刊誌Are You Happy?からの転載続きです。
ハ:ハピ江(38)、真:聖学院大学教授 鈴木真実哉氏
なんでCO2が悪者にされちゃったのかしら?
ハ:関連性が照明さえていないのにヘンだわ!
真:最初にCO2と温暖化を結びつけたのは、一部の気象学者だ。昔、世界が戦争をしていたころ、気象研究はとても重要だった。敵国の天気によって作戦が変わるからね。でも戦争が終結したら研究費が大幅に削減されてしまいそうになった。
そこで、たかが数十年間、狭い地域を観測したデータだけでCO2と温暖化を結び付る仮説を立て、予算を取ったのだ。
ハ:なるほどね。
CO2がいまだに悪者にされているのはなぜ?
真:CO2と温暖化の関連性が公の場で否定されないのは、CO2を温暖化の原因にしていれば、トクをする人が沢山いるからなんだ。
1)ヨーロッパの排出ブローカー
2)アメリカの穀物メジャー
3)ロシアなどの天然ガス産出国
4)原子力産業
5)東ヨーロッパ諸国
真:この1)から5)の国や組織がトクをしている。くわしく説明をすると、まず1)のヨーロッパの排出ブローカーは、CO2排出権売買で稼いでいるんだ。
ハ:どういうこと?
真:CO2の排出量は、国ごとに上限が決められている。でも工業国はオーバーしてしまうし、逆に低開発国は排出量が余る。そこで排出権の売買をするんだけど、その仲介役をしているのがブローカーだ。日本は工業大国だから、排出権を膨大な金額で買っているんだよ。
ハ:へー、知らなかったわ!ところで2)の穀物メジャーってなに?
真:世界の穀物市場を支配する、多国籍巨大穀物商社のことさ。今は主に石油や石炭を燃やしてヘネルギーを得ているけど、CO2の排出量が問題視されている。穀物燃料なら排出されるCO2が石油や石炭に比べて少ないんだ。
3)の天然ガスや4)の原子力産業も、排出されるCO2が他の燃料や産業よりも少ない。CO2を温暖化の原因にしておけば、穀物燃料や天然ガス、原子力の価値が上がると言うわけさ。ただ、これらの代替エネルギーはCO2の排出量を抜きにしても、今後必要とされてくるだろう。5)の東ヨーロッパ諸国、つまりハンガリーやポーランドなどの国々は工業力が低い。だから余ったCO2の排出権を売って財政収入にしているんだ。その分、日本など他国の工業製品を買ってくれているけどね。
トクをする国や人がたくさんいるのね。
真:さらにエコ派と呼ばれる団体や運動家もいる。彼らは科学的根拠はどうでもよくて、反対することに価値を感じているところがあるんだ。捕鯨反対運動の過激さをみれば、よく分かるよね。
それに反対運動が盛り上がればスポンサーがつく。さらに、政治的に影響を与える勢力もいるだろう。こんなつながりもあってCO2はワルモノにされ続けているんだ。
ハ:なんだかかわいそうね。。。。
CO2排出量が大幅に削減されたらどうなるの?
真:現政権はCO2を25%削減する、なんて言っているけど、そんなに大幅に減らすには工業や経済活動をかなりセーブしなければならない。今が100%とっすれば、90%や85%にしなければ難しいだろう。でも、そんなことをしたら日本の経済成長が止まってしまう。
さらに世界でも大幅な削減目標を掲げているけど、CO2の大量排出国には、発展途上国も多い。彼らに削減を強制したら、すぐに飢えや貧困が国民を襲うだろう。
ハ:そんなの大変だわ!
真:さらに発展途上国はこれから、先進国が過去に経た生活様式を辿っていく。それは、CO2をたくさん出す生活だ。CO2大幅削減の強制は、彼らに先進国になるなと言っているのと同じだ。
過去にCO2をたくさん出した結果、発展した先進国が、発展途上国のアジアやアフリカ、南米に、国民の安定した生活より先に地球環境を重要視させ、無茶なCO2削減を押し付けるなんて、道理に反している。
ハ:たしかに自分勝手な考えね!
日本はこれからどうしたらいいの?
真:今、地球は100億の人口に向かっている。増え続ける人口を支えるためにも、世界は成長を続けなければならない。
ハ:具体的にはどうしたらいいの?
真:国力や財力のある日本やアメリカが、世界でモノを買えば、発展途上国のモノを買う力も上がり、世界全体が成長していく。日本やアメリカが経済成長を止めたら、モノを買う国がなくなってしまう。
ハ:CO2を削減して、経済成長を止めている場合じゃないわ!
