ちょっと待って!

見たこと聞いたこと、すんなり納得できません。あ、それ、ちょっと待って。ヘンじゃありません?  ヘンです。

百以上も数えられます

2009-01-11 00:04:01 | 雑記・エッセイ
 今年は一度も日の出を見ない。
 生まれて数十年だけど、初めてのことだ。
 未曾有の不況を暗示するのか、毎日暗い。
 東京の方はカラカラと聞いた。なんでだろう。
 今日も一日雨だった。97歳で一人暮らしの母を訪ねようと思うけど、天気の悪い日は行かないことに決めている。
 私が半月余りも行かないと、母は勝手に(風邪ひいたんや)(足が痛いのやろ)と思っている。
 母は昨年の暮、入院して死にかけていたのに、無理に退院して元気になった。「あのまま病院におったら、とうに死んでた」と何度も言っている。
 確かにそういう人、多いと思う。
 一人暮らしは危ないと、姉が老人ホームのパンフレットをあちこちから貰っては持って行き、入所を勧める。「高いからもったいない」と、全然行く気がない。
 毎日一時間来て貰っているヘルパーさんに、「勿体無い学」を教えている。新聞を丹念に読んで、折込ちらしに赤丸をつけ、買い物を頼む。
「言うことがおかしいと思ったら、すぐに知らせてください」
 とヘルパーさん達に頼んであるが、
「なかなか、しっかりしてはりますわ」
 とみんなが言う。
「百まで大丈夫ですよ」
 と言う人に答えて、
「百までとは小忙しいでんな」
 と笑っている。