ちょっと変わった本を読みました。
『アスペルガーの館』(村上由美著/講談社)という、「アスペルガーの当事者である私が、言語聴覚士となり、アスペルガー者の妻となるまで」が描かれた本です。
「当事者、支援者、家族という3つの立場で『見えない障害』を生きる」と帯に書かれています。
なぜこの本を読んだかというと、アドラー心理学関係の本を探しに本屋へ行き、店頭には在庫が無かったので注文し、ついでに心理学関係の本が並んでいるコーナーを眺めていたら、何となく面白そうなこの本が目に入ったからです。
そして、もしかしたら私も(正式な検査や診断は受けたことがありませんが)自分自身がアスペルガー症候群(発達障害の一種)かも?と以前から感じていたので、興味が湧いたのです。
この本は著者の生い立ちやアスペルガーに関する話よりも、どちらかと言えば同じアスペルガーの彼との出逢いや恋愛、結婚、そしてその後の日常生活などの話の方が主眼になっているのではという印象を受けました。
彼への最初のメールから初めてのデイト、そして彼の部屋で結ばれる場面や、初めての旅行、家探し、同棲生活のスタート、籍を入れての結婚に到るまでの過程が、「あまりにも赤裸々」に(生々しく)書いてあり、「読む方が恥ずかしい」というか、少々辟易する想いがしましたが、これは私だけの感想かもしれません。
作家というのはここまで書くものなのか?それとも、これは彼女がアスペルガーだからなのか?あるいは、こういう話や情報を提供することによって、同じような人たちの手助けになればと思ってのことなのか?判読しがたいのですが、私としてはそういう話よりも、もっと「具体的な日常生活の工夫」について知りたいという気がしました。
(最後の方にはそういったことも少しは書かれていますが、、)
ブックレビューを読むと、同じ著者の『声と話し方のトレーニング』(村上由美著/HEIBONSHA)もよさそうなので、こちらもまた読んでみたいです。
それにしても、今や「アスペルガーさまさま」というか、「何でもかんでもアスペルガー!?」という、「時の勢い」を感じました。本もいっぱい出ていてびっくりする程です。一時は「アダルトチルドレン」がもてはやされ?その時は自分もアダルトチルドレンではないか?という疑いを持ったりしましたが、流行に「流されやすい」?のは、もしかして私の方かもしれません。
今回いろいろ検索してみて、アスペルガー関係では下記の本に惹かれました。
まだ全部を読んだわけでは無いので責任は持てませんが、ご紹介致します。
★『アスペルガーですが、妻で母で社長です。』(大和出版/アズ直子著)
★ 『一緒にいてもひとり』 アスペルガーの結婚がうまくいくために (東京書籍/カトリン・ベントリー著)
この他、『モーツアルトとクジラ』という外国映画もあるようです。
これはアスペルガー同士の恋愛が描かれたものらしいのですが、最近DVDが発売になり、レンタルもあるようです。
そして、「アスペルガーの館」というサイトがあることを、私は今回ご紹介した同名のタイトルの本で知ったのですが、そのHPも訪問してみました。
そこには全国の「発達障害支援センター」などの連絡先も紹介されています。
「こんなに生きにくいのは自分も何らかの発達障害を持っているからでは?」と、日頃から疑いを持っておられる方は、もしよかったら一度こういった支援機関で相談されてみてはどうでしょうか?