真:それに温暖化には太陽の働きの活発化の他に、地球内部のマントルの動きも関係している。地球自体が暖かくなろうとしているんだ。人口が増加するなら食料を増産しないと行けないと、地球意識も考えているかもしれない。
日本がこれからやるべきことが他にあれば教えて!
真:前回も説明したように、空気を汚すのはCO2ではなく、窒素酸化物などの有害物質だ。これらの排出を抑える環境技術の輸出が、日本に求められていることなんだ。
環境対策は大きく分けて代替エネルギー、リサイクル技術、クリーン技術の3つだけど、日本はこれらの研究がとても進んでいるからね。
ハ:たとえば、どんな技術なの?
真:たくさんあるけども、身近なところでは、ゴミの処分だ。リサイクルできるものは再生できる。焼却処分するゴミも、燃やしても有害物質をほとんど排出しない、環境負荷の少ない処分法がどんどん開発されている。
それに、原子力や水素、燃料電池などの代替エネルギーや、有害物質の排出が少ないエコカーの開発なども進んでいる。これらの技術を輸出すれば、世界の環境汚染を減らすことができるだろう。
ハ:技術力で世界に貢献できるなんて、すごいわ!
真:こういった技術開発にはお金がかかる。日本は国全体が成長しているから、研究や開発が進められるんだ。だからこそ、日本はCO2の排出削岩に囚われて、国力を下げてはいけない。人間がCO2を削減する程度では温暖化は止まらないし、そもそもCO2はワルモノではない。
“地球を守る”なんて聞くと反対してはいけない気がするけど、すべてが正しいわけではない。世界や政府が訴えていても、間違っていることはあるんだ。
ハ:盲目的に信じてはダメね!
真:それに、たとえ本当に地球環境を守ることでも、人間の尊厳を傷つけ、経済成長を止め、貧困や飢えを呼ぶなら、それは悪魔の政策だ。“地獄への道は善意で舗装されている”とは、まさにこのことだよ。
ハ:周りの主張や空気に流されず、真実を知ろうとすることが、今の私たちに求められているのね。
根拠のないCO2悪説に踊らされ、経済成長を止めるなんて絶対にしてはいけない!
ハ:ハピ江(38)、真:聖学院大学教授 鈴木真実哉氏
なんでCO2が悪者にされちゃったのかしら?
ハ:関連性が照明さえていないのにヘンだわ!
真:最初にCO2と温暖化を結びつけたのは、一部の気象学者だ。昔、世界が戦争をしていたころ、気象研究はとても重要だった。敵国の天気によって作戦が変わるからね。でも戦争が終結したら研究費が大幅に削減されてしまいそうになった。
そこで、たかが数十年間、狭い地域を観測したデータだけでCO2と温暖化を結び付る仮説を立て、予算を取ったのだ。
ハ:なるほどね。
CO2がいまだに悪者にされているのはなぜ?
真:CO2と温暖化の関連性が公の場で否定されないのは、CO2を温暖化の原因にしていれば、トクをする人が沢山いるからなんだ。
1)ヨーロッパの排出ブローカー
2)アメリカの穀物メジャー
3)ロシアなどの天然ガス産出国
4)原子力産業
5)東ヨーロッパ諸国
真:この1)から5)の国や組織がトクをしている。くわしく説明をすると、まず1)のヨーロッパの排出ブローカーは、CO2排出権売買で稼いでいるんだ。
ハ:どういうこと?
真:CO2の排出量は、国ごとに上限が決められている。でも工業国はオーバーしてしまうし、逆に低開発国は排出量が余る。そこで排出権の売買をするんだけど、その仲介役をしているのがブローカーだ。日本は工業大国だから、排出権を膨大な金額で買っているんだよ。
ハ:へー、知らなかったわ!ところで2)の穀物メジャーってなに?
