ねずさんのひとりごと さんより転載です。
敬愛する元米国海兵隊員のマックス・フォン・シュラー(Max Von Schuler)先生が、『アメリカ人の本音 - The truth about Americans』(桜の花出版)という著書を発刊されました。
今日は、そのお話をしてみたいと思います。
マックスさんは、昭和49年に岩国基地に海兵隊員として来日し、その後、日本および韓国で軍人として活動し、退役後、日本の国際基督教大学で政治学を学び、いま、牧師・歴史研究家として、さまざまな活躍をされている方です。
2013年4月には、全米ではじめて慰安婦像を建てようとしていたグレンデール市長と市議に宛てて異議を唱えた手紙を書き、このことはyoutubeの動画でも評判になりました。
日本語にたいへん堪能な方で、今回のこのご著書は、英文と和文の両方で、論旨を展開されています。
この本は、ペリー来航からはじまり、日米関係を日露戦争から大東亜戦争に至るまでを丁寧に解き明かし、米国人が日本人の何を恐れているのか、韓国の何が間違っているのか、そして現代日本人が抱いているアメリカ社会への妄想および、アメリカ人が日本人に抱いている恐怖について、具体的例を挙げながら、ひとつひとつを丁寧に説明しています。
日米親善を唱える方、そして外交問題について考える方、あるいは日韓関係、日中関係を考える方には、ぜひ、おすすめの一冊となっています。
そして、もうひとつ申し上げますと、英語を習っている方、あるいはこれから英語を習おうと思っている方にも、この本は、英文と和文の両方が併記してありますので、お薦めかと思います。
ちょっと引用してみます。
本の181ページからです。
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私は1974年に日本に来ました。大東亜戦争の終戦から29年後でした。それで、基本的に50歳以上の男の人は帝国陸海軍の経験者で、自信がある人達でした。軍隊と戦場での経験がその自信を与えていました。しかし、ぎりぎり軍隊に入らなかった人もいました。
私がはじめて日本に来た時の、その帝国軍の経験のない人とは30代40代でした。現在、日本の指導者達の世代です。その頃、この世代はアメリカを崇拝していました。彼らには、アメリカは神の国でした。
彼らはただ英会話をするために、たくさんのお金を払いました。アメリカ人でしたら、セックスをする女性を簡単に見つけることができました。しかし私の場合、このようなことに違和感を感じました。私の出身はアメリカ・ウイスコンシン州の田舎でした。その辺りに住んでいる人たちはあまり教育がなくて、良い仕事のチャンスはありませんでした。住んでいて憂鬱なところでした。
そんな私が初めて日本に来たとき、まるで不思議の国でした。そこは清潔でしたし、人々は丁寧で、一生懸命働いていました。私は最初、山口県岩国市にいましたが、そこは日本の都会ではなく、地方だということは知っていました。しかし、地方でも、住んでいる人々の教育レベルは高いものでした。私よりアメリカの歴史の知識がありました。
どうして日本人がこんなにアメリカを崇拝したのでしょうか。やはり戦後の「ギブミーチョコレート」時代は、ひとつの原因でしょう。終戦直後に育った日本人はとても貧しかった。チョコレートのためにアメリカ兵とセックスをする女性もいました。
戦後の時代が終わっても、日本人はアメリカの映画を観て、それが普通のアメリカ人の生活だと考えています。まあ映画は空想の世界ですが、私はアメリカで映画のような生活ではありませんでした。
私が初めて日本に来たときに、数多くの日本人がアメリカを崇拝していました。私は自分の周りの日本人に、ほとんどのアメリカの生活は、そんなに立派ではないという真実を伝えました。当時の生活の質をを比較すると、日本人の生活の方が、アメリカ人よりも全然良いと言いました。
日本人は私の言うことを信じませんでした。おかげで、あまりガールフレンドができませんでした。デートをしても、いつもその女性から「結婚して、アメリカで生活をする」という話が始まり、その関係が終わりました。
私は日本を愛していました。そのデートをしている女性に、私の日本帝国陸海軍の勉強、それから靖国神社を参拝することを教えると、その女性は私のことを頭がおかしい人だと思いました。
(以下略)
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マックスさんの講演については、過去記事の↓があります。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2285.html