自己診断では無く、ちゃんとした専門機関で認定?や判定を受けることによって、そういうハンデキャップにきちんと向き合う勇気が出るといいですね。
アスペルガーの人の一番の悩みは、おそらくこれが脳の何らかの異常(弱点)であるにも関わらず、単なる「ワガママな性格」とか、幼児っぽいなどと誤解されたりする点ではないかと思います。
目に見える障害では無いだけに、専門機関でちゃんと認めてもらえることの安心感は大きいのではないでしょうか。
だからと言って、『自分はアスペルガーだから~』とそれを言い訳にして生きたり、病気を売り物にするというのはもちろん(どういう病気や障害であっても)論外のことですが、それでもこれまで「誰にもわかってもらえない」というつらさに耐えて孤独感(孤立感)を抱えて生きて来た人たちにとっては、例えばこの「アスペルガーの館」のような「当事者」の作ったHPで、同じような仲間を見つけることが出来るのは、とても素晴らしいと思いました。
私もそのうち専門機関できちんと相談したり、検査を受けたりしようと思っています。
そして実際にもし自分がそうであるなら、「それでも何とか生きてきた」事例として、自分のことを話して、仲間と語り合ったり、自分の経験が誰かの何かの役に立つようにしたいなと願っています。
話は長くなりますが、最初に戻って、アドラー心理学関係の本としては、『アドラーの思い出』(創元社)が、私が今受けている「カウンセリング」の先生のお奨めでした。
さっそく注文しましたので、また読んでみての感想など、機会があればこのブログでもお伝えしたいです。
さて、それはそうと、その後「テレパスアート物語」の続きは一体どうなったの?と思われている方も多いかもしれません。
またこれまで連載していた「阪神淡路大震災で授かった能力」の続きを読みたいと期待されている方も、もしかしておられるかもしれません。
書きたいことはいっぱいあるのですが、パートナーもこのブログを読むし、知人、友人たちも読むし、もちろん絵のお客様たちも読んでおられるので、そういった人たちのことを意識し過ぎてしまって、なかなかその先が書けないのです。度々訪問して下さる方には本当に申し訳無く思っています。
今回『アドラーの館』を読んでの一番の感想は、こんなふうに「恥も外聞も捨てなければ本は書けない」という衝撃でした。
どこか「エエカッコ」していたい私には、ブログを書くだけでも「おそるおそる」様子を見ながらなのです。
こんなふうに「自意識が強過ぎる」!?ところも、もしかしてアスペルガーの特徴なのでしょうか?
いつかもっと自分の「殻」を脱いで、ほんとうのことが素直に書けるようになりたいです。
ご訪問&ご愛読に感謝です。
『アスペルガーの館』(村上由美著/講談社)という、「アスペルガーの当事者である私が、言語聴覚士となり、アスペルガー者の妻となるまで」が描かれた本です。
「当事者、支援者、家族という3つの立場で『見えない障害』を生きる」と帯に書かれています。
なぜこの本を読んだかというと、アドラー心理学関係の本を探しに本屋へ行き、店頭には在庫が無かったので注文し、ついでに心理学関係の本が並んでいるコーナーを眺めていたら、何となく面白そうなこの本が目に入ったからです。
そして、もしかしたら私も(正式な検査や診断は受けたことがありませんが)自分自身がアスペルガー症候群(発達障害の一種)かも?と以前から感じていたので、興味が湧いたのです。
この本は著者の生い立ちやアスペルガーに関する話よりも、どちらかと言えば同じアスペルガーの彼との出逢いや恋愛、結婚、そしてその後の日常生活などの話の方が主眼になっているのではという印象を受けました。
彼への最初のメールから初めてのデイト、そして彼の部屋で結ばれる場面や、初めての旅行、家探し、同棲生活のスタート、籍を入れての結婚に到るまでの過程が、「あまりにも赤裸々」に(生々しく)書いてあり、「読む方が恥ずかしい」というか、少々辟易する想いがしましたが、これは私だけの感想かもしれません。
作家というのはここまで書くものなのか?それとも、これは彼女がアスペルガーだからなのか?あるいは、こういう話や情報を提供することによって、同じような人たちの手助けになればと思ってのことなのか?判読しがたいのですが、私としてはそういう話よりも、もっと「具体的な日常生活の工夫」について知りたいという気がしました。