真:世界の穀物市場を支配する、多国籍巨大穀物商社のことさ。今は主に石油や石炭を燃やしてヘネルギーを得ているけど、CO2の排出量が問題視されている。穀物燃料なら排出されるCO2が石油や石炭に比べて少ないんだ。
3)の天然ガスや4)の原子力産業も、排出されるCO2が他の燃料や産業よりも少ない。CO2を温暖化の原因にしておけば、穀物燃料や天然ガス、原子力の価値が上がると言うわけさ。ただ、これらの代替エネルギーはCO2の排出量を抜きにしても、今後必要とされてくるだろう。5)の東ヨーロッパ諸国、つまりハンガリーやポーランドなどの国々は工業力が低い。だから余ったCO2の排出権を売って財政収入にしているんだ。その分、日本など他国の工業製品を買ってくれているけどね。
トクをする国や人がたくさんいるのね。
真:さらにエコ派と呼ばれる団体や運動家もいる。彼らは科学的根拠はどうでもよくて、反対することに価値を感じているところがあるんだ。捕鯨反対運動の過激さをみれば、よく分かるよね。
それに反対運動が盛り上がればスポンサーがつく。さらに、政治的に影響を与える勢力もいるだろう。こんなつながりもあってCO2はワルモノにされ続けているんだ。
ハ:なんだかかわいそうね。。。。
CO2排出量が大幅に削減されたらどうなるの?
真:現政権はCO2を25%削減する、なんて言っているけど、そんなに大幅に減らすには工業や経済活動をかなりセーブしなければならない。今が100%とっすれば、90%や85%にしなければ難しいだろう。でも、そんなことをしたら日本の経済成長が止まってしまう。
さらに世界でも大幅な削減目標を掲げているけど、CO2の大量排出国には、発展途上国も多い。彼らに削減を強制したら、すぐに飢えや貧困が国民を襲うだろう。
ハ:そんなの大変だわ!
真:さらに発展途上国はこれから、先進国が過去に経た生活様式を辿っていく。それは、CO2をたくさん出す生活だ。CO2大幅削減の強制は、彼らに先進国になるなと言っているのと同じだ。
過去にCO2をたくさん出した結果、発展した先進国が、発展途上国のアジアやアフリカ、南米に、国民の安定した生活より先に地球環境を重要視させ、無茶なCO2削減を押し付けるなんて、道理に反している。
ハ:たしかに自分勝手な考えね!
日本はこれからどうしたらいいの?
真:今、地球は100億の人口に向かっている。増え続ける人口を支えるためにも、世界は成長を続けなければならない。
ハ:具体的にはどうしたらいいの?
真:国力や財力のある日本やアメリカが、世界でモノを買えば、発展途上国のモノを買う力も上がり、世界全体が成長していく。日本やアメリカが経済成長を止めたら、モノを買う国がなくなってしまう。
ハ:CO2を削減して、経済成長を止めている場合じゃないわ!
真:それに温暖化には太陽の働きの活発化の他に、地球内部のマントルの動きも関係している。地球自体が暖かくなろうとしているんだ。人口が増加するなら食料を増産しないと行けないと、地球意識も考えているかもしれない。
日本がこれからやるべきことが他にあれば教えて!
真:前回も説明したように、空気を汚すのはCO2ではなく、窒素酸化物などの有害物質だ。これらの排出を抑える環境技術の輸出が、日本に求められていることなんだ。
環境対策は大きく分けて代替エネルギー、リサイクル技術、クリーン技術の3つだけど、日本はこれらの研究がとても進んでいるからね。
ハ:たとえば、どんな技術なの?
真:たくさんあるけども、身近なところでは、ゴミの処分だ。リサイクルできるものは再生できる。焼却処分するゴミも、燃やしても有害物質をほとんど排出しない、環境負荷の少ない処分法がどんどん開発されている。
それに、原子力や水素、燃料電池などの代替エネルギーや、有害物質の排出が少ないエコカーの開発なども進んでいる。これらの技術を輸出すれば、世界の環境汚染を減らすことができるだろう。
ハ:技術力で世界に貢献できるなんて、すごいわ!
真:こういった技術開発にはお金がかかる。日本は国全体が成長しているから、研究や開発が進められるんだ。だからこそ、日本はCO2の排出削岩に囚われて、国力を下げてはいけない。人間がCO2を削減する程度では温暖化は止まらないし、そもそもCO2はワルモノではない。
“地球を守る”なんて聞くと反対してはいけない気がするけど、すべてが正しいわけではない。世界や政府が訴えていても、間違っていることはあるんだ。
ハ:盲目的に信じてはダメね!
真:それに、たとえ本当に地球環境を守ることでも、人間の尊厳を傷つけ、経済成長を止め、貧困や飢えを呼ぶなら、それは悪魔の政策だ。“地獄への道は善意で舗装されている”とは、まさにこのことだよ。
ハ:周りの主張や空気に流されず、真実を知ろうとすることが、今の私たちに求められているのね。
根拠のないCO2悪説に踊らされ、経済成長を止めるなんて絶対にしてはいけない!