが描かれているのが珍しい。絵の右上の丸印は円字くづしといわれ、福徳円満の円に通じ、世の中なにごとも丸くとに意味も加味され円満院門跡を象徴するものだそうだ。
節分の夜 、この宝船を枕の下に敷いて、下記の句(回文、上から読んでも下から読んでも同じ句)を三遍となえると、その一年「福」がおとずれるといういい伝えがあるそうだ。
「ながきよの とをのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」
(長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな)
さぁ、皆さんにも「福」がおとずれますように、この句を三遍となえてみませんか。
店声仁語、今年もよろしくお願い申し上げます。
円満院門跡の由来書
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絵の左前の文は添えられていた、三井寺大本山円満院門跡の由来書で、一般に宝船の絵は七福神が描かれているのだが、この応挙の宝船には七福神はなく宝物だけが描かれているのが珍しい。絵の右上の丸印は円字くづしといわれ、福徳円満の円に通じ、世の中なにごとも丸くとに意味も加味され円満院門跡を象徴するものだそうだ。
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「ながきよの とをのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」
(長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな)
さぁ、皆さんにも「福」がおとずれますように、この句を三遍となえてみませんか。
店声仁語、今年もよろしくお願い申し上げます。
円満院門跡の由来書
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