(最後の方にはそういったことも少しは書かれていますが、、)
ブックレビューを読むと、同じ著者の『声と話し方のトレーニング』(村上由美著/HEIBONSHA)もよさそうなので、こちらもまた読んでみたいです。
それにしても、今や「アスペルガーさまさま」というか、「何でもかんでもアスペルガー!?」という、「時の勢い」を感じました。本もいっぱい出ていてびっくりする程です。一時は「アダルトチルドレン」がもてはやされ?その時は自分もアダルトチルドレンではないか?という疑いを持ったりしましたが、流行に「流されやすい」?のは、もしかして私の方かもしれません。
今回いろいろ検索してみて、アスペルガー関係では下記の本に惹かれました。
まだ全部を読んだわけでは無いので責任は持てませんが、ご紹介致します。
★『アスペルガーですが、妻で母で社長です。』(大和出版/アズ直子著)
★ 『一緒にいてもひとり』 アスペルガーの結婚がうまくいくために (東京書籍/カトリン・ベントリー著)
この他、『モーツアルトとクジラ』という外国映画もあるようです。
これはアスペルガー同士の恋愛が描かれたものらしいのですが、最近DVDが発売になり、レンタルもあるようです。
そして、「アスペルガーの館」というサイトがあることを、私は今回ご紹介した同名のタイトルの本で知ったのですが、そのHPも訪問してみました。
そこには全国の「発達障害支援センター」などの連絡先も紹介されています。
「こんなに生きにくいのは自分も何らかの発達障害を持っているからでは?」と、日頃から疑いを持っておられる方は、もしよかったら一度こういった支援機関で相談されてみてはどうでしょうか?
自己診断では無く、ちゃんとした専門機関で認定?や判定を受けることによって、そういうハンデキャップにきちんと向き合う勇気が出るといいですね。
アスペルガーの人の一番の悩みは、おそらくこれが脳の何らかの異常(弱点)であるにも関わらず、単なる「ワガママな性格」とか、幼児っぽいなどと誤解されたりする点ではないかと思います。
目に見える障害では無いだけに、専門機関でちゃんと認めてもらえることの安心感は大きいのではないでしょうか。
だからと言って、『自分はアスペルガーだから~』とそれを言い訳にして生きたり、病気を売り物にするというのはもちろん(どういう病気や障害であっても)論外のことですが、それでもこれまで「誰にもわかってもらえない」というつらさに耐えて孤独感(孤立感)を抱えて生きて来た人たちにとっては、例えばこの「アスペルガーの館」のような「当事者」の作ったHPで、同じような仲間を見つけることが出来るのは、とても素晴らしいと思いました。
私もそのうち専門機関できちんと相談したり、検査を受けたりしようと思っています。
そして実際にもし自分がそうであるなら、「それでも何とか生きてきた」事例として、自分のことを話して、仲間と語り合ったり、自分の経験が誰かの何かの役に立つようにしたいなと願っています。
話は長くなりますが、最初に戻って、アドラー心理学関係の本としては、『アドラーの思い出』(創元社)が、私が今受けている「カウンセリング」の先生のお奨めでした。
さっそく注文しましたので、また読んでみての感想など、機会があればこのブログでもお伝えしたいです。
さて、それはそうと、その後「テレパスアート物語」の続きは一体どうなったの?と思われている方も多いかもしれません。
またこれまで連載していた「阪神淡路大震災で授かった能力」の続きを読みたいと期待されている方も、もしかしておられるかもしれません。
書きたいことはいっぱいあるのですが、パートナーもこのブログを読むし、知人、友人たちも読むし、もちろん絵のお客様たちも読んでおられるので、そういった人たちのことを意識し過ぎてしまって、なかなかその先が書けないのです。度々訪問して下さる方には本当に申し訳無く思っています。
今回『アドラーの館』を読んでの一番の感想は、こんなふうに「恥も外聞も捨てなければ本は書けない」という衝撃でした。
どこか「エエカッコ」していたい私には、ブログを書くだけでも「おそるおそる」様子を見ながらなのです。
こんなふうに「自意識が強過ぎる」!?ところも、もしかしてアスペルガーの特徴なのでしょうか?
いつかもっと自分の「殻」を脱いで、ほんとうのことが素直に書けるようになりたいです。
ご訪問&ご愛読に感謝